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完
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「そうだったのか...なんでもっと早くに...いや、良く話してくれた。怖かったろう、もう大丈夫だ」
アタシは只今殿下に絶賛抱きしめられ中。もはや抵抗する気力もない。
「まずは裏を取る。それからアリス、君には今後我々が影と呼んでいる護衛をつけるようにするから安心してくれ。これからは何も心配要らない」
「殿下、ありがとうございます...」
「それにしてもミーナめ、よくもこんな卑劣な真似を! 事実だとしたら絶対許せん! しかもあろうことか君を側室にだと! 侮辱するにも程がある!」
「いやまあ、その点に関してはミーナ様が正しいかと...アタシの生い立ち的にも身分的にも」
「何を言う! こんなにも可憐で意地らしい君こそ正室に相応しい! 卑劣なミーナとは婚約を破棄する!」
は? いやいやちょっと待って! 殿下、いくらなんでもそれは無理があるでしょう!
アタシに王妃なんて務まる訳ないじゃん! 無理無理無理~!
...というアタシの叫びも空しく、その後アタシの帰宅中を狙った破落戸を殿下達が撃退したりして、どんどんアタシの周りの外堀は埋められて行き、あの卒業パーティーの日を迎えるのだった。
静かな学園生活を望んでいたはずなのに、どーしてこうなった!?
◇◇◇
怒涛の卒業パーティーが終わり、全ての黒幕だったイザベラ嬢が連行されて行った後、気不味げな顔をした殿下が近付いて来た。
「アリス...その...なんて言ったらいいのか...」
「殿下、何も仰らないで下さいな。全て誤解だったんですから。これからはミーナ様との時間を多く持って教育もしっかりやって下さいね? アタシが言いたいのはそれだけです」
「あぁ、分かった...本当に済まなかった...後でミーナにも謝りに来させるから」
「いえ! それは結構です! 寧ろ来させないで下さい! 二度と関わりたくないので!」
いや本当にマジで!
「わ、分かった...それじゃあ...」
去って行く殿下の後ろ姿を見ながら、アタシはやっと胸を撫で下ろしたのだった。
~ fin. ~
アタシは只今殿下に絶賛抱きしめられ中。もはや抵抗する気力もない。
「まずは裏を取る。それからアリス、君には今後我々が影と呼んでいる護衛をつけるようにするから安心してくれ。これからは何も心配要らない」
「殿下、ありがとうございます...」
「それにしてもミーナめ、よくもこんな卑劣な真似を! 事実だとしたら絶対許せん! しかもあろうことか君を側室にだと! 侮辱するにも程がある!」
「いやまあ、その点に関してはミーナ様が正しいかと...アタシの生い立ち的にも身分的にも」
「何を言う! こんなにも可憐で意地らしい君こそ正室に相応しい! 卑劣なミーナとは婚約を破棄する!」
は? いやいやちょっと待って! 殿下、いくらなんでもそれは無理があるでしょう!
アタシに王妃なんて務まる訳ないじゃん! 無理無理無理~!
...というアタシの叫びも空しく、その後アタシの帰宅中を狙った破落戸を殿下達が撃退したりして、どんどんアタシの周りの外堀は埋められて行き、あの卒業パーティーの日を迎えるのだった。
静かな学園生活を望んでいたはずなのに、どーしてこうなった!?
◇◇◇
怒涛の卒業パーティーが終わり、全ての黒幕だったイザベラ嬢が連行されて行った後、気不味げな顔をした殿下が近付いて来た。
「アリス...その...なんて言ったらいいのか...」
「殿下、何も仰らないで下さいな。全て誤解だったんですから。これからはミーナ様との時間を多く持って教育もしっかりやって下さいね? アタシが言いたいのはそれだけです」
「あぁ、分かった...本当に済まなかった...後でミーナにも謝りに来させるから」
「いえ! それは結構です! 寧ろ来させないで下さい! 二度と関わりたくないので!」
いや本当にマジで!
「わ、分かった...それじゃあ...」
去って行く殿下の後ろ姿を見ながら、アタシはやっと胸を撫で下ろしたのだった。
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