友達

冬生まれ

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お前が俺を拒絶し始めたから、俺もお前を拒絶してやろうと思った。
でも俺だけしても意味がないから、俺はクラスメイトを巻き込んだ。
人脈を造り上げ、お前のあらぬ情報を垂れ流さし、皆から疎外させる事はいとも容易い事だった。
お前が独りになっていく様はなんとも愉快で哀れだ。
絶望の淵に立たされた顔が可愛くて仕方ない。
早く抱き締めて独り占めしたいという欲を抑えながら、俺はお前に近づく隙を伺っていた……。
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