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八 内包
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朝起きると、僕は水に浮かんでいた・・・いや、弾力のある水の上にいた。
(ああ、不安定になる夢でも見たのかな?)
僕は天井近くまである水の上を匍匐前進する。
扉は布なので避けて通り抜ける。
むにむにしながらサートリの部屋の布を除けてはいる。
サートリは水の中に包まれ、寝ながら泣いていた。
水が得意な者は不安定になると無意識に己を水で包むことがある。
・・・酸素はどうしているのか、僕は不思議でしょうがない。
とっと、早く起こしてあげないと。サートリが泣いているのは辛い。
僕は寝てる時も身につけているナイフを手に取ると、
『フェゴ』
僕が使える『ロウソクを灯せるくらいの火』をナイフの刃に沿わせ、
弾力のある水を少しずつ蒸発させながら切っていく。
切り蒸発させた断面から水は出ない。徐々にサートリに近づく。
・・・彼女を包む揺れる水にたどり着いた。
「(泣いてる・・・)」
水に腕を入れ涙を拭い頭を優しくなでる。
少し微笑んだ。ゆっくりとサートリが目を開けると水が消え去った。
「んぅ?ドラ、ッヘ、どう、した、の?」
そういい見つめてきたので頭を撫でて、
「おはようサートリ。朝ご飯一緒に作ろう!」
僕が笑顔でそう言うと、サートリも笑顔になって、
「う、ん!」
嬉しそうな声に、今日も何があっても乗り越えられそうだと思ったーー・・・
(ああ、不安定になる夢でも見たのかな?)
僕は天井近くまである水の上を匍匐前進する。
扉は布なので避けて通り抜ける。
むにむにしながらサートリの部屋の布を除けてはいる。
サートリは水の中に包まれ、寝ながら泣いていた。
水が得意な者は不安定になると無意識に己を水で包むことがある。
・・・酸素はどうしているのか、僕は不思議でしょうがない。
とっと、早く起こしてあげないと。サートリが泣いているのは辛い。
僕は寝てる時も身につけているナイフを手に取ると、
『フェゴ』
僕が使える『ロウソクを灯せるくらいの火』をナイフの刃に沿わせ、
弾力のある水を少しずつ蒸発させながら切っていく。
切り蒸発させた断面から水は出ない。徐々にサートリに近づく。
・・・彼女を包む揺れる水にたどり着いた。
「(泣いてる・・・)」
水に腕を入れ涙を拭い頭を優しくなでる。
少し微笑んだ。ゆっくりとサートリが目を開けると水が消え去った。
「んぅ?ドラ、ッヘ、どう、した、の?」
そういい見つめてきたので頭を撫でて、
「おはようサートリ。朝ご飯一緒に作ろう!」
僕が笑顔でそう言うと、サートリも笑顔になって、
「う、ん!」
嬉しそうな声に、今日も何があっても乗り越えられそうだと思ったーー・・・
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