【7人の魔王3】ひとでなしの恋

とうや

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ひとでなしと遊女の食事



置屋の内部に案内され、食事が出される。根野菜の入った汁物と、パンが2個、何かのジャム、ピクルスに腸詰め。


「これが今日のウチの女の子たちの朝食と同じものですう。飲み物は選べるようにしてますわあ」


ふむ。置屋とは遊女や芸妓を住まわせる場所らしい。


「どう、ハルさん?」

「は?……いや、良い、と…思う……」

「紫苑様、ハルに言ってもダメですコイツ元奴隷ですよ。フォルカポッジョの奴隷の扱いって家畜より酷いですもん」

「んん~…そっかあ。ねえベス?果物足りなくない?酵素とビタミン大事だよ?」

「ああん、でもねえシオンさま?高いのよおフルーツは」

「フルーツ盛りとかお客さんに出してるのに?」

「だってアレは接待用の商品じゃない?お代はお客様持ちだしい?摘ませて頂いて『びたみん』と『こうそ』を補給すればイイでしょお?」

「フルーツを食べさせてくれないお客様に付いた子はどうなるの?」

「それは……んもう、仕方ないじゃない?」

「ねえベス?僕はね、偽善や慈善で言ってるんじゃないの。……ね?」

「ああもお!わかったわ!わかりました!でも上納金を減らしてくれたりは……」

「ないね」

「もおっ!いけず!!酷いわ紫苑様!」


ふむ。紫苑は良き統治者のようだ。だが果物……果物、か。


「魔法植物で小さな実を付けるエビルローズというものがある。水と肥料さえやっていれば反抗も脱走もしないし、うまくいけば1年中実を付ける。栄養価も高い。ただその……果実は果肉まで真っ黒で見た目が悪いんだ。味も強烈な酸味がある。それで良ければするが…」

「えっ…?」

「えっ?」

「えっ???」




 ーーー え…?









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