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ひとでなしと遊女の食事
置屋の内部に案内され、食事が出される。根野菜の入った汁物と、パンが2個、何かのジャム、ピクルスに腸詰め。
「これが今日のウチの女の子たちの朝食と同じものですう。飲み物は選べるようにしてますわあ」
ふむ。置屋とは遊女や芸妓を住まわせる場所らしい。
「どう、ハルさん?」
「は?……いや、良い、と…思う……」
「紫苑様、ハルに言ってもダメですコイツ元奴隷ですよ。フォルカポッジョの奴隷の扱いって家畜より酷いですもん」
「んん~…そっかあ。ねえベス?果物足りなくない?酵素とビタミン大事だよ?」
「ああん、でもねえシオンさま?高いのよおフルーツは」
「フルーツ盛りとかお客さんに出してるのに?」
「だってアレは接待用の商品じゃない?お代はお客様持ちだしい?摘ませて頂いて『びたみん』と『こうそ』を補給すればイイでしょお?」
「フルーツを食べさせてくれないお客様に付いた子はどうなるの?」
「それは……んもう、仕方ないじゃない?」
「ねえベス?僕はね、偽善や慈善で言ってるんじゃないの。道具はメンテナンスしなくちゃ……ね?」
「ああもお!わかったわ!わかりました!でも上納金を減らしてくれたりは……」
「ないね」
「もおっ!いけず!!酷いわ紫苑様!」
ふむ。紫苑は良き統治者のようだ。だが果物……果物、か。
「魔法植物で小さな実を付けるエビルローズというものがある。水と肥料さえやっていれば反抗も脱走もしないし、うまくいけば1年中実を付ける。栄養価も高い。ただその……果実は果肉まで真っ黒で見た目が悪いんだ。味も強烈な酸味がある。それで良ければ召喚するが…」
「えっ…?」
「えっ?」
「えっ???」
ーーー え…?
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