【異世界大量転生4】役に立たない淫売聖女(♂)は極寒の地に追放されました。※なお、英雄王弟は即追いかけて行った模様です。

とうや

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始まりと終わり

90 役者は揃った(ノア視点)

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アレクだ…!アレクが帰ってきた!

現金な俺の頭からスポーンと『可哀想な王太子』の存在が抜けた。


……うわあ。すごく汚れてる。


血と泥との破片がこびり付いた鎧を見てそうとしか思えなくなった。…俺はもう《ちいさきものにんげん》じゃないのだろう。

でもそれが悲しいかというと別にそうでもない。ノアおれんじゃなくて、《白妙わたし》を受け入れたのだから。


みんなの為に生きていくって決めた。だから、は人間じゃなくていい。


「おかえり、アレク!」

「ただいま、ノア」


駆け寄って抱きつくと、ちゃんと受け止めてくれた。優しい…!

いつものように『おかえりなさい』のキスをして、浄化魔法をかけたところで思い出す。

あっ…王太子と父様(レストさん?)放置だ…。シル母さんとデル姉さんは最初から静観してけど。

そうっと背後を見ると、信じられないものを見る王太子の顔と、レストさんじゃない父様のニヤニヤ。ニコニコのシル母さんと何故か祈りの態勢に入ったデル姉さんが見えた。


「……さて、役者は揃った」








父様が笑った。








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