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閑話
辺境伯子息は恋をする1
この世界に生まれてから、なんとなくだが すでに記憶があった。
ラノベみたいに劇的に思い出すでもなく、0歳児から魔法の特訓とかするわけもなく。
俺はカムデンズ辺境伯の次男として、すくすくと育った。
なにも転生者だと吹聴して回ることはない。せっかくの異世界だ。
前世で俺はアクションゲームが好きだった。
やり込み系の、いわゆる【死にゲー】と言われる難易度の高いゲーム。
前世の死ぬ間際までポータブルゲーム機 握ってたって言えば、俺の狂いっぷりがわかるだろうか。
転生した俺の体は最高だった。
鍛えれば鍛えるほど自分が強くなるのがわかる。
魔物討伐なんかの実戦に出れば、自分の強さが馬鹿みたいに跳ね上がっていくのを感じた。
しかもここは隣国と【死の山】と呼ばれる渓谷とに隣接した辺境伯領。
リアルモンハン最高!
気付けば俺は【竜殺し】とか【魔王を脅やかす者】とか【殲滅者】とか……中二病も笑い出しそうな 称号持ちになっていた。
それが悪かったんだろうか。
……兄貴に殺されかけた。親父殿共々。
一言いってくれりゃあ俺は兄貴の下についたんだ。なのに、兄貴は馬鹿だった。
ーーー 隣国と通じてやがった。
悲しいくらい馬鹿な奴だった。
反乱軍から防衛する際に俺は遊撃を任された。
親父殿が好きな奴を引っ張っていけと許可したから、転生者を探した。
男のフリしてた準男爵家の少女と、平民のメガネとイケメン。
三人とも薄汚れて返り血は乾ききり、昏く荒んだ目をしていた。
あとは「俺と死ぬやつー?」って聞いて挙手した奴を最前線に連れてった。
………殺して、殺して、殺して。
向かってくる奴みんな殺して。
男装少女は胃まで吐くんじゃないかってくらいゲロってた。メガネもイケメンも、真っ青になって飯をリバースしてた。
俺も泣きながら吐いた。
ラノベみたいに劇的に思い出すでもなく、0歳児から魔法の特訓とかするわけもなく。
俺はカムデンズ辺境伯の次男として、すくすくと育った。
なにも転生者だと吹聴して回ることはない。せっかくの異世界だ。
前世で俺はアクションゲームが好きだった。
やり込み系の、いわゆる【死にゲー】と言われる難易度の高いゲーム。
前世の死ぬ間際までポータブルゲーム機 握ってたって言えば、俺の狂いっぷりがわかるだろうか。
転生した俺の体は最高だった。
鍛えれば鍛えるほど自分が強くなるのがわかる。
魔物討伐なんかの実戦に出れば、自分の強さが馬鹿みたいに跳ね上がっていくのを感じた。
しかもここは隣国と【死の山】と呼ばれる渓谷とに隣接した辺境伯領。
リアルモンハン最高!
気付けば俺は【竜殺し】とか【魔王を脅やかす者】とか【殲滅者】とか……中二病も笑い出しそうな 称号持ちになっていた。
それが悪かったんだろうか。
……兄貴に殺されかけた。親父殿共々。
一言いってくれりゃあ俺は兄貴の下についたんだ。なのに、兄貴は馬鹿だった。
ーーー 隣国と通じてやがった。
悲しいくらい馬鹿な奴だった。
反乱軍から防衛する際に俺は遊撃を任された。
親父殿が好きな奴を引っ張っていけと許可したから、転生者を探した。
男のフリしてた準男爵家の少女と、平民のメガネとイケメン。
三人とも薄汚れて返り血は乾ききり、昏く荒んだ目をしていた。
あとは「俺と死ぬやつー?」って聞いて挙手した奴を最前線に連れてった。
………殺して、殺して、殺して。
向かってくる奴みんな殺して。
男装少女は胃まで吐くんじゃないかってくらいゲロってた。メガネもイケメンも、真っ青になって飯をリバースしてた。
俺も泣きながら吐いた。
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