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モブと招かれざる客2
しおりを挟む「おもてなしなんて…そんな…」
主人公が嬉しそうに身をくねらせる。うん、嫌味通じてない。アホの子かな?
「そうだぞヴァッサロ夫人。楽にしてくれ」
王太子もアホの子だった…。
さすがに第二王子と取り巻きは気付いているが、……うーん、こっちもアホの子揃いなのか。頬を染めてルクレツィアを夢見心地で眺めている。
そりゃそうだ。うちの子が一番可愛い。だが見るな。
「申し訳ございません。本日は体調が優れず、長い時間のお相手はできません。ご用件をお伺いしても?」
本当は体調悪くないけど。
早く帰れ。俺はルクレツィアとのんびりお茶がしたい。
「そうそう、ルミナがな、ルクレツィア嬢は学園に来ないのか、と」
「…………はい?」
「そうか、入学するのか!」
しねえよ。
なんなの?王家って、疑問の「はい?」をなんで肯定の「はい」だと思っちゃうかな!?
「我が娘ルクレツィアは、学園には入学する予定はございません」
てめーらみたいな害虫が寄ってくるから断る。
ルクレツィアの夫は、俺とテオが厳し~い審査の元に選んで並べて、ルクレツィアに「どれが良い?」って聞く予定だからね!
「だが、花も盛りの美しい娘を、デビューもさせず外にも出さず、ただ体が不自由な養父の世話をさせるというのは……」
「……………っ」
中々に痛いところを突いてくる。
まあね、俺だって悪いと思ってるよ。甘えすぎだって。でも娘とイチャイチャできるのはもうあと数年だよ?成人したら絶対こんなに構ってもらえないよ?良いじゃないか!………良い……よ、な?
ちらりと後ろを振り返る。
ルクレツィアは ーーー すごく無表情だった。
あ、こうして見ると、記憶の引き出しの中のオズワルドそっくりだ。
「………オズ兄様、発言しても?」
「あ、ああ、うん」
あれ?発言の許可ってこの場合、王太子に聞くんじゃなかったっけ?
「王弟テオドール・ヴァッサロとその妻オズワルドの娘、ルクレツィアに御座います」
車椅子の斜め前に立ち、ルクレツィアはそれはもう見事なカーテシーを見せた。
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