ちいさなお·く·ち

蓬莱柚月

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ふたりの男女

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「待った?一応、必要なもの買ってきたわ」

 女が、スーパーの袋から買った物をひとつひとつ出しながら、冷蔵庫や食器棚へしまっていき、男に声を掛けた。

「ありがとう。助かるよ」

 男は、パジャマ姿のまま椅子に座って、女を眺めて笑う。

「でもさ、いいの?あの人にバレてない?」

「大丈夫よ。あの人は、仕事仕事の人だし···。どう?熱は?」

 女は、男の額に自分の額をくっつけると···

「ないかな?もう···」

「うん···。元気だよ。心配性だな···お前は」

 ふたりの唇が近付き、深く重なった。

「今夜は、泊まってくんだろ?」

 男は、女の服に手を伸ばし、背後からブラのホックを外すと柔らかな乳房を探しに、滑り出した。

「ふふっ···もぉ?!せっかちね···」

 女は、笑いながらも男の上にまたがり、首に腕を絡ませる。

「抱いて···離さないで···」

「あぁ···愛してるよ···誰よりも」

 女の柔らかな乳房を手繰り寄せては、顔を埋め吸い付く···

 んんっ···

「気持ちいい···触って?」

 女は、男の手をショーツへと導く。

「紐だ···」

 プツンッ···プツンッと音を立て、ショーツは1枚の布のへと代わり、床に落とされる。

 あぁっ!

「いいわ···あなたに···んっ···触られたかった···」

「お前が来るのが、待ち遠しかったよ···。ほら、こんなに···」

 男は、女の手を自身へと導き、女は嬉しそうに笑う。

 ガタンッ···

「我慢出来ない。ここでもいいだろ?」

 男は、女を机に乗せ、着ていたパジャマを全て脱ぎ、裸になった。

「素敵よ。また筋肉がついたのね···きて」

 ズッ···ズチュッ···ズンッ···

 あぁっ!!

 男が挿った瞬間、女は悦び声をあげる。

「どう?俺のがいいだろ?」

 ガタガタとテーブルを揺らしながらも、男は女の両足を肩に上げ、焦らしながら深く突きあげる。

 あんっ···

「気持ちいい···素敵よ···あぁっ!もっと···」

 女は手を伸ばし、男に立位を求め、男が繋がったまま、移動する。

「動く?」

「ええ···」

 今度は、男が敷かれた布団に横になり、女が腰を前後に動かしていく。

「素敵だ···」

 下から女を突き、揺れる乳房を掴んでは、乳首を摘む。

 いいっ···

「動いて···感じて···」

 あっ···あんっ!んっ!!

「だめ···きちゃう···」

「もうか?早いな···じゃ、今度はこっちだ」

 女を退かし、四つん這いにさせてから、背後から挿入していく。

 あぁっ!!

「どう?どれが好き?」

 腰を掴み、打ち付け続ける男には、数時間前まで病で伏せっていた事すら感じない強さがあった。

「どれも···あんっ···もっと···」

 パンッパンッパンッ···

「もっと?なに?どうされたいの?」

「お願い···突いて···私を···あっ···あっ」

「言って···言ったらしてあげる」

 男は、女の緩やかな背中を見ながら小さく笑った。

「もっと···突いて···あなたに壊されたい」

 女は、そう言うと更に声を高めた。

「いいよ。たくさん出してあげる。待たした罰だから···」

 ガッシリと肉付きのいい腰を掴み、打ち続ける男···

「どこがいい?中?外?」

 パンッパンッパンッ···

 静かな部屋に肌と肌がぶつかる音に、二人の息遣いすらも心地良い効果音となるふたりの時間···

「中に出して···お願いよ···外はいや···」

 子供がイヤイヤするように、女は腰を振る。

「いいの?出来ても···」

「いいわ。あなたを感じたいの···お願い···あっ!」

 男は、何かを言いそうになったが、堪え激しく奥まで突き、女がイッた後に中に放っていった。

 ハァッ···ハァッ···

「きれいだよ···。可愛いし···」

 男は、繋がったまま女の耳元で囁き、女はくすぐったそうに笑いながらも、男の息を感じていた。

 男は、萎えたペニスを抜くと、仰向けになり女を抱き寄せる。

「結婚なんてしてほしくなかった」

 女の柔らかな髪を指に絡ませながら言った。

「僕の子供を産んで欲しかったのに···」

 女は、無言で男の胸の鼓動を聞いている。

「そうね。でも、愛してるのはあなただけよ···」

 女は、そう言ったが男は何も言わず、女を抱き締め続けた。

「ねっ、たまにはさ···」

「なぁに?」

「嫌がらない?」

「えぇっ?なぁに?」

 女は、笑いながら起き上がり、男の顔を見下ろした。

「1日、裸でいてくれないか?勿論、俺も裸でいるからさ···」

 女は、小さく笑いながら、

「いいわ」

 そう返事をし、男にキスをした。

「あっ···まただ···」

 半勃起したペニスを女が見、指でつつくと更に大きくなり女がそれを口に含んで、動かしていく。

「アァッ···もうあの人とはしないで···ウッ」

「安心して···ここ最近は、抱かれてもいないから···あなたが好きよ」

 一旦、口を離したが言い終わるとまた口に含み、動かしていった。

 ウァッ···ウッ···

「アァッ···そこ···顔に乗って、舐めたい」

 女は、男の顔の上に跨ると、一心不乱にペニスを舐め続け、男は女の蜜壺から溢れる蜜で顔を濡らしながら、女の口の中で発射していった···
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