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崩れ落ちる その3
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キャンプの一角に、ラッツ率いるバロン第1部隊はやってきていた。
「隊長のお付きとは、随分出世したんだな。」
「おお、ガイ、ケイ、お前らも来てたのか。みんなは?」
「俺達だけだ。お前らもアレの調査に来たんだろう?混ぜろ。」
「ということだけどいいかい先輩?」
「ああ、隊長とアキラから話は聞いていた。君たちがガイと・・・。」
「こっちはケイ、学者だ。」
「よろしく、先輩。」
「副長と呼べ!」
「あれ、隊長じゃないの?」
「あー、うん・・・一応今はこの隊を率いているが・・・いや、やっぱり私は副長だ!」
そここだわるのか・・・と誰もが思った。
「で、ブツはどこ?」
「あっちのテントだそうだ。さっそく見に行こう。」
ひときわ大きなテントを目指して、一同は歩き出す。
「バロン第一部隊、ただいま到着しました。」
「よくいらっしゃった。さっそくお茶でも・・・。」
「丁重にお断りしますよ。すぐに現物を見たい・・・と、飛び入りのお客さんが言っている。」
「お客さん?」
「そこにいる・・・いない!」
現場監督がラッツを歓迎している横で、もうガイとケイは調査を始めていた。
「思ったよりもデカかった。」
「ガイが拾ってきたのはパーツの一個でしかなかったのかな。けど、これは何の機械なんだろう?」
「泥より軽いということは、中は空洞なのかな?」
「中身の抜け落ちたガワなのかもしれん。」
ふむふむとガイとケイは見識を述べる。その様子をヴィクトールの科学者たちが呆気にとられるように見ている。
それは一見すると角々とした形をしており、表面が金属のようにも石のようにも見えるツルツルとした材質をしており、テントに吊るされた電球の光を反射している。湖から引き上げられてから洗浄されたのか、泥はついていない。叩いてみると、反響音はしない。中身が空洞と言うわけではないという事。
「重さは・・・アキラ、ちょっと持ち上げて見てくれ。」
「おう・・・そんなに重くない。」
「見た目よりも軽いのか。俺の拾った円盤とは、材質が違うのか?」
「おっ、それどこから持ってきたんだ?」
「ちょいと湖底から引っ掛けてきた。」
「ちょっと、お前たちステイ!ステーイ!」
「ん?」
ラッツの怒声が飛んだ。
「お前ら・・・調査なんだからもっと情報共有させろよ!」
「ああ、すまん。いつもの調子でやってしまった。」
「ったく・・・だが何かわかるのならこちらとしても助かる。」
「どうか我々にもその知識の一端を分けて頂きたい・・・。」
仕方がないから見分を一つずつまとめていくこととした。ヴィクトールのことは信用しているわけではないが、何かしら問題を起こされても困るという、監視の意味合いもある。
「監視が必要なのはお前たちのほうだろう?」
「んまあ、否定しない。」
「隊長のお付きとは、随分出世したんだな。」
「おお、ガイ、ケイ、お前らも来てたのか。みんなは?」
「俺達だけだ。お前らもアレの調査に来たんだろう?混ぜろ。」
「ということだけどいいかい先輩?」
「ああ、隊長とアキラから話は聞いていた。君たちがガイと・・・。」
「こっちはケイ、学者だ。」
「よろしく、先輩。」
「副長と呼べ!」
「あれ、隊長じゃないの?」
「あー、うん・・・一応今はこの隊を率いているが・・・いや、やっぱり私は副長だ!」
そここだわるのか・・・と誰もが思った。
「で、ブツはどこ?」
「あっちのテントだそうだ。さっそく見に行こう。」
ひときわ大きなテントを目指して、一同は歩き出す。
「バロン第一部隊、ただいま到着しました。」
「よくいらっしゃった。さっそくお茶でも・・・。」
「丁重にお断りしますよ。すぐに現物を見たい・・・と、飛び入りのお客さんが言っている。」
「お客さん?」
「そこにいる・・・いない!」
現場監督がラッツを歓迎している横で、もうガイとケイは調査を始めていた。
「思ったよりもデカかった。」
「ガイが拾ってきたのはパーツの一個でしかなかったのかな。けど、これは何の機械なんだろう?」
「泥より軽いということは、中は空洞なのかな?」
「中身の抜け落ちたガワなのかもしれん。」
ふむふむとガイとケイは見識を述べる。その様子をヴィクトールの科学者たちが呆気にとられるように見ている。
それは一見すると角々とした形をしており、表面が金属のようにも石のようにも見えるツルツルとした材質をしており、テントに吊るされた電球の光を反射している。湖から引き上げられてから洗浄されたのか、泥はついていない。叩いてみると、反響音はしない。中身が空洞と言うわけではないという事。
「重さは・・・アキラ、ちょっと持ち上げて見てくれ。」
「おう・・・そんなに重くない。」
「見た目よりも軽いのか。俺の拾った円盤とは、材質が違うのか?」
「おっ、それどこから持ってきたんだ?」
「ちょいと湖底から引っ掛けてきた。」
「ちょっと、お前たちステイ!ステーイ!」
「ん?」
ラッツの怒声が飛んだ。
「お前ら・・・調査なんだからもっと情報共有させろよ!」
「ああ、すまん。いつもの調子でやってしまった。」
「ったく・・・だが何かわかるのならこちらとしても助かる。」
「どうか我々にもその知識の一端を分けて頂きたい・・・。」
仕方がないから見分を一つずつまとめていくこととした。ヴィクトールのことは信用しているわけではないが、何かしら問題を起こされても困るという、監視の意味合いもある。
「監視が必要なのはお前たちのほうだろう?」
「んまあ、否定しない。」
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