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Liebe guard
09話 友達
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アウルが『当てる』と宣言。
その直後、試合場を囲む学士達の表情が凍り付いた。
そして、その言葉を向けられた張本人。
ライカの全身からは冷たい汗が一気に噴き出す。
(ヤバいヤバいヤバいヤバい。アウルの奴……。本気で来るのかよ?)
腰が引けてしまうライカ。
ピリムを含む他の学士達も、アウルの気迫へ同様に狼狽えを見せる。
しかし、微動だにしなかったのが二人いた。
(学士でここまでの殺気を放てるのは、クルーイル以来だったかなー)
と、冷静に分析をするサクリウス。
「あはは、下位の魔物くらいならこの気迫だけで蜘蛛の子を散らしたように逃げ狂うだろうねえ」
笑顔を携え、呑気に眺めるワインロック。
各々の感想に違いはあれど、二人はアウルを認め始めていたのだ。
「ちょっと! アウルってば……本気なの? ライカ相手にそんな……!」
ピリムは心配のあまり、口を挟み訴える。
「…………」
だがアウルはその訴えに対し一瞥とするだけで、すぐにライカへと向き直る。
そして剣を構えゆっくりと口を開き、ライカに問い掛けるのだった。
「ライカ……。これが最後だ。参った、って言ってくれ」
◇◆◇◆
怖ええ怖ええ怖ええよおおおーー!!
アウルの奴、絶対本気じゃねえか!
今まで俺達仲良くしてたの忘れたのか!?
昨日だって家に泊めてやったのを忘れたのか!?
一体どうしちまったんだよっ!
でも、待てよ。そもそもなんでこんなことになったんだっけ?
……そうだ。いつも通り二人でサボろうと提案したら、アウルがいきなり剣術組に行くって言い出して――。
それで、俺はアウルを追い掛けてトーナメントにエントリーして……。
……ん? 追い掛けた?
どうして俺は追い掛けたんだ……?
アウルと一緒じゃなきゃ嫌だから……?
……!
ああ、そういうことか……。
俺は今まで、アウルと一緒に居れたことで安心できてたんだな……。
いや、違うな。正しくは『無意識の内にアウルという存在を自分より下に見ていたことで安心感を得ていた』んだ――。
授業をいつも適当にしか受けない。
自分の将来についても曖昧にしか考えない。
授業中に起こしてもらったり、家に泊めてもらったり、俺なんかに頼りっきりのどうしようもない奴――。
そういう奴を側に置いておくことによって、常に自尊心を保ち安心感を得る……。
俺は……そんな最低なヤツだったんだ。
クルーイルさんと一人で話をつける、って決めたのに『俺も行く』って言った時も
サボりの提案を断られ、剣術組に行くって言われて自分もムキになってトーナメントにエントリーした時も
自分よりも下の存在だと思ってた奴が、自ら離れていくことを気に食わないと思っただけなんだ……。
すまねえ、アウル。
お前がせっかく覚悟して決めた事なのに、覚悟が足りてない俺が余計なことしちまって……。
本当にすまねえ。こうやって謝りたいけど、今のアウルは聞く耳なんて持っちゃくれないだろう。
だから代わりといっちゃおかしいかもしれねえが……俺は、これから来るであろうアウルの一撃を絶対に『避けない』
決めたぞ、俺は。
ちゃんと覚悟したんだ。
お前の剣も……覚悟も……全て受けてやるからさ、また仲良くやろうぜ――アウル。
◇◆◇◆
構えるアウル。
動かないライカ。
それを見守るピリムを始めとした学士達。
誰もが固唾を呑んで見守る中、ハイデンが『残り30秒』と告げる。
するとライカは突然剣を棄て、両腕を大きく広げ――。
「――来いっっ! アウル!!」
全てを受け入れる姿勢。
避ける気は一切無いというのが表情から窺えた。
「……行くぞ!」
アウルは両手で柄を握り、頭上高くまで振りかぶる。
剣は、袈裟斬りの方向に強く振り下ろされた。
ライカはギュッと固く目を瞑り、攻撃を受け入れた――。
「……負けたよ。ライカの勝ちだ」
「…………へ?」
思わず間の抜けた声を発してしまったライカ。
固く瞑っていた目蓋をゆっくりと開くと、目の前には笑顔を浮かべたいつもの友人がいた。
そして、バンブレードをペシッと頬に軽く当てられると、アウルは振り向き――。
「ハイデーン! 俺の反則負けだよ! 顔面攻撃……アウトでしょ?」
「あ、あ、ああ……」
事態がまだ呑み込めず狼狽えるハイデンだったが、本業を思い出すと慌てて宣言をする。
「しょっ、勝者ッ! ライカート・ハーティスっ!」
「「えええええええええええ!?」」
団士を除いたその場に居た全員が、一様に驚愕する。
「えっと……アウル。これは一体……どゆこと?」
生気が抜け落ちたかのように呆然とするライカは、状況がまだ上手く噛み砕けずにいた。
「いやあ……別にライカの覚悟を試したワケじゃないんだけどさ、どうしても参ったとも言わないし、絶対に避けない! って気迫が伝わったからさぁ……」
少年は苦笑を混じらせ、続ける。
「……俺の根負けだよ。参った!」
その言葉を聞き、やっと理解が出来たライカの全身を唐突に脱力感が襲う。
ヘナヘナとその場に座り込み、そのまま芝生の上に大の字に寝転ぶ。
「んっっだよ、もう! 最初っから当てる気なんて無かったのかよ!」
「いや、それはちょっと違うよライカ」
「え?」
思わぬ否定にライカは、反射的に聞き返す。
「当てるぞ、って言った時はまだ本気で当てるつもりで居たからね? 残り30秒ってハイデンが言った時に、ライカが剣棄ててドシッと構えてきたから諦めがついた……って感じかな」
先程までの顔付きとは全然違い、平然と解説をするアウル。その姿を見て、ライカがさっきまでの殺気を思い出し身震いする。
「……でもまあ、あれかな。やっぱり何があっても俺はライカに向けて剣を振ることはできないの、かもね」
「……何でだよ?」
「友達、だからかな―――!」
寝そべる友人に手を差し伸べて起こそうとするアウルは、ニカッと笑いそう答えた。
その表情は、10年近く一緒に過ごしてきたライカでさえも見たことがないものだった。
「あーもう、本っ当にいい加減にしてよね!」
「いでっっ!」
少しだけ目を赤く腫らし、少しだけ鼻声のピリムがアウルの背中を靴の裏で思いきり蹴飛ばす――。
「なんだよピリム! 痛いなあ。てか、昨日あれだけ怒ってたのに急にどうしたの?」
「そんなのどうでもいいでしょ! それよりアンタらってほんっっとに仲が良いんだか悪いんだか、時々わかんなくなるわね!」
いつもの調子で説教を始めるピリムに、二人は『また面倒くさいのが始まった』と顔を見合わせるが、赤毛の少女は表情を緩ませると――。
「でも……今日のアンタら、今までで一番仲良く見えるわよ」
「「……何言ってんだお前」」
「訂正するわ……。今まででいっちばんムカつく!!」
◇◆◇◆
「下らねー。帰ろ、ワイン」
一部始終を見届けたサクリウスは、振り向き様にそう告げた。
「え? まだ終業する時間じゃないけど……」
キョトンとするワインロックにサクリウスは続ける。
「結局“逸材”なんていなかった。茶番に付き合ってる時間も趣味もオレ達にはねーからさ」
そう吐き捨てた直後だった。
後頭部に飛来してくる物体の気配を感じ取った彼は、首を横に傾げて回避をする――。
「あぁん……?」
飛んできた物体はバンブレードだった。
サクリウスは振り向き、投擲した相手を視界に捉える。
「今のを避けれるんだ。親衛士団ってやっぱすごいんだね」
感心しながら近付いて来たのは――アウルだった。
「なんか用かー? ピースキーパーくん」
「用があってここに来てるのは、そっちでしょ? 人のこと散々値踏みしといてさ、用が済んだらハイサヨナラって、団士さん達はどれだけ偉いの?」
団士相手にここまで言い放てるのは、全学士を見渡してみてもおそらくアウル唯一人だろう。
「んーと、言ってる意味がよくわかんねーなー」
とぼけた態度を続けるサクリウス。
それに対し、アウルは――。
「じゃあ、もっと簡単に言ってあげるよ。"あんまり俺達のことナメてんじゃねえぞ"、ってね」
不敵に、そして大胆に、アウルは更に啖呵を切った。
その直後、試合場を囲む学士達の表情が凍り付いた。
そして、その言葉を向けられた張本人。
ライカの全身からは冷たい汗が一気に噴き出す。
(ヤバいヤバいヤバいヤバい。アウルの奴……。本気で来るのかよ?)
腰が引けてしまうライカ。
ピリムを含む他の学士達も、アウルの気迫へ同様に狼狽えを見せる。
しかし、微動だにしなかったのが二人いた。
(学士でここまでの殺気を放てるのは、クルーイル以来だったかなー)
と、冷静に分析をするサクリウス。
「あはは、下位の魔物くらいならこの気迫だけで蜘蛛の子を散らしたように逃げ狂うだろうねえ」
笑顔を携え、呑気に眺めるワインロック。
各々の感想に違いはあれど、二人はアウルを認め始めていたのだ。
「ちょっと! アウルってば……本気なの? ライカ相手にそんな……!」
ピリムは心配のあまり、口を挟み訴える。
「…………」
だがアウルはその訴えに対し一瞥とするだけで、すぐにライカへと向き直る。
そして剣を構えゆっくりと口を開き、ライカに問い掛けるのだった。
「ライカ……。これが最後だ。参った、って言ってくれ」
◇◆◇◆
怖ええ怖ええ怖ええよおおおーー!!
アウルの奴、絶対本気じゃねえか!
今まで俺達仲良くしてたの忘れたのか!?
昨日だって家に泊めてやったのを忘れたのか!?
一体どうしちまったんだよっ!
でも、待てよ。そもそもなんでこんなことになったんだっけ?
……そうだ。いつも通り二人でサボろうと提案したら、アウルがいきなり剣術組に行くって言い出して――。
それで、俺はアウルを追い掛けてトーナメントにエントリーして……。
……ん? 追い掛けた?
どうして俺は追い掛けたんだ……?
アウルと一緒じゃなきゃ嫌だから……?
……!
ああ、そういうことか……。
俺は今まで、アウルと一緒に居れたことで安心できてたんだな……。
いや、違うな。正しくは『無意識の内にアウルという存在を自分より下に見ていたことで安心感を得ていた』んだ――。
授業をいつも適当にしか受けない。
自分の将来についても曖昧にしか考えない。
授業中に起こしてもらったり、家に泊めてもらったり、俺なんかに頼りっきりのどうしようもない奴――。
そういう奴を側に置いておくことによって、常に自尊心を保ち安心感を得る……。
俺は……そんな最低なヤツだったんだ。
クルーイルさんと一人で話をつける、って決めたのに『俺も行く』って言った時も
サボりの提案を断られ、剣術組に行くって言われて自分もムキになってトーナメントにエントリーした時も
自分よりも下の存在だと思ってた奴が、自ら離れていくことを気に食わないと思っただけなんだ……。
すまねえ、アウル。
お前がせっかく覚悟して決めた事なのに、覚悟が足りてない俺が余計なことしちまって……。
本当にすまねえ。こうやって謝りたいけど、今のアウルは聞く耳なんて持っちゃくれないだろう。
だから代わりといっちゃおかしいかもしれねえが……俺は、これから来るであろうアウルの一撃を絶対に『避けない』
決めたぞ、俺は。
ちゃんと覚悟したんだ。
お前の剣も……覚悟も……全て受けてやるからさ、また仲良くやろうぜ――アウル。
◇◆◇◆
構えるアウル。
動かないライカ。
それを見守るピリムを始めとした学士達。
誰もが固唾を呑んで見守る中、ハイデンが『残り30秒』と告げる。
するとライカは突然剣を棄て、両腕を大きく広げ――。
「――来いっっ! アウル!!」
全てを受け入れる姿勢。
避ける気は一切無いというのが表情から窺えた。
「……行くぞ!」
アウルは両手で柄を握り、頭上高くまで振りかぶる。
剣は、袈裟斬りの方向に強く振り下ろされた。
ライカはギュッと固く目を瞑り、攻撃を受け入れた――。
「……負けたよ。ライカの勝ちだ」
「…………へ?」
思わず間の抜けた声を発してしまったライカ。
固く瞑っていた目蓋をゆっくりと開くと、目の前には笑顔を浮かべたいつもの友人がいた。
そして、バンブレードをペシッと頬に軽く当てられると、アウルは振り向き――。
「ハイデーン! 俺の反則負けだよ! 顔面攻撃……アウトでしょ?」
「あ、あ、ああ……」
事態がまだ呑み込めず狼狽えるハイデンだったが、本業を思い出すと慌てて宣言をする。
「しょっ、勝者ッ! ライカート・ハーティスっ!」
「「えええええええええええ!?」」
団士を除いたその場に居た全員が、一様に驚愕する。
「えっと……アウル。これは一体……どゆこと?」
生気が抜け落ちたかのように呆然とするライカは、状況がまだ上手く噛み砕けずにいた。
「いやあ……別にライカの覚悟を試したワケじゃないんだけどさ、どうしても参ったとも言わないし、絶対に避けない! って気迫が伝わったからさぁ……」
少年は苦笑を混じらせ、続ける。
「……俺の根負けだよ。参った!」
その言葉を聞き、やっと理解が出来たライカの全身を唐突に脱力感が襲う。
ヘナヘナとその場に座り込み、そのまま芝生の上に大の字に寝転ぶ。
「んっっだよ、もう! 最初っから当てる気なんて無かったのかよ!」
「いや、それはちょっと違うよライカ」
「え?」
思わぬ否定にライカは、反射的に聞き返す。
「当てるぞ、って言った時はまだ本気で当てるつもりで居たからね? 残り30秒ってハイデンが言った時に、ライカが剣棄ててドシッと構えてきたから諦めがついた……って感じかな」
先程までの顔付きとは全然違い、平然と解説をするアウル。その姿を見て、ライカがさっきまでの殺気を思い出し身震いする。
「……でもまあ、あれかな。やっぱり何があっても俺はライカに向けて剣を振ることはできないの、かもね」
「……何でだよ?」
「友達、だからかな―――!」
寝そべる友人に手を差し伸べて起こそうとするアウルは、ニカッと笑いそう答えた。
その表情は、10年近く一緒に過ごしてきたライカでさえも見たことがないものだった。
「あーもう、本っ当にいい加減にしてよね!」
「いでっっ!」
少しだけ目を赤く腫らし、少しだけ鼻声のピリムがアウルの背中を靴の裏で思いきり蹴飛ばす――。
「なんだよピリム! 痛いなあ。てか、昨日あれだけ怒ってたのに急にどうしたの?」
「そんなのどうでもいいでしょ! それよりアンタらってほんっっとに仲が良いんだか悪いんだか、時々わかんなくなるわね!」
いつもの調子で説教を始めるピリムに、二人は『また面倒くさいのが始まった』と顔を見合わせるが、赤毛の少女は表情を緩ませると――。
「でも……今日のアンタら、今までで一番仲良く見えるわよ」
「「……何言ってんだお前」」
「訂正するわ……。今まででいっちばんムカつく!!」
◇◆◇◆
「下らねー。帰ろ、ワイン」
一部始終を見届けたサクリウスは、振り向き様にそう告げた。
「え? まだ終業する時間じゃないけど……」
キョトンとするワインロックにサクリウスは続ける。
「結局“逸材”なんていなかった。茶番に付き合ってる時間も趣味もオレ達にはねーからさ」
そう吐き捨てた直後だった。
後頭部に飛来してくる物体の気配を感じ取った彼は、首を横に傾げて回避をする――。
「あぁん……?」
飛んできた物体はバンブレードだった。
サクリウスは振り向き、投擲した相手を視界に捉える。
「今のを避けれるんだ。親衛士団ってやっぱすごいんだね」
感心しながら近付いて来たのは――アウルだった。
「なんか用かー? ピースキーパーくん」
「用があってここに来てるのは、そっちでしょ? 人のこと散々値踏みしといてさ、用が済んだらハイサヨナラって、団士さん達はどれだけ偉いの?」
団士相手にここまで言い放てるのは、全学士を見渡してみてもおそらくアウル唯一人だろう。
「んーと、言ってる意味がよくわかんねーなー」
とぼけた態度を続けるサクリウス。
それに対し、アウルは――。
「じゃあ、もっと簡単に言ってあげるよ。"あんまり俺達のことナメてんじゃねえぞ"、ってね」
不敵に、そして大胆に、アウルは更に啖呵を切った。
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