14 / 14
3章
3章⑤入山
しおりを挟む
「先に逃げろよ。何分欲しい?」
「いや、流石に見失ってからは5分では無理だろう。距離を300mはもらおうか。」
「舐めてるな。ぬる過ぎるが俺には有利だから受けてやるよ。」
「一応言っておくが、流石に光学迷彩は使わないがそれ以外は使う予定だよ。滑空も含めてね。登頂能力はそちらもあるが飛べないはずだろ?」
そのまま出て行こうとする火花を慌てて一条が止めようと走り出そうとした時に梓が声をかけた。
「待ってください。夏月さんの言い方にも問題はありますが、性能差はどうしてもあるのでそんなに怒らないでください。それに出て行くならリザードは」
「怒ってないさ。やるなら早い方がいいだろ?」
「ああ。始めようか。」
外に出て火花と並んだ夏月がバリケードを背にして言う
「300mを測ってくれ。」
独特の電子音で
「alright」
となり、夏月の視界右端に300mから歩くたびにカウントダウンが始まる。
丁度0が表示された時に止まり声をかける。
「聞こえるか。」
「ああ、かなりクリアにな。」
「通信を切ったらスタートでいいかな?スタートまではこちらの音声をそちらにも共有しよう。」
一拍おいて呼吸を整えてから、夏月は言う。本部で見ている誰もが圧倒的性能差で信じて疑っていない夏月の勝利だが、2人だけは緊張感が漂っていた。
「そう言えば、フライングリザードの音声サポートくんは名前はあるのか?」
「audio support system 8」
「なるほど、ならEIGHTHエイスと呼ぼうか?」
「alright、my name is EIGHTH」
モニター越しに一条が肩を落として
「勝手にオロチと同じ音声認識AIの最新鋭型なのに8はちと呼ぼうと思っていたんだけどな」
「エイス、5分測ってくれ。カウントダウンは後ろのリザードにも共有してくれ、音声通信はあのリザードだけカウント始まると切ってくれ。」
「alright countdown start」
先程の0距離表示が300mと記載され、その下にcountdown10sが表示される。
火花のリザードにはcountdown表示のみ共有される
カウントダウンが0になると同時に00.05.00表示が減って行き、夏月は直ぐに5m程跳躍し滑空を始め距離をとり、大きめの樹木に登り身を隠した。
スタート位置から全く動いてなかった火花は一言
「そろそろいいか。」
望遠機能を使い首をゆっくり動かして夏月を探す。そのまま真っ直ぐに夏月を指差す
「そこか。」
「最初動かないとは思ったがもう見つけるのか?1km以上の距離だぞ」
と言いながら滑空準備を始める。
火花は腰を落として100m先に両腕に装備したロープを射出し木を貫いたところで先端の金属を展開し固定したら巻き取りを始めて跳ねるように移動を始める。
「こいつはいいな。」
「master 仮想敵が高速で接近中」
「流石に想定外だな。かくれんぼは意味がなさそうだから鬼ごっこだ。飛ぶぞ。」
「一条さん!火花さんのリザードは本当に一般用や救助用なんですか?」
「あれは、救助時に倒壊した建物のコンクリートなんかも撤去できる装備なんですよ。あんな使い方は普通無理ですよ。」
「あれはもう、軍用でしょう。」
「想定外過ぎるな」
先端の金属が刺さっている木の近くになり、二本の木の真ん中で金属を閉じて木から抜き、空中でロープを全て両腕の装備に納める。巻き取りで得た勢いで飛び出したまま次の木に両腕のロープを射出し同じ容量で飛んで行く。
countdown00.00.58で火花のロープが夏月の体に巻き付き、夏月が振り向いた瞬間に夏月の胸に飛んできた火花の膝がぶつかり地面に倒した。
火花が動いてからは3分と少しであった。
「参ったよ。舐めてた。謝るから退いてくれるか。」
「謝る必要はないさ。俺は合格だろ?」
「そりゃそうだよ。僕だって1人で行きたいわけじゃない。フライングリザードについて来れるならありがたいさ。」
「「それじゃ戻るか。」」
「いや、流石に見失ってからは5分では無理だろう。距離を300mはもらおうか。」
「舐めてるな。ぬる過ぎるが俺には有利だから受けてやるよ。」
「一応言っておくが、流石に光学迷彩は使わないがそれ以外は使う予定だよ。滑空も含めてね。登頂能力はそちらもあるが飛べないはずだろ?」
そのまま出て行こうとする火花を慌てて一条が止めようと走り出そうとした時に梓が声をかけた。
「待ってください。夏月さんの言い方にも問題はありますが、性能差はどうしてもあるのでそんなに怒らないでください。それに出て行くならリザードは」
「怒ってないさ。やるなら早い方がいいだろ?」
「ああ。始めようか。」
外に出て火花と並んだ夏月がバリケードを背にして言う
「300mを測ってくれ。」
独特の電子音で
「alright」
となり、夏月の視界右端に300mから歩くたびにカウントダウンが始まる。
丁度0が表示された時に止まり声をかける。
「聞こえるか。」
「ああ、かなりクリアにな。」
「通信を切ったらスタートでいいかな?スタートまではこちらの音声をそちらにも共有しよう。」
一拍おいて呼吸を整えてから、夏月は言う。本部で見ている誰もが圧倒的性能差で信じて疑っていない夏月の勝利だが、2人だけは緊張感が漂っていた。
「そう言えば、フライングリザードの音声サポートくんは名前はあるのか?」
「audio support system 8」
「なるほど、ならEIGHTHエイスと呼ぼうか?」
「alright、my name is EIGHTH」
モニター越しに一条が肩を落として
「勝手にオロチと同じ音声認識AIの最新鋭型なのに8はちと呼ぼうと思っていたんだけどな」
「エイス、5分測ってくれ。カウントダウンは後ろのリザードにも共有してくれ、音声通信はあのリザードだけカウント始まると切ってくれ。」
「alright countdown start」
先程の0距離表示が300mと記載され、その下にcountdown10sが表示される。
火花のリザードにはcountdown表示のみ共有される
カウントダウンが0になると同時に00.05.00表示が減って行き、夏月は直ぐに5m程跳躍し滑空を始め距離をとり、大きめの樹木に登り身を隠した。
スタート位置から全く動いてなかった火花は一言
「そろそろいいか。」
望遠機能を使い首をゆっくり動かして夏月を探す。そのまま真っ直ぐに夏月を指差す
「そこか。」
「最初動かないとは思ったがもう見つけるのか?1km以上の距離だぞ」
と言いながら滑空準備を始める。
火花は腰を落として100m先に両腕に装備したロープを射出し木を貫いたところで先端の金属を展開し固定したら巻き取りを始めて跳ねるように移動を始める。
「こいつはいいな。」
「master 仮想敵が高速で接近中」
「流石に想定外だな。かくれんぼは意味がなさそうだから鬼ごっこだ。飛ぶぞ。」
「一条さん!火花さんのリザードは本当に一般用や救助用なんですか?」
「あれは、救助時に倒壊した建物のコンクリートなんかも撤去できる装備なんですよ。あんな使い方は普通無理ですよ。」
「あれはもう、軍用でしょう。」
「想定外過ぎるな」
先端の金属が刺さっている木の近くになり、二本の木の真ん中で金属を閉じて木から抜き、空中でロープを全て両腕の装備に納める。巻き取りで得た勢いで飛び出したまま次の木に両腕のロープを射出し同じ容量で飛んで行く。
countdown00.00.58で火花のロープが夏月の体に巻き付き、夏月が振り向いた瞬間に夏月の胸に飛んできた火花の膝がぶつかり地面に倒した。
火花が動いてからは3分と少しであった。
「参ったよ。舐めてた。謝るから退いてくれるか。」
「謝る必要はないさ。俺は合格だろ?」
「そりゃそうだよ。僕だって1人で行きたいわけじゃない。フライングリザードについて来れるならありがたいさ。」
「「それじゃ戻るか。」」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
Amor et odium
佐藤絹恵(サトウ.キヌエ)
ファンタジー
時代は中世ヨーロッパ中期
人々はキリスト教の神を信仰し
神を軸(じく)に生活を送っていた
聖書に書かれている事は
神の御言葉であり絶対
…しかし…
人々は知らない
神が既に人間に興味が無い事を
そして…悪魔と呼ばれる我々が
人間を見守っている事を知らない
近頃
人間の神の信仰が薄れ
聖職者は腐敗し
好き勝手し始めていた
結果…民が餌食の的に…
・
・
・
流石に
卑劣な人間の行いに看過出来ぬ
人間界に干渉させてもらうぞ
【新作】1分で読める! SFショートショート
Grisly
ファンタジー
❤️⭐️感想お願いします。
1分で読める!読切超短編小説
新作短編小説は全てこちらに投稿。
⭐️忘れずに!コメントお待ちしております。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる