地味で目立たない次女ですが何故かキラキラしい人に懐かれて困ってます。

紫楼

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お祖父様と伯父様と・・・

 お昼前にグランデ家の馬車が迎えに来てくれたので、裏口から出ていく。本など嵩張るものはすでにナナが昨日手配してくれて今朝には運び出してくれてた。

 私の荷物はトランク一つ。普段からお祖父様のとこで暮らしてあちらに色々用意してもらっていたから別に問題ないんだけど、こっそり見送りに来てくれたメイド達が悲しそうにしてる。
 もうこちらに出入りすることは無いと思うので来てくれた人たちに一人一人有難うって挨拶した。この家できちんと気を使ってくれてる人いたんだなって少し心が癒された。

 最後にみんなに頭を下げてバイバイって手を振ったらみんなも頭を下げて見送っってくれた。
 嫌な思い出だけの家にならなくて良かった。

「シャノン様・・・」
 馬車に乗って出発したら、ナナが悲しげに私の手を握ってくれた。
「大丈夫。グランデのお家の方が好きだもの」

 お祖父様も伯父様もずっと見守っていてくれたの。両親には愛されなかったけど、姉と妹は自分が一番なだけで私のことを嫌ってたわけじゃないし。
 だから特別不幸だとか思ってない。

 グランデのタウンハウスに着くとお祖父様と伯父様と屋敷のみんなが迎えてくれた。
 頻繁に出入りしてるのにわざわざ?ってびっくりしたら正式にうちの子になるんだからってお祖父様が抱きしめてくださった。

「シャノン、説明もなしに悪かったね。養子についてはこちらに来てから説明したかったんだが・・・」
 
 お祖父様も伯父様も私を大事にしてくださってるのわかってるから大丈夫。

「「「「お帰りなさいませ」」」」

 執事のクロードさんと家令のハリーさんを始め、メイド長のジェニーさんも小さい頃からずっと可愛がってくれてた人たちがほっとした感じで笑ってくれた。
 みんな心配させちゃってごめんなさい。

「ただいま帰りました」

 伯父様が抱き上げてくださって、お部屋まで連れて行ってくれた。

「着替えが終わったらティルームに降りておいで」

 お部屋はお祖父様のお部屋の近くに変更されてる。そして衣装箱がたくさん積んである。
 衣装は前から用意されてるのに?

「大旦那さまから愛娘への贈り物です。今まで大っぴらにできなかった分、愛情が重いですよ」
 ってジェニーが笑いながら次々箱を開ける。
「旦那様は歳の離れた妹が出来たと仰ってこちらを」
 綺麗なタンザナイトのお飾り一式と大きなウサギのぬいぐるみを用意してくださった。
 わりと養子の話が決まってから時間があったのかしら?

 衣装は私好みの薄い色合いでシンプルラインだけど生地やレースがとても良い物だと思う。綺麗で可愛いデザインで素敵。

「シャロン様、こちらにしましょう」
 ジェニーとナナで選んでもらったのはグランデ侯爵家の春咲草が刺繍された薄い水色のドレス。
 そしていつも隠しがちの顔を出して後髪を軽く結ってもらった。
 鏡を見ると地味っ子の私でもちょっとだけ可愛く見えるから不思議。
 
 お飾りは伯父様がくださったイヤリングだけ。全部はお家の中じゃつけすぎたもの。

「さぁ参りましょうね」

 たくさん有った衣装はすでにクローゼットに収められて、箱も片付いてる。手品のよう。

 ティルームに移動すると中にはお祖父様、伯父様と・・・ラージ公爵とスイープ伯爵・・・と。
 キラキラの怪しいあの人がいた。

「やぁまた会えたね」

 ルーシェン様が手をひらひらっとさせている。

 眩しいっ!

 伯父様もお祖父様もラージ公爵もスイープ伯爵も美形なんだけどルーシェン様ってなんで発光してるの?ってくらい煌びやかなんです。

 侍従やメイドがやって来てケーキや軽食が用意された。

「ああ、よく似合うね。シャロン」

 お祖父様のお隣に座ったら髪を撫でてくてて褒めてくださる。
「有難うございます」

 お祝いも贈り物もお言葉も全部嬉しい。


 
 
 
 
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