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閑話: 将軍の嫁取り
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ファーバ将軍が嫁を迎えた話は瞬く間に騎士団の間に広まった。それも異民族の娘で、将軍が嫁にすると言い出して連れ帰ったとか。当然ながら、容姿はこの国の女たちと違うし、見た感じ控えめそうな女性だったと噂されている。
「レインはどう思う? あの強面将軍が嫁もらったとか信じられるか?」
「まあ、あの人も一生懸命奥方に好かれようと必死みたいだからいいんじゃないの」
そう将軍の副官であるレインはよく上司から質問をされるのだ。
ーーーー……女はどんなものが好きだと思う。
けれども、レインが知る限り、異民族の娘はこの国の女と違って装飾品やらそういった贈り物を好まない。それならば、むしろ異民族には珍しい菓子などを贈ったほうが喜ばれると上司にアドバイスをした。レインが思うに、将軍はこの国の女性から不人気だ。なぜならば、女の扱いをまったく知らないからだ。
しかし、将軍の奥方はどうやら真逆らしいと推測をしている。
「でも、相当な美人だったぜ?」
「ああ、そうだね。異民族の娘は美しいから」
普通の異民族の娘の容姿でもこの国で美しいと言われる女よりも美しい。それを越えるような容姿の持ち主ともなれば、将軍が咄嗟に欲しがったのも無理はないだろう。けれども、職権乱用だとも言えるが。嫁をもらうのには少し遅いが、美しい花嫁をもらえたならばそれはそれでいいことだ。
「来週、将軍のお宅にお祝いをね、しにいく予定だから楽しみだよ」
レインはそう言ってにっこりと笑った。
一体、どんな花嫁なのか会うのが楽しみだ……ーーー。
「レインはどう思う? あの強面将軍が嫁もらったとか信じられるか?」
「まあ、あの人も一生懸命奥方に好かれようと必死みたいだからいいんじゃないの」
そう将軍の副官であるレインはよく上司から質問をされるのだ。
ーーーー……女はどんなものが好きだと思う。
けれども、レインが知る限り、異民族の娘はこの国の女と違って装飾品やらそういった贈り物を好まない。それならば、むしろ異民族には珍しい菓子などを贈ったほうが喜ばれると上司にアドバイスをした。レインが思うに、将軍はこの国の女性から不人気だ。なぜならば、女の扱いをまったく知らないからだ。
しかし、将軍の奥方はどうやら真逆らしいと推測をしている。
「でも、相当な美人だったぜ?」
「ああ、そうだね。異民族の娘は美しいから」
普通の異民族の娘の容姿でもこの国で美しいと言われる女よりも美しい。それを越えるような容姿の持ち主ともなれば、将軍が咄嗟に欲しがったのも無理はないだろう。けれども、職権乱用だとも言えるが。嫁をもらうのには少し遅いが、美しい花嫁をもらえたならばそれはそれでいいことだ。
「来週、将軍のお宅にお祝いをね、しにいく予定だから楽しみだよ」
レインはそう言ってにっこりと笑った。
一体、どんな花嫁なのか会うのが楽しみだ……ーーー。
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