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生き延びた土方さんの子作り奮闘記
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戊辰戦争の時、瀕死だった歳三の命を救ったのが帰蝶だった。
異能の一族である帰蝶は癒しの力と言霊を操る力を兼ね備えていた。
歳三を守るため、そしてこれからを生きるために帰蝶は力を代償にした。人々の記憶から「土方歳三」というものを消し去った。
そして、違うただの「土方歳三」を人々の記憶と書類に植えつけたのだ。そして、歳三は帰蝶を妻として娶り、二人で北の大地で穏やかな生活を送ることになった。
風呂上がりに歳三は緩みそうになる口許に手を当てた。夫婦になった当初は、帰蝶の体のことも考えて、決まった日に『子作り』をするつもりであった。しかし、抱いてしまった後に気づいたが帰蝶の体はある種中毒性がある。そのせいか、歳三自身自制が効かずに衝動に駆られるまま、抱いてしまう。
帰蝶と出逢った当初は、淡白な態度ばかりとっていた。
そのせいか、帰蝶も帰蝶で送った簪を美味すぎる和歌と共に送り返してきたりしてきたのだ。
それに島原の芸妓だった帰蝶を座敷に呼ぼうが、隣には座らない。一度、無理矢理抱こうとしたが引っ叩かれた覚えもある。色男として言われていた歳三としては、いささか驚いた。普通ならば、落ちるであろう女が落ちなかったのだから。そんなことを思い返せば、笑えてしまう。
寝間着を着て、寝床へ行けば、帰蝶は何やら書物を読んでいるところだった。歳三がやってきたことに気づいたのか、ぱたりと書物を閉じた。歳三は表情を変えずに、帰蝶が読んでいた本に目をやれば、薬草関連のものでまたかと少し呆れて笑ってしまった。
「今日は少し疲れたので、子作りはやめてくださいね」
そうぴしゃりと言われて、歳三は少しむっとしてしまった。ただでさえ、帰蝶に触れたいというのに、だめと言われてしまった。
二人で同じ布団に向き合ってはいれば、歳三はだめと言われたのに関わらず、帰蝶の髪を優しく撫で始めた。帰蝶の睫毛が微かに震えた。
いつもならば衝動に勝てずに、こういうふうに優しくすることがないからだ。
胸に顔を押し当ててくる妻の仕草は滅多に見れるものではない。歳三はそんな妻の仕草を愛おしく思った。
ゆっくりと舌で耳朶を舐れば、帰蝶が吐く吐息が熱を帯び始めた。
「だ、だめって……言ったじゃないですか」
「ああ、言っていたけれども俺はやめるつもりはない。それにお前だってこれで止められたら嫌だろう?」
そう囁けば、帰蝶は抵抗することをやめた。そうだ、帰蝶は歳三の押しには弱いのだ。ゆっくりと寝間着の隙間から手を入れて、豊かな膨らみに手を添えればすでにその先端は刺激が欲しいと主張をしていた。
「ほら、帰蝶。もう勃っちまってるぞ? それでもだめなのか?」
ふんっと歳三が鼻で笑って見せると、帰蝶は己の唇を少しだけ噛んだ。主張しているしこりを指で弾けば、帰蝶は「あっん」と卑猥な声を上げた。歳三は執拗にしこりを指でこねくり回して、帰蝶がよがる様子を楽しんでいた。そして、もう片方の手でゆっくりと太ももをなであげて、帰蝶の秘所に触れるか触れないかで避けるというのを繰り返した。
しばらくして、帰蝶が潤んで瞳で訴えかけてきた。「どうした?」と歳三が耳元で囁いた。そして、ゆっくりと秘所に手をやれば、濡れすぎているという表現が適切なほど潤っていた。
「なあ、我慢できねえから挿れるぞ」
そう言って、肉棒を秘所に宛てがい一気に再奥まで突いた。
「んんっあっ」
帰蝶からは声にならない声が上がった。
「ああ、お前の中はいつも極上だなっ。抑えが効かねえ、一回出すぞ」
挿れたばかりだというのに歳三は腰をこれでもかというばかりにふり、再奥に己の精を放った。そして、引き抜くことなく、ゆっくり呼吸を整えて、帰蝶の頬を撫でる。
「帰蝶……早く孕め。子の顔が早く見たい」
「っ……無理言わないでくださいっ!」
「ああ、そうだな。子作りの回数を増やせば、孕みやすいか? お前が子を成しやすくなる薬草を見てたのはわかってるんだからな、帰蝶」
そうだ、歳三は知っていた。帰蝶がどうして薬草についてばかり調べているのか。歳三が子供が欲しいと言っていたが、なかなか出来ないでいたからだ。
「帰蝶、今日は寝かせないから覚悟しとけ」
そして、歳三はまた硬くなった肉棒を前後に動かした。
その数ヶ月後、帰蝶の腹に赤子がいることが判明したのはまた別の話だ。
異能の一族である帰蝶は癒しの力と言霊を操る力を兼ね備えていた。
歳三を守るため、そしてこれからを生きるために帰蝶は力を代償にした。人々の記憶から「土方歳三」というものを消し去った。
そして、違うただの「土方歳三」を人々の記憶と書類に植えつけたのだ。そして、歳三は帰蝶を妻として娶り、二人で北の大地で穏やかな生活を送ることになった。
風呂上がりに歳三は緩みそうになる口許に手を当てた。夫婦になった当初は、帰蝶の体のことも考えて、決まった日に『子作り』をするつもりであった。しかし、抱いてしまった後に気づいたが帰蝶の体はある種中毒性がある。そのせいか、歳三自身自制が効かずに衝動に駆られるまま、抱いてしまう。
帰蝶と出逢った当初は、淡白な態度ばかりとっていた。
そのせいか、帰蝶も帰蝶で送った簪を美味すぎる和歌と共に送り返してきたりしてきたのだ。
それに島原の芸妓だった帰蝶を座敷に呼ぼうが、隣には座らない。一度、無理矢理抱こうとしたが引っ叩かれた覚えもある。色男として言われていた歳三としては、いささか驚いた。普通ならば、落ちるであろう女が落ちなかったのだから。そんなことを思い返せば、笑えてしまう。
寝間着を着て、寝床へ行けば、帰蝶は何やら書物を読んでいるところだった。歳三がやってきたことに気づいたのか、ぱたりと書物を閉じた。歳三は表情を変えずに、帰蝶が読んでいた本に目をやれば、薬草関連のものでまたかと少し呆れて笑ってしまった。
「今日は少し疲れたので、子作りはやめてくださいね」
そうぴしゃりと言われて、歳三は少しむっとしてしまった。ただでさえ、帰蝶に触れたいというのに、だめと言われてしまった。
二人で同じ布団に向き合ってはいれば、歳三はだめと言われたのに関わらず、帰蝶の髪を優しく撫で始めた。帰蝶の睫毛が微かに震えた。
いつもならば衝動に勝てずに、こういうふうに優しくすることがないからだ。
胸に顔を押し当ててくる妻の仕草は滅多に見れるものではない。歳三はそんな妻の仕草を愛おしく思った。
ゆっくりと舌で耳朶を舐れば、帰蝶が吐く吐息が熱を帯び始めた。
「だ、だめって……言ったじゃないですか」
「ああ、言っていたけれども俺はやめるつもりはない。それにお前だってこれで止められたら嫌だろう?」
そう囁けば、帰蝶は抵抗することをやめた。そうだ、帰蝶は歳三の押しには弱いのだ。ゆっくりと寝間着の隙間から手を入れて、豊かな膨らみに手を添えればすでにその先端は刺激が欲しいと主張をしていた。
「ほら、帰蝶。もう勃っちまってるぞ? それでもだめなのか?」
ふんっと歳三が鼻で笑って見せると、帰蝶は己の唇を少しだけ噛んだ。主張しているしこりを指で弾けば、帰蝶は「あっん」と卑猥な声を上げた。歳三は執拗にしこりを指でこねくり回して、帰蝶がよがる様子を楽しんでいた。そして、もう片方の手でゆっくりと太ももをなであげて、帰蝶の秘所に触れるか触れないかで避けるというのを繰り返した。
しばらくして、帰蝶が潤んで瞳で訴えかけてきた。「どうした?」と歳三が耳元で囁いた。そして、ゆっくりと秘所に手をやれば、濡れすぎているという表現が適切なほど潤っていた。
「なあ、我慢できねえから挿れるぞ」
そう言って、肉棒を秘所に宛てがい一気に再奥まで突いた。
「んんっあっ」
帰蝶からは声にならない声が上がった。
「ああ、お前の中はいつも極上だなっ。抑えが効かねえ、一回出すぞ」
挿れたばかりだというのに歳三は腰をこれでもかというばかりにふり、再奥に己の精を放った。そして、引き抜くことなく、ゆっくり呼吸を整えて、帰蝶の頬を撫でる。
「帰蝶……早く孕め。子の顔が早く見たい」
「っ……無理言わないでくださいっ!」
「ああ、そうだな。子作りの回数を増やせば、孕みやすいか? お前が子を成しやすくなる薬草を見てたのはわかってるんだからな、帰蝶」
そうだ、歳三は知っていた。帰蝶がどうして薬草についてばかり調べているのか。歳三が子供が欲しいと言っていたが、なかなか出来ないでいたからだ。
「帰蝶、今日は寝かせないから覚悟しとけ」
そして、歳三はまた硬くなった肉棒を前後に動かした。
その数ヶ月後、帰蝶の腹に赤子がいることが判明したのはまた別の話だ。
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