お相手は蹴球の王子様！？

偽りの結婚

Round 3: 逃げるという選択

　よし、新菜、逃げるぞ！と心の中で決断した。そして、するりと逃げようとすれば、がっちり腕をホールドされてしまいました。さすがに、スポーツ選手の力強さには勝てずにズルズルとベッドに連れ戻されてしまった。

「ねえ、そんなに俺のこと嫌いなの？」

「す、進さんのことが嫌いじゃなくて、えっちが嫌いなの！！！！！だって、チームメイトもいるんだよ？少しは私のことも考えてよ！！！！お願いして、部屋は別にしてこらいますから！！！！！」








　そう怒って、シャワーを浴びにいった。
　少し熱いぐらいのシャワーを浴びながら、考えていた。





　冷静にならなければいけない。
　私は彼に養ってもらっているんだから。

　もう少し考えて発言しなくちゃ。






　いきなり、浴室のドアがばかっと開いた。それと同時に私の心臓がばくっと飛び跳ねた。まずい、どうしよう。さっきは言いすぎちゃったかな。


「新菜………」

　シャワーを浴びている私に抱きついてくる進さん。そのせいで、彼の髪や洋服まですべてずぶ濡れになっている。冷静に考えれば、今の状況は非常にまずい。だって、わたし、裸なんですもの！！！！！！！！！！！！！



　慌てて、彼を突き飛ばそうとするも、突き飛ばしたら私の裸体が丸見えだ。仕方なくそのままにさせておく。



「俺、少しセックス我慢することにする」



　って言われても、体が反応しているのに説得力がないんですけど。


「新菜がやりたいって言うまでやらないから」


　と言っておきながら、どうして私の体を触っているんですか？？？？




「ちょ、変態！！！！！！！」


　　こうして、私と進さんの攻防戦は幕を開けた。