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意地悪な旦那様
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昨日のことだ。
ベッド脇の時計を見れば、24時を指しかけていた。すっと、布団が持ち合がったかと思えば、隣に和樹さんが入ってきた。しかし、キングサイズのベッドで幅があるせいか触れ合うことすらない。そうだ。ここ一か月近く、夫婦の営みもなく、夫と触れ合うことすらない。仕事柄、帰ってくるのも遅いし、最近は忙しいみたいだから仕方ないかと思っている。
時たま、体が疼いてしまって、和樹さんに内緒で自分で慰めることもあるが、和樹さんはそんなことないのだろうかと不安になってしまうことがないと言ったらウソになるだろう。
***
翌朝、目が覚めると土曜日だからか8時になっても和樹さんはまだ眠っていた。相変わらず、無駄にイケメンだ。病院じゃ、カッコイイし優しいから看護師にも患者にも人気らしい。
朝ごはんを作ろうと思い、和樹さんを起こさないようにベッドを抜け出そうとすると、腕を掴まれてグイっと引っ張られた。和樹さんの胸に飛び込んだような態勢になってしまって、離れようと思ったが和樹さんの力が強くて離れるにも離れることが出来ない。
「お、起きてたの?」
慌てて、和樹さんの顔を見れば、その瞳は欲望の眼差しと化していた。私、何か怒らせるようなことをしてしまったのだろうかと不安になって、おどろどろし始めると、和樹さんが口を開いた。
「ねえ、乃愛ちゃん? 俺のいない間になにしてたの?」
「な、何もしてないです……」
「へえ、何もね……」
和樹さんは私を解放して、起き上がると私のクローゼットから紙袋を取り出した。私はその紙袋を見るなり、おろおろし始めてしまった。その中には、いわゆる内緒で通販で買った大人のおもちゃと大人な漫画が入っているのだ。なんで、和樹さんがそれを知っているの。
和樹さんは紙袋の中を見て、にやにやしていた。そして、紙袋の中から大人のおもちゃを取り出すと私の前に突き出してきた。
「乃愛ちゃん、これ何かな?」
「えっと……おとなのおもちゃかな?」
「具体的には?」
「……バイブです…」
小声で答えれば、恥ずかしさのあまり死にそうになる。
「俺が頑張って仕事してるとき、乃愛ちゃんはこんないやらしいおもちゃで遊んでたんだね。ひとりでしちゃうほど欲求不満なんだね?」
「ご、ごめんなさい………」
「まあ、俺のよりもこっちのおもちゃのほうがいいんだろうから今からこれで遊んでやってもいいよ? 腕を縛って、おもちゃ責め。それか、そうだな。俺の目の前で乃愛に一人でしてもらうのも楽しそうだな」
ねとりとした和樹さんの舌が私の耳を舐めまわす。
「んっちゅ…………っ……乃愛、どっちがいい? 後者がいいかな。かわいい乃愛がひとりでして、おねだりする姿を見たいし」
「やっ…………やだっ……」
あまりにも自分がいけないことをしてしまったと思って、思わず涙が出てしまう。和樹さんは鼻で笑うと、「いじめすぎだ。ごめん」と言って、抱きしめてくれた。
「和樹さんっ……いじわるっ……」
「全然えっちしてなかったから、乃愛が欲求不満になるのも仕方ねえよな……。今日は休みだから、えっちしような。乃愛が嫌だって言ってもやめないからな?」
こう宣言されてしまうともう「やめて」なんて言っても、和樹さんが満足するまで離してもらえない。それにご無沙汰だとどのくらい抱かれるかなんてまだ体験したこともない。
「さて……、朝飯でも食べるか?」
そうだ、どのくらい抱かれるかもわからなければ、いつそういう雰囲気になるか私もわからないから恐ろしい。
ベッド脇の時計を見れば、24時を指しかけていた。すっと、布団が持ち合がったかと思えば、隣に和樹さんが入ってきた。しかし、キングサイズのベッドで幅があるせいか触れ合うことすらない。そうだ。ここ一か月近く、夫婦の営みもなく、夫と触れ合うことすらない。仕事柄、帰ってくるのも遅いし、最近は忙しいみたいだから仕方ないかと思っている。
時たま、体が疼いてしまって、和樹さんに内緒で自分で慰めることもあるが、和樹さんはそんなことないのだろうかと不安になってしまうことがないと言ったらウソになるだろう。
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翌朝、目が覚めると土曜日だからか8時になっても和樹さんはまだ眠っていた。相変わらず、無駄にイケメンだ。病院じゃ、カッコイイし優しいから看護師にも患者にも人気らしい。
朝ごはんを作ろうと思い、和樹さんを起こさないようにベッドを抜け出そうとすると、腕を掴まれてグイっと引っ張られた。和樹さんの胸に飛び込んだような態勢になってしまって、離れようと思ったが和樹さんの力が強くて離れるにも離れることが出来ない。
「お、起きてたの?」
慌てて、和樹さんの顔を見れば、その瞳は欲望の眼差しと化していた。私、何か怒らせるようなことをしてしまったのだろうかと不安になって、おどろどろし始めると、和樹さんが口を開いた。
「ねえ、乃愛ちゃん? 俺のいない間になにしてたの?」
「な、何もしてないです……」
「へえ、何もね……」
和樹さんは私を解放して、起き上がると私のクローゼットから紙袋を取り出した。私はその紙袋を見るなり、おろおろし始めてしまった。その中には、いわゆる内緒で通販で買った大人のおもちゃと大人な漫画が入っているのだ。なんで、和樹さんがそれを知っているの。
和樹さんは紙袋の中を見て、にやにやしていた。そして、紙袋の中から大人のおもちゃを取り出すと私の前に突き出してきた。
「乃愛ちゃん、これ何かな?」
「えっと……おとなのおもちゃかな?」
「具体的には?」
「……バイブです…」
小声で答えれば、恥ずかしさのあまり死にそうになる。
「俺が頑張って仕事してるとき、乃愛ちゃんはこんないやらしいおもちゃで遊んでたんだね。ひとりでしちゃうほど欲求不満なんだね?」
「ご、ごめんなさい………」
「まあ、俺のよりもこっちのおもちゃのほうがいいんだろうから今からこれで遊んでやってもいいよ? 腕を縛って、おもちゃ責め。それか、そうだな。俺の目の前で乃愛に一人でしてもらうのも楽しそうだな」
ねとりとした和樹さんの舌が私の耳を舐めまわす。
「んっちゅ…………っ……乃愛、どっちがいい? 後者がいいかな。かわいい乃愛がひとりでして、おねだりする姿を見たいし」
「やっ…………やだっ……」
あまりにも自分がいけないことをしてしまったと思って、思わず涙が出てしまう。和樹さんは鼻で笑うと、「いじめすぎだ。ごめん」と言って、抱きしめてくれた。
「和樹さんっ……いじわるっ……」
「全然えっちしてなかったから、乃愛が欲求不満になるのも仕方ねえよな……。今日は休みだから、えっちしような。乃愛が嫌だって言ってもやめないからな?」
こう宣言されてしまうともう「やめて」なんて言っても、和樹さんが満足するまで離してもらえない。それにご無沙汰だとどのくらい抱かれるかなんてまだ体験したこともない。
「さて……、朝飯でも食べるか?」
そうだ、どのくらい抱かれるかもわからなければ、いつそういう雰囲気になるか私もわからないから恐ろしい。
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