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悩みを解決したいんですよ
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「すいません、お風呂をお借りしたいのですが」
「はいはい」
そういって鍵を開けてくれる。
「それでは終わりましたら」
そこに猫がニャーンと。
「イツモ様、こちらの方はこれからお風呂ですよ」
イツモに話しかけると、イツモはすっ!と姿を消した。
「失礼いたしました」
ここは猫が多い、今のがボスらしい。
なんだかホッとしてしまった、ああなんてことだ、今の私は頑張らなければならないことがたくさんあるというのに。
お風呂を借りる、そして上がってから。
「パックがある」
渡されたシャンプーなどのセットにパックが入っていたので、それならばとパックを始める。
乾くまではすこしばかり暇だなと思っていると、外には猫が、子猫もいるではないか。
たまに窓からいきなり人が入ってくるのではないか?そのような不安を感じることがあったのだが、子猫もいるならば安心だろ。
「なんか今日猫が多いというか、日向ぼっこか?」
「いえ、お風呂を使っているのが女性なので、イツモ様のご配慮です」
アパートに不審者が近づかないように、イツモが一鳴きして猫たちを呼びました。
「全部メスなので」
「本当に配慮だな」
ふっふっふっ、この包囲網を突破できるかな?
「パックというものは俺には縁がないと思っていたんだけども、やってもらうと、なかなかこれはいいものだなって思ったのよ」
豪快にお客さんが笑った。
「ベタベタする時にパックするとやっぱり違いますからね」
傑がパックの準備をするが、パックの色は水色のようだ。
「暖かいせいか、少しばかり毛穴は開いてましたけども、これで完全に開きましたかね」
そういって蒸しタオルをはずす。
「失礼します」
蘆根がやってきて、マッサージをする。
「疲れてないと思ったけども、疲れているものだな」
鎖骨の辺りがたまらない。
「眠くなりましたか?」
「なるなる」
目がとろんとしてきた。
そこにパックを塗っていく、このパックは肌に負担が少ないものである。だから角栓というよりは産毛が綺麗にとれた。
シェービングも確かにいいのだが、それよりも細かい産毛だと、このパックの方が向いている。
適材適所というわけだ。
パックが固まるまで、しばらくお待ちください。
loadingの画像は蘆根から提供されたイツモの寝返りバージョンです、腹から息をして癒されます。
「じゃあ、とりますね」
パリパリパリ
角栓ファンには申し訳ないが、そちらは少ない。
だがズームアップ!
毛穴からしっかりと産毛が細かくとれているのがわかる、パックの裏側がピーチスキンとなっている。
「やっぱりすごいものだね」
剥がれたパックをじっと見る習慣がないはずのお客さんが、じろじろと眺めて満足している。
「ではフェイスラインのマッサージをします」
これでむくみ対策はばっちり。
「やっぱりさ、浜薔薇はすごいよね、今日の夜とかトイレの回数多いと思うし」
「そうですね、毎日ケアをしていないのならば、しっかりこんな感じでケアした後は、体から老廃物が流れたりしますからね」
「それにさ、最近は浜薔薇来るのが楽しみで、昼も美味しいものを出しているって聞いているけども、それは仕事でこれないからね、夜の屋台、美味しいもの食べて帰るんだ」
「今日のメニュー見ました?」
「見た見た味噌ラーメンでしょ?」
「これが違うんだな」
「えっ?違うの?」
麺にはチーズを練り込んでおります。
「ですから味噌ラーメンというよりは、チーズ味噌ラー」
「チーズ味噌ラー」
ゴクリ
こちらは数量限定となっております、そちらのお客様、クラウチングスタートでなくても結構です。
「でもさ」
「はい?」
「太るのは嫌なんだ」
「それは誰でも…」
「いや、最近さ、同級生の写真を見たら驚いたのさ」
あれ?昔は俺より痩せていて、痩せていたのに、なんでこんなにふっくらと…
「だからダイエットではないけども、食い物には気を付けてんだよ」
「あ~それは」
「わかるよね、蘆根さん」
「わかりますよ、そりゃあ、節制しているお客さんもうちにはいますから」
そのお客さんに至ってはおしゃれのために生きているタイプ。
「若い頃とサイズ変わらないっていってました」
「そうなんだよ、そう!俺が目指しているのはそういうさ、枯れ方なんだよ」
「枯れ方って、いやいや」
「蘆根さんたちは時の流れが俺たちとは違うじゃん」
「なんかそういわれること多いですね、でもマッサージの腕を上げていったら、自分にもマッサージするから体の維持ができるってことなんで」
「くっ、俺もマッサージの世界にデビューすればいいのか」
「ダメですよ、お客さん、先輩の真似しちゃ、腕をあげる以外は気にしないっていう生き方なんで、奥さんやお子さんと上手くいかなくなってしまいますよ」
「それは困るな、しかし、諦められないよ」
「それじゃあ、なんか考えておきますかね、そういうのもメニューに載せたら人気が出そうだし」
「早めに頼むよ!」
アンチエイジングメニューはただいま打ち合わせ中となっております。
「化粧品とか、本当に色々あるんだな」
「みなさん悩みを解決したいんですよ」
「はいはい」
そういって鍵を開けてくれる。
「それでは終わりましたら」
そこに猫がニャーンと。
「イツモ様、こちらの方はこれからお風呂ですよ」
イツモに話しかけると、イツモはすっ!と姿を消した。
「失礼いたしました」
ここは猫が多い、今のがボスらしい。
なんだかホッとしてしまった、ああなんてことだ、今の私は頑張らなければならないことがたくさんあるというのに。
お風呂を借りる、そして上がってから。
「パックがある」
渡されたシャンプーなどのセットにパックが入っていたので、それならばとパックを始める。
乾くまではすこしばかり暇だなと思っていると、外には猫が、子猫もいるではないか。
たまに窓からいきなり人が入ってくるのではないか?そのような不安を感じることがあったのだが、子猫もいるならば安心だろ。
「なんか今日猫が多いというか、日向ぼっこか?」
「いえ、お風呂を使っているのが女性なので、イツモ様のご配慮です」
アパートに不審者が近づかないように、イツモが一鳴きして猫たちを呼びました。
「全部メスなので」
「本当に配慮だな」
ふっふっふっ、この包囲網を突破できるかな?
「パックというものは俺には縁がないと思っていたんだけども、やってもらうと、なかなかこれはいいものだなって思ったのよ」
豪快にお客さんが笑った。
「ベタベタする時にパックするとやっぱり違いますからね」
傑がパックの準備をするが、パックの色は水色のようだ。
「暖かいせいか、少しばかり毛穴は開いてましたけども、これで完全に開きましたかね」
そういって蒸しタオルをはずす。
「失礼します」
蘆根がやってきて、マッサージをする。
「疲れてないと思ったけども、疲れているものだな」
鎖骨の辺りがたまらない。
「眠くなりましたか?」
「なるなる」
目がとろんとしてきた。
そこにパックを塗っていく、このパックは肌に負担が少ないものである。だから角栓というよりは産毛が綺麗にとれた。
シェービングも確かにいいのだが、それよりも細かい産毛だと、このパックの方が向いている。
適材適所というわけだ。
パックが固まるまで、しばらくお待ちください。
loadingの画像は蘆根から提供されたイツモの寝返りバージョンです、腹から息をして癒されます。
「じゃあ、とりますね」
パリパリパリ
角栓ファンには申し訳ないが、そちらは少ない。
だがズームアップ!
毛穴からしっかりと産毛が細かくとれているのがわかる、パックの裏側がピーチスキンとなっている。
「やっぱりすごいものだね」
剥がれたパックをじっと見る習慣がないはずのお客さんが、じろじろと眺めて満足している。
「ではフェイスラインのマッサージをします」
これでむくみ対策はばっちり。
「やっぱりさ、浜薔薇はすごいよね、今日の夜とかトイレの回数多いと思うし」
「そうですね、毎日ケアをしていないのならば、しっかりこんな感じでケアした後は、体から老廃物が流れたりしますからね」
「それにさ、最近は浜薔薇来るのが楽しみで、昼も美味しいものを出しているって聞いているけども、それは仕事でこれないからね、夜の屋台、美味しいもの食べて帰るんだ」
「今日のメニュー見ました?」
「見た見た味噌ラーメンでしょ?」
「これが違うんだな」
「えっ?違うの?」
麺にはチーズを練り込んでおります。
「ですから味噌ラーメンというよりは、チーズ味噌ラー」
「チーズ味噌ラー」
ゴクリ
こちらは数量限定となっております、そちらのお客様、クラウチングスタートでなくても結構です。
「でもさ」
「はい?」
「太るのは嫌なんだ」
「それは誰でも…」
「いや、最近さ、同級生の写真を見たら驚いたのさ」
あれ?昔は俺より痩せていて、痩せていたのに、なんでこんなにふっくらと…
「だからダイエットではないけども、食い物には気を付けてんだよ」
「あ~それは」
「わかるよね、蘆根さん」
「わかりますよ、そりゃあ、節制しているお客さんもうちにはいますから」
そのお客さんに至ってはおしゃれのために生きているタイプ。
「若い頃とサイズ変わらないっていってました」
「そうなんだよ、そう!俺が目指しているのはそういうさ、枯れ方なんだよ」
「枯れ方って、いやいや」
「蘆根さんたちは時の流れが俺たちとは違うじゃん」
「なんかそういわれること多いですね、でもマッサージの腕を上げていったら、自分にもマッサージするから体の維持ができるってことなんで」
「くっ、俺もマッサージの世界にデビューすればいいのか」
「ダメですよ、お客さん、先輩の真似しちゃ、腕をあげる以外は気にしないっていう生き方なんで、奥さんやお子さんと上手くいかなくなってしまいますよ」
「それは困るな、しかし、諦められないよ」
「それじゃあ、なんか考えておきますかね、そういうのもメニューに載せたら人気が出そうだし」
「早めに頼むよ!」
アンチエイジングメニューはただいま打ち合わせ中となっております。
「化粧品とか、本当に色々あるんだな」
「みなさん悩みを解決したいんですよ」
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