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山用手提げ
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傑は靴にうるさい。
コレクターとかそういう意味じゃなくて。
「仕事で使いますからね」
立ち仕事の悩みは色々あると思うが。
「靴で疲れかたが違いますから」
蘆根のようにマッサージで回復ではなく、疲れの予防に機能で対抗したタイプ。
「実際この間の靴は評判良かったんだ」
「靴底減ってる靴でしたからね」
この間のお客様は悪いものではないが、靴底が減って、ぺったんになっている状態でした。
「しかし靴とかだと、サイズがな」
「そうなんですけども、なんか最近安くていいものが入ってきたり、それに対抗して高いものが値下げしてきたりして、量は限られてますけども、いいものがあったらいれておこうと思ってます」
老若男女、コーディネートのアイテムにスニーカーがあると、とりあえず見せてくれるといって、試し履きして。
「この分追加してくれるとうれしいな」
だいたいこんな感じですぐにお客様がつきます。
「傑くんのコーディネートは本当に助かってます」
「社会人になったら、私服とか気にしなくてもいいのかなって思ったんですけども、そんなことなくて、予算伝えて、用意してもらうと、洗濯しやすい、普通に決まるようなものをちゃんと揃えてくれるから、もうお任せです」
「ニャーニャニャーニャー」
「この首のスカーフもお兄さんに選んだもらったのよ、可愛いでしょう?だそうです」
「あちこちで人気だな」
「でも勘でやっているようなものですから、いまいち、自信はないんですがね」
浜薔薇の待ち合いにはたくさん雑誌があるが、コーディネートの提案にはこういう雑誌も見せながら提案をする。
「今だとこういう色が流行してて、アウトドアな感じもいれると、エコバックはこんな感じね」
「この白いのいいですね」
「元々重いもの運ぶやつだから、普段使いにも最適で、このクラシックっていうタイプというんだけども、僕のはもっと大きくて、旅行に使えるようなやつ、それが仕事鞄になっている、これ自転車の荷台にもちょうどつけれるから、もうこの形変えれないね」
傑の仕事鞄は、浜薔薇好みの職人が縫いましたというものなんだが、布の張り替えも一度行われており、愛用歴は長い。
「漂白剤がね、こぼれちゃった、長時間浸かっているようなもですから、そこで生地が薄くなっちゃった部分があったんで、張り替えました」
前の店なんかでは新しいの買えばいいじゃんって言われましたが。
「気に入ったものは長く使いたいよな」
「そうですね、おしゃれをするにしても、定番があってそこに添えるぐらいでいいと思うんですよね」
「その鞄、山仕事用だよな、元々」
「そうなんですよ、お客さんが、山に、ハイキングに行く人で、ある時鞄見たら面白いなって、そしたら、一昔前にはこの形だったって話してて、なんかまだ作っている人がいるって言ってたから、ほほう!って」
ショーウィンドウとかもない店というよりは、民家。
「ただ手書きで、山バック、山リュックって書いてて」
ガラスの引き戸をあけて、すいませんって中に入ると、そこには古いミシンが布にかけられて、そこが作業場なのがわかる。職人の奥さんが出てきて、品物を見せてくれた。
「衝動買いでしたが、まずはそこで山用手提げを買いました」
その後山リュックと、仕事で使っている山用鞄大を買い足して言った感じですね。
傑は自分以外のお客を見たことなかったのだが。
「今はKCJの、浜薔薇出張所の限定リュックをそこの作り方でやってますし」
その職人さん夫妻が引退する前から浜薔薇出張所の二人は、山鞄いいねなんて話していた。
(ドワーフのおっさんどもが好きそうだしな)
東司は子供の頃から世話になっているが、彼らに贈り物としてちょうどいいのは旨いもの、酒、職人の仕事なので、傑の持ち物見てから、場所を聞いて、東司はその鞄ひとつに歴史ある菓子の詰め合わせを入れてその時は贈った。
「ちょうど女将さんの誕生日でもあったし」
花の形をした日持ちする和菓子などである。
その後、職人さんは引退する話があり。
「跡継ぎがいない!それは一大事」
魔法をかけて人間の姿をしたドワーフが、その製法を学び、そして洒落をその夫妻に払う。
「そのお金で高齢者施設に、まあ、KCJが裏で手を回して、いいところにご案内しましたからね」
職人さんには最大級のリスペクトでお答えします。
「そしたら、なんかその職人さん、火がつきまして」
たまに傑に連絡が来る。
「今、こういうのが流行しているみたいだから、可愛いのを作ってみたんだが、見てくれや」
と送ってくるという。
「それで可愛いいデザイン、なんか技術を他の人に伝えたら、今度は自由な発想で作ってみたくなったっていってまして」
自分なりに、今、女性がどんなものいいのか雑誌を買ったりしてみて、これなんかいいんじゃないかと、今までにないものを作っているという。
「たまに食事の時間も忘れるのよ」
奥さんとはたまに旅行をする時間も作ってくれるので、新居への引っ越しは悪いものではないらしい。
「でもこれはきちんと扱える人に使ってほしいので、コーディネートには出しませんからね」
「それでいいんじゃないか」
きちんとメンテナンスできる人の元にいってほしい、それが傑が自分ができることだと思っていた。
コレクターとかそういう意味じゃなくて。
「仕事で使いますからね」
立ち仕事の悩みは色々あると思うが。
「靴で疲れかたが違いますから」
蘆根のようにマッサージで回復ではなく、疲れの予防に機能で対抗したタイプ。
「実際この間の靴は評判良かったんだ」
「靴底減ってる靴でしたからね」
この間のお客様は悪いものではないが、靴底が減って、ぺったんになっている状態でした。
「しかし靴とかだと、サイズがな」
「そうなんですけども、なんか最近安くていいものが入ってきたり、それに対抗して高いものが値下げしてきたりして、量は限られてますけども、いいものがあったらいれておこうと思ってます」
老若男女、コーディネートのアイテムにスニーカーがあると、とりあえず見せてくれるといって、試し履きして。
「この分追加してくれるとうれしいな」
だいたいこんな感じですぐにお客様がつきます。
「傑くんのコーディネートは本当に助かってます」
「社会人になったら、私服とか気にしなくてもいいのかなって思ったんですけども、そんなことなくて、予算伝えて、用意してもらうと、洗濯しやすい、普通に決まるようなものをちゃんと揃えてくれるから、もうお任せです」
「ニャーニャニャーニャー」
「この首のスカーフもお兄さんに選んだもらったのよ、可愛いでしょう?だそうです」
「あちこちで人気だな」
「でも勘でやっているようなものですから、いまいち、自信はないんですがね」
浜薔薇の待ち合いにはたくさん雑誌があるが、コーディネートの提案にはこういう雑誌も見せながら提案をする。
「今だとこういう色が流行してて、アウトドアな感じもいれると、エコバックはこんな感じね」
「この白いのいいですね」
「元々重いもの運ぶやつだから、普段使いにも最適で、このクラシックっていうタイプというんだけども、僕のはもっと大きくて、旅行に使えるようなやつ、それが仕事鞄になっている、これ自転車の荷台にもちょうどつけれるから、もうこの形変えれないね」
傑の仕事鞄は、浜薔薇好みの職人が縫いましたというものなんだが、布の張り替えも一度行われており、愛用歴は長い。
「漂白剤がね、こぼれちゃった、長時間浸かっているようなもですから、そこで生地が薄くなっちゃった部分があったんで、張り替えました」
前の店なんかでは新しいの買えばいいじゃんって言われましたが。
「気に入ったものは長く使いたいよな」
「そうですね、おしゃれをするにしても、定番があってそこに添えるぐらいでいいと思うんですよね」
「その鞄、山仕事用だよな、元々」
「そうなんですよ、お客さんが、山に、ハイキングに行く人で、ある時鞄見たら面白いなって、そしたら、一昔前にはこの形だったって話してて、なんかまだ作っている人がいるって言ってたから、ほほう!って」
ショーウィンドウとかもない店というよりは、民家。
「ただ手書きで、山バック、山リュックって書いてて」
ガラスの引き戸をあけて、すいませんって中に入ると、そこには古いミシンが布にかけられて、そこが作業場なのがわかる。職人の奥さんが出てきて、品物を見せてくれた。
「衝動買いでしたが、まずはそこで山用手提げを買いました」
その後山リュックと、仕事で使っている山用鞄大を買い足して言った感じですね。
傑は自分以外のお客を見たことなかったのだが。
「今はKCJの、浜薔薇出張所の限定リュックをそこの作り方でやってますし」
その職人さん夫妻が引退する前から浜薔薇出張所の二人は、山鞄いいねなんて話していた。
(ドワーフのおっさんどもが好きそうだしな)
東司は子供の頃から世話になっているが、彼らに贈り物としてちょうどいいのは旨いもの、酒、職人の仕事なので、傑の持ち物見てから、場所を聞いて、東司はその鞄ひとつに歴史ある菓子の詰め合わせを入れてその時は贈った。
「ちょうど女将さんの誕生日でもあったし」
花の形をした日持ちする和菓子などである。
その後、職人さんは引退する話があり。
「跡継ぎがいない!それは一大事」
魔法をかけて人間の姿をしたドワーフが、その製法を学び、そして洒落をその夫妻に払う。
「そのお金で高齢者施設に、まあ、KCJが裏で手を回して、いいところにご案内しましたからね」
職人さんには最大級のリスペクトでお答えします。
「そしたら、なんかその職人さん、火がつきまして」
たまに傑に連絡が来る。
「今、こういうのが流行しているみたいだから、可愛いのを作ってみたんだが、見てくれや」
と送ってくるという。
「それで可愛いいデザイン、なんか技術を他の人に伝えたら、今度は自由な発想で作ってみたくなったっていってまして」
自分なりに、今、女性がどんなものいいのか雑誌を買ったりしてみて、これなんかいいんじゃないかと、今までにないものを作っているという。
「たまに食事の時間も忘れるのよ」
奥さんとはたまに旅行をする時間も作ってくれるので、新居への引っ越しは悪いものではないらしい。
「でもこれはきちんと扱える人に使ってほしいので、コーディネートには出しませんからね」
「それでいいんじゃないか」
きちんとメンテナンスできる人の元にいってほしい、それが傑が自分ができることだと思っていた。
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