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こっちはね、社会に疲れてるの!
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「お父さん、蘆根さんから連絡があったんだけどもどういうこと?」
「KCJの支部の方にも出張に行くから」
「もう、話聞いてるの!」
「だからお父さんな、お札みたいに肖像画にななってみたくてな」
「それで出張引き受けたの?」
「そうだ」
「そうだじゃないわよ」
「でも、KCJの職員さんだと、しっかり感染症対策できてるし、一緒に働くのがハルサメちゃんなんだ」
といわれると、娘としては弱かった。
何しろ河川ザメは人の感染症にはならない、
同僚としては今のご時世最適なのである。
「タモツさんも河川ザメのお客さんはほっと出来るっていってるし、時代はやっぱり河川ザメなのかな」
「…話はわかったわ、でもこういうのは相談なしに決めないでよね」
「すまん」
謝るのだが、タキは懲りない、おそらくすぐではないが忘れて、また勝手に決めるだろう。
そのたびに娘のお父さん!いい加減にしてよの繰り返しなのである。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「まず12使徒ってなんですか?」
「そこからか…」
「いきなりシャンパーとか、12使徒とか専門用語言われても、はぁ?っていうしかないんですが」
KCJの職員が職員による質問。
「初心者にはちょっと早かったか」
「早いもなにもないでしょ」
「12使徒自体は話は簡単、シャンプーのメーカーさん、シェアが業界何十、27位とかだったんだよ、そんとき。そこが赤字で大変になったときに、先代の社長さんがまだ一社員でね」
このままでは倒産してしまう。
「ってことで苦肉の策を考えたんだよ、それが12使徒。先代社長さんはフットワークが軽くて、取引先ともかなり良好な関係を築いててたんだよね、そのおかげで先代社長さんのためならば…よーしみんなで盛り上げるぞって」
「それはすごい」
「情報部からの資料もあげてもらったんだけども」
その社員さん、ドラッグストアを訪問したときに、お客さんから聞かれました。
「ちょうどさ、髪を切りたいんだけども、この辺りに引っ越してきたばっかりで、どこかいいお店を知らないかな」
その質問に答えれませんでした。
「そこから地域の情報かなり調べたらしいんだよ」
そのお客さんには再び会うことはできませんでしたが、調べた地域の情報をお客さんに話していくと、お客さんたちからあの人に聞くと教えてくれるという存在になり。
「それこそ、腕はいいが宣伝に力をいれてなかったいいお店ってあるじゃん、ああいうところがその先代社長のおかげでお客さんが来るようになったんだよ」
お店側もなんで急にお客さんが来るかわからなかったが、そんなことが起きてから、いつか恩を変えそうと思っていた時に、12使徒などの制度が出来た。
これにより、組合以外で、独自のシャンプー教育のネットワークが出来、地域問わず学べるようになったそうだ。
「今の社長さんは今の社長さんで、先代市長が開拓してなかった所からお客さん見つけたりして、かなりやり手なんだけどもね」
「えっ?どこから見つけたんです」
「眼科」
「?」
「白内障ってさ、手術後お風呂に入れないんだよね、だから理容室とかシャンプーしてもらえるところがいるんだ」
そういうお客さん向けのサポートしたら、ヒットしました。
「今みたいにさ、そこにお客さんがいるとは思わないでしょってところからお客さんを掘り起こすのが本当にうまいんだよ」
先代社長、こいつなら任せられるからさっさと譲りました。
「12使徒はそこで終わっても、続けてもいいとか、そういう扱いらしいけどもね、ただ浜薔薇とか見る限り、新しく選定されるならばお客さんは生まれるんじゃないかなとは思う」
「まあ、今までの知名度があれば、楽ではありますが」
「職人の世界だよ、そこまで楽じゃないさ」
それこそ現12使徒との腕を比べられることになる。
「タキ先生は現役だし、蘆根さんがまだまだ敵わないっていうわけだからさ、シャンパーにも匿名でアンケート取ったんだが」
「シャンパーってなんですか?」
「シャンプーを愛する人たち」
「はぁ」
「う~ん、これはまず支部の職員全員に、タキ先生のシャンプーを経験させた方が早いかもしれないね」
その方が説明するより話が早い気がした。
「動画とか見たことある?メーカーさんでもシャンプー動画は出しているけども、睡眠向けとか、見ているときも気持ち良くなるとかあってさ、何万再生とかゴロゴロしてるよ」
「えっ?それはすごくないですか?」
「すごいよ、ジャンルとしてはもう成立しているんだって」
「知らなかった」
「これは初心者向け動画リストとか作った方がいいかな」
まずはこれを見ろ的なやつ。
「そういう見て楽しむもあるんだけども、蘆根さんのマッサージと同じく、タキ先生のシャンプーは疲労回復、特に疲れ目には効くんだよ、シャンパーの人たちは浜薔薇でちょっと前までは朝洗ってもらってから、仕事帰りにもやってもらってて、それをシャンプーラッシュって名前つけてた」
「どんどん新しい用語が出てきます」
「メモしてください、使わないかもしれないけどもね!」
パワーワードの塊です。
「小さいお子さんいるお母さんや修行したいっていう人が、シャンプーラッシュを支えてたんだけども、浜薔薇は営業時間短くなったりしたときも、営業はお休みになる日もあったが、お給料、支払いはそのままにするって蘆根さん決めたしね」
その分蘆根はケットシーを揉んでました。
「だからか」
理由を知らない職員は良く見かけるなって思ってたという。
「イダくんも、毎日揉まれてなきゃ、支部シーにはなれなかっただろうし」
「あの子は本当に、怪我人出ましたし」
「ただ王子には嫉妬してるから気を付けないとダメかな」
他のシーから、モテ男(蘆根)には家族がいるぞと聞かされてから。
「これは愛情じゃなく、ただのマッサージだったの!ひどい!でも好き!って人間みたいですよね」
「何かの理由で蘆根さんの元から王子いなくなったら、後釜に支部シー殺到するんじゃないかって話だったよ」
毎日愛される権利をめぐり、支部のシー達が愛憎劇を繰り広げることだろう。
「ならないことを祈ります」
「本当にそうだよ、やっぱり話してみると課題、問題点が見えてくるものだね、浜薔薇に行ったことあると、あれが普通になっちゃうから、ついあのノリで話しちゃうし」
だが一度染まると気持ちがいいのもまた事実。
「もうね、こっちはね、社会に疲れてるの、だから浜薔薇必要なの!」
とあるファンの叫びに、ファンクラブ全員はウンウンと同意する。
そう!この世がこの世である限り、浜薔薇は無くてはならないのだ!
「KCJの支部の方にも出張に行くから」
「もう、話聞いてるの!」
「だからお父さんな、お札みたいに肖像画にななってみたくてな」
「それで出張引き受けたの?」
「そうだ」
「そうだじゃないわよ」
「でも、KCJの職員さんだと、しっかり感染症対策できてるし、一緒に働くのがハルサメちゃんなんだ」
といわれると、娘としては弱かった。
何しろ河川ザメは人の感染症にはならない、
同僚としては今のご時世最適なのである。
「タモツさんも河川ザメのお客さんはほっと出来るっていってるし、時代はやっぱり河川ザメなのかな」
「…話はわかったわ、でもこういうのは相談なしに決めないでよね」
「すまん」
謝るのだが、タキは懲りない、おそらくすぐではないが忘れて、また勝手に決めるだろう。
そのたびに娘のお父さん!いい加減にしてよの繰り返しなのである。
『ここは浜薔薇の耳掃除です』
「まず12使徒ってなんですか?」
「そこからか…」
「いきなりシャンパーとか、12使徒とか専門用語言われても、はぁ?っていうしかないんですが」
KCJの職員が職員による質問。
「初心者にはちょっと早かったか」
「早いもなにもないでしょ」
「12使徒自体は話は簡単、シャンプーのメーカーさん、シェアが業界何十、27位とかだったんだよ、そんとき。そこが赤字で大変になったときに、先代の社長さんがまだ一社員でね」
このままでは倒産してしまう。
「ってことで苦肉の策を考えたんだよ、それが12使徒。先代社長さんはフットワークが軽くて、取引先ともかなり良好な関係を築いててたんだよね、そのおかげで先代社長さんのためならば…よーしみんなで盛り上げるぞって」
「それはすごい」
「情報部からの資料もあげてもらったんだけども」
その社員さん、ドラッグストアを訪問したときに、お客さんから聞かれました。
「ちょうどさ、髪を切りたいんだけども、この辺りに引っ越してきたばっかりで、どこかいいお店を知らないかな」
その質問に答えれませんでした。
「そこから地域の情報かなり調べたらしいんだよ」
そのお客さんには再び会うことはできませんでしたが、調べた地域の情報をお客さんに話していくと、お客さんたちからあの人に聞くと教えてくれるという存在になり。
「それこそ、腕はいいが宣伝に力をいれてなかったいいお店ってあるじゃん、ああいうところがその先代社長のおかげでお客さんが来るようになったんだよ」
お店側もなんで急にお客さんが来るかわからなかったが、そんなことが起きてから、いつか恩を変えそうと思っていた時に、12使徒などの制度が出来た。
これにより、組合以外で、独自のシャンプー教育のネットワークが出来、地域問わず学べるようになったそうだ。
「今の社長さんは今の社長さんで、先代市長が開拓してなかった所からお客さん見つけたりして、かなりやり手なんだけどもね」
「えっ?どこから見つけたんです」
「眼科」
「?」
「白内障ってさ、手術後お風呂に入れないんだよね、だから理容室とかシャンプーしてもらえるところがいるんだ」
そういうお客さん向けのサポートしたら、ヒットしました。
「今みたいにさ、そこにお客さんがいるとは思わないでしょってところからお客さんを掘り起こすのが本当にうまいんだよ」
先代社長、こいつなら任せられるからさっさと譲りました。
「12使徒はそこで終わっても、続けてもいいとか、そういう扱いらしいけどもね、ただ浜薔薇とか見る限り、新しく選定されるならばお客さんは生まれるんじゃないかなとは思う」
「まあ、今までの知名度があれば、楽ではありますが」
「職人の世界だよ、そこまで楽じゃないさ」
それこそ現12使徒との腕を比べられることになる。
「タキ先生は現役だし、蘆根さんがまだまだ敵わないっていうわけだからさ、シャンパーにも匿名でアンケート取ったんだが」
「シャンパーってなんですか?」
「シャンプーを愛する人たち」
「はぁ」
「う~ん、これはまず支部の職員全員に、タキ先生のシャンプーを経験させた方が早いかもしれないね」
その方が説明するより話が早い気がした。
「動画とか見たことある?メーカーさんでもシャンプー動画は出しているけども、睡眠向けとか、見ているときも気持ち良くなるとかあってさ、何万再生とかゴロゴロしてるよ」
「えっ?それはすごくないですか?」
「すごいよ、ジャンルとしてはもう成立しているんだって」
「知らなかった」
「これは初心者向け動画リストとか作った方がいいかな」
まずはこれを見ろ的なやつ。
「そういう見て楽しむもあるんだけども、蘆根さんのマッサージと同じく、タキ先生のシャンプーは疲労回復、特に疲れ目には効くんだよ、シャンパーの人たちは浜薔薇でちょっと前までは朝洗ってもらってから、仕事帰りにもやってもらってて、それをシャンプーラッシュって名前つけてた」
「どんどん新しい用語が出てきます」
「メモしてください、使わないかもしれないけどもね!」
パワーワードの塊です。
「小さいお子さんいるお母さんや修行したいっていう人が、シャンプーラッシュを支えてたんだけども、浜薔薇は営業時間短くなったりしたときも、営業はお休みになる日もあったが、お給料、支払いはそのままにするって蘆根さん決めたしね」
その分蘆根はケットシーを揉んでました。
「だからか」
理由を知らない職員は良く見かけるなって思ってたという。
「イダくんも、毎日揉まれてなきゃ、支部シーにはなれなかっただろうし」
「あの子は本当に、怪我人出ましたし」
「ただ王子には嫉妬してるから気を付けないとダメかな」
他のシーから、モテ男(蘆根)には家族がいるぞと聞かされてから。
「これは愛情じゃなく、ただのマッサージだったの!ひどい!でも好き!って人間みたいですよね」
「何かの理由で蘆根さんの元から王子いなくなったら、後釜に支部シー殺到するんじゃないかって話だったよ」
毎日愛される権利をめぐり、支部のシー達が愛憎劇を繰り広げることだろう。
「ならないことを祈ります」
「本当にそうだよ、やっぱり話してみると課題、問題点が見えてくるものだね、浜薔薇に行ったことあると、あれが普通になっちゃうから、ついあのノリで話しちゃうし」
だが一度染まると気持ちがいいのもまた事実。
「もうね、こっちはね、社会に疲れてるの、だから浜薔薇必要なの!」
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