浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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黄色い黄色い救急車

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昨日黄色い救急車を見たんだが、疲れているのかな?
「あっ、いましたよ」
助手席の波里がナビゲーターで、運転手の東司が車を寄せて。
「えっ?」
そのまま車から出てきた腕に引っ張られて、車内へ、そして車は走り出してしまった。
知らない人から見たら、それは恐ろしい行為なのかもしれないが、これは同意のある癒しの一貫であります。
「最近、あまりお店に来ないから大丈夫かなって思っていたんだが、昨日フラフラと帰るところを見かけて、これはもう自力では疲れがとれないと思ってな」
蘆根である。
浜薔薇にならば何をされてもいいというファンの方々の中で、こうして疲れが限界になっている人を見かけたら、確保されるサービスとうのがあります。
「疲れが取れるまで覚悟はしてもらうぞ」
食事も栄養バランスメニューに強制にされる、ああなんと恐ろしいのか。
足を洗い、クリームをつけると、ゴリゴリっとした老廃物。
「暑いところ申し訳ないですが、温かいものを飲んでくださいね」
そういってノンカフェインのお茶を飲むことになる、いつもはコーヒーばかりなので飲みづらい、子供の頃の夏休みを思い出すお茶だ、どこからこんなものを。
「あなたの故郷についても、こちらで調べたさせていただきました」
KCJめ、やっぱりあそこは悪の団体だったんじゃないのか、人を堕落させる。
「にゃ~」
「ああ、王子」
あなたも私を裏切っていたのですね。
なんで白くてふわふわなんですか、なんとなくだけども、アザラシの赤ちゃん見たくなったな、数年前に、忙しくなかったときに、ニュースで見ててさ、次の休み、水族館とか行きたいなって思ってたんだよね。
ポンポン
イツモは軽くポンポンされている。
(だが騙されんぞ!)
いくらKCJが、浜薔薇が本当に人がよくて、炊き出しやら、毎日通えるような値段でシャンプーやらちょっと背伸びのおしゃれにスタイルコーディネートやらでお世話になっていても、きっとこの疲れからは俺は抜け出すことはできないんだ!
「では耳かきします」
くっ、ここで耳かきだと、耳かきされること以外何もやることがなくなってしまう。いや、まだだ、俺にはこの心がある。考えろ、考えろ、この状態から抜け出すことを考えるのだ!
ガサガサ
耳の中から音がした。
これは大きいのが奥の方にへばりついているといったところか、自分だとなかなかとりにくいものである。
まず耳を自分で押さえなければならない、その状態で耳掃除となると、竹のものでは難しく。
ああ、いかんいかん、つい耳かきのレビューをしてしまった。
浜薔薇は最近耳かきのブログや記事が多くて、眠る前に更新されてないかつい読んでしまう、もう寝なきゃいけないのにな。
ペロリ
耳の中から聞いたことがない尾とがした。
「大きいのが取れましたよ、見ます?」
「見ます!」
匙からはみ出しているササクレのような耳垢が取れた、これは悪魔の姿である。気持ち悪くて…しかしとてもいい!
ああ、浜薔薇め、耳の中からなんてものを!
そしてまたカリカリっとした音が、これは悪魔の声に違いない。
「まだ塊がありますね」
「ああ!」
人間疲れていると、とんでもない表現力になるものである。
「クカー」
「よく寝ています」
「起きたらベストフレンド湯に任せておしまいだな」
たかが温泉に疲れている俺が負けるはずがないだろ!
「お客様、休憩室のご利用はどうしますか?」
「日帰りプランでお願いします」
これその、念のためだ、ほら、心配性だし、何かがあるわけではないけどもさ、うん、あれば気が楽かな。
その日は夕方まで休憩室で仮眠をすることになった。
起きたあとに、帰り道。
(疲れすぎて黒歴史を更新してしまった気がする)
恥ずかしくてもう浜薔薇には行けない!
そして店から縁遠くなり、疲れているのを発見されては黄色い黄色い救急車。
そういうお客さんが浜薔薇にはいます。
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