浜薔薇の耳掃除

Toki Jijyaku 時 自若

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魔女の保存食

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仕事でストレスが溜まるようになったのは、先が見えなくなったというか、これがいつまでも続くのかと、未来を信じられなくなったことである。
「そういう時は酒なんて飲まずに、うちの地元だと魔女が作った保存食っていうのかな、食べたりするんだけどもね」
「へぇ~そうなんだ」
その話をしてくれた奴はとても明るい、あの激務でこんなに明るくて、体調管理もできているのは、どっかおかしいんじゃないかな?って思うほどだ。
「あっ、やっぱりお前も変なやつって思っただろう」
「ちょっとね」
「ちょっとどころじゃねえよ、その顔、お前もそれ食べてみる?」
「なんか怪しいな」
「どうせ、もうこの世には期待してないだろう?」
その通りだが、こいつ、こんなに毒舌だっただろうか。
「うちの地元でもそれ食べている奴はそういないしな、後は新興住宅地ができてから引っ越してきたばかりのやつだし、まあ、その新興住宅地も寂れてきてはいるがな」
「それはそれで大変じゃない?」
「そうだな、でもただそうやって作っても人は育たなかったってことじゃないか」
「ああ、それはあるかもしれないな」
それで休み前に『銘菓 魔女の保存食』という形で食べることにした。
「俺はそうだな、だいたい夜七時ぐらいに、先に食べる、腹に何も入ってない方が早く効果が出るからな、まあ、銘菓の方だから夕食後に、つまむ、そのぐらいでいいんじゃないかな」
「なんでそこまでしてくれるの?」
「なんでだろうな、お前は真面目に仕事していて、そんな状態ださ、たぶん魔女とか、サメとかに好かれるタイプだろうから」
どういう意味かはわからなかった。
パリ
魔女の保存食はビスケットみたいなものだった、お菓子である。美味しい、効果はよくわからないが、お土産をもらったと思えば…

朝が来たが、まだ明け方である。
普通なら二度寝、しかしだ。
「なんでこんなに体調いいの?」
睡眠が深すぎるというのを経験した、自分が溶ける感覚があり、そこで夢を見た。
女が微笑んでいた。
「夢の中にようこそ」
ああ、これが夢の中なのか、しかし夢とは思えず、それこそ自分は誰かとしてそこで一生を経験してから、目は覚めて、今に至る。
こんな夢は、眠りは見たことがない、えっ?これが銘菓 魔女の保存食の力なの?そんなまさか、いや、でも…
その日は快適に過ごせた。
ただ、あまりにも睡眠が深いと寝返りが足りないのか、ちょっと体で痛い部分は出たが、それならちょっとマットレス変えても、あの夢を見る価値があるんじゃないか?そんな気分である。
「どうだった?」
「すごいね、あれ」
「えっ?すごい、ああ、それ、そういう強い夢を見る場合は、ストレス限界近くまで溜まってるときだぞ」
「そうなの?」
「俺は子供の頃から食べていたりするからそこまですごくないっていうか、前に言われたのが、ひどいストレスの人を強い夢を見るって」
その昔は市販などはされておらず、オリジナルレシピは魔女が見かけた。
「あなたはこのままだと体を壊す、死んでしまうかもしれないっていう、そこで見かねて食べてもらっていたらしい、その人は酷いストレス性の病気みたいな、脱毛症とか言ってたな、そういうのも出てた人でな、その人は世を儚んでいたぐらいで。こんなの食べたぐらいで変わらないだろうって、でもその時食べた理由が金が無かったから魔女の保存食食べたんだよな」
お金もないから、食べ物を買うことが大変だったため、これがあるうちは食べればいいかみたいな発想。
「でも食べても減らないというか、いつの間にか新しいものが置かれていて」
それが2日、3日続いて。
「その人は何でも10日で自分の抱えていたストレスがなくなったっていう話」
「食べる前ならそんなことあるの?って言われそうだけども、一回、あの夢を経験しちゃうと、たぶんそんな感じがな」
「童話みたいな話では、食い過ぎた奴が喪失感が出ちゃったとも言うけどもな」
「それはないな、こう…上手くストレスを食われた、使われたって感じがする、ストレスを栄養にしてあの夢を見ているって感じ」
「ああ、そういわれるとわかるな、受験のときもそうだったし、最近だとプレゼン前かな、緊張とか、これが失敗したらどうしようかなっていう時ほど、いい夢が見れるんだよ」
「そうなんだ」
話してて気づいたが、魔女の話が出ていない。夢の中で魔女と合わないものなんだろうか。
「夢の中にようこそ、あら?あなたは?またお越しになったんですね」
「銘菓 魔女の保存食をもらってね」
「ああ、あれは継ぎ足しの生地を使ってますからね」
最初に魔女からお菓子の生地をもらって、その一部を残し、次の生地に足して、それを繰り返しているそうだ。
「先代の魔女との約束を今も守ってるのですね」
「魔女はそういうの好きそう」
「そりゃあ、好きですよ、約束を交わした人や魔女がこの世から去ったとしても、約束だけは残ってる、それは素敵なことですよ」
「君はロマンチストだな」
「そりゃあ、魔女ですから、魔女なんてロマンチストしかなれませんよ」
「でも不思議ちゃんでもないんだよな」
「いい年ですからね、現実は知ってますよ」
年は見た目から俺と同じぐらいか。
「もしかして、実在するの?」
「それはご想像にお任せしますよ…」
そこで夢は覚めた。
次の休みは、旅行と決まる。
「今度さ、遊びにいくんだけどもさ、あの辺って面白いところある?」
「観光シーズン前だから、特に何も…えっ?なんか用でもあるの?」
「ちょっと休みを過ごしてみようかと」
「ああ、そうか、気分転換にいいかもしれないな」
そういってこの店は旨いとか、こういうのが好きならばここを見ると面白いだろうと教えてもらった。
観光名所をすごいもんだなと見終えた後。
その前を歩いていく人を見た、いや人ではなく…
「魔女の…」
声に出したら、彼女は止まって、こちらを見た。
「そのままお菓子を食べてれば問題はないですよ」
そういったので、本物のようだ。
「えっ、ちょっと待って」
急いで追いかけようとしたのだが、彼女は角を曲がる、俺も曲がるが彼女はいない。
凄まじい喪失感に襲われた。
いや、そこは立ち止まってよ、そして俺を愛してよ。
ホテルにチェックインすると、お土産の元祖魔女の保存食を食べたが、いつものとは違うから、なかなか仮眠を取る感じにはならなかった。
(あの人に、いや、魔女さんに会いたいな)
ストレスをあんなにいっぱい抱えても、他の人は誰もその苦しさを助けてくれなかった、まあ、友達には感謝はしているが、それでも、友達の話だけではこのスッキリは味わえなかっただろう。
「元祖の方は、本当にお土産ものなんですよね、良ければいつものは置いておきますよ」
「えっ?」
そう聞こえたかと思ったら、おみやげ物を広げていたホテルの机にいつも食べている銘菓は置いてあった。
それをモグモグと食べ、しばらくすると眠くなった。
その夢の中で俺は魔女さんを口説き、彼女になって、奥さん、そして子供たちのお母さんになってくれました。
「定年退職が見えて、子供も独立したから、夫婦これからどうする?みたいな話とかまでしちゃった」
本当に喪失感が凄い、これが俺のストレスをエネルギーにした夢なの、つまりストレスがなくなると見れなくなるということですか!ならば、更なる重労働に勤しめば、またマネルカさん(魔女ネーム)に夢の中で会えるということですか。
これは働かなきゃいけませんよ、何、今までだって耐えたんだ
これからも耐えれる!
そういって俺は働きすぎて昇進した、そのためにストレスがたまったのか銘菓を食べたが、ストレスの溜まりが弱いのか、あの俺が見たい夢は見れなかった。
ならばもっと…
さすがに周囲から働きすぎだし、有給使えといわれたので、またあの地に旅行にいった。
そういえば銘菓、魔女の保存食を販売しているお店、本店には行ったことなかったななんて思ってると、コンビニからコーヒーを持って出てきた人に見覚えが。
「マヨルカさん!」
そういうとちょっと怒った感じで近づいてきて。
「その名前で呼ばない」
「あっ、本名は別ですもんね」
「知っているなら、なんで大声で呼んだのさ」
「つい」
「ついじゃないでしょ、ついじゃ」
「すいません、あっ、珈琲持ってるってことは、この辺にお住まいなんですか?」
「銘菓のお菓子屋さんの向かいに住んでいるわよ」
「そうなんだ」
「こんな時になんでここに?そういえば学会が」
「それとは関係ない、あなたに会いに来ました」
「あなたはストレス抱えすぎよ、だからあんな強い夢を見るの、太陽の光浴びればそれも溶けちゃうから」
「えっ?あの夢って朝日とかに弱いんですか?」
「そうよ」
「じゃあ、遮光カーテン買います」
「ちゃんと夢は溶かさないとダメよ、消化しないと健康に悪いわよ」
「あなたのことを忘れるのは嫌です」
「何?そんなに楽しい夢だったの?」
「はい!」
「まっ、夢は夢のままにしておいた方がいいよ、覚めてがっかりしてからじゃ遅いよ」
そういって珈琲を少し飲んだ。
「夢の中であなたと家族でしたから、本当に家族になりたくて、むしろ責任取ってくださいね」
「嫌だよ、お前は勝手に幸せになるといいさ」
そこで俺は魔法をかけられた。
そしてぼんやりから気づくと。
「これが銘菓 魔女の保存食なんだよ」
あの日に戻っていた。
「おーい、話聞いている?」
「あっ、聞いてるって、今度の休み、お前の地元に旅行しようとおもって」
「観光シーズン前だぜ、何も見るところねえよ」
「いいじゃん、ゆっくりできそうで」
「お前がいいならいいけどもさ、じゃあ、美味しいご飯屋さんを…」
「女の子連れていくとしたら?」
「えっ?お前、彼女いたの?」
「好きな子いるから、誘ってみたくて」
「ああそうなのか、それだったら…」
俺は彼女に連絡をした。


千歳さんへ、次のおやすみそちらに行きます、よろしかったらお食事だけでもしませんか?

まだ忘れてなかったの?

そんなことを返信してきたものだから。

「あなたを幸せにするもいう約束は本物ですよ」

夢の中でプロポーズをしたときの言葉を踏まえて答えたところ。

「本当さ、なんで覚えているの?こっちは忘れるの大変なのよ」
「大変ってなんですか?」
「それは…まあ、こっちに来てから話すわ」


それで食事に誘ったときに、その話を聞いたところ。
「自分にヤンデレ気質があることにビックリした」
「俺に何しそうになりました?」
「婚姻届を勝手に出そうとして、そんなことやったらダメなのに」
「じゃあ、逆に俺が勝手に出したらどうです?怒ります?」
「怒りませんけど…ね…でもそんなことはダメですからね」
「愛されるって、いいですね、幸せになっちゃおうかな」
照れながらいってみた。
「ダメですよ、それ、そういうのはダメですから」
「なんでですか」
「あなたは普通のお嬢さんと幸せになった方がいいですよ」
「ストレスに蝕まれ率約七割の人間だったんですよ、俺はね、その状態だと現代医学でも元に戻らないでしょうに、あなたの力でストレスから解放されてしまったということで、俺は人間ではあるけども、普通とはちょっと違うわけですよ」
「普通理論ですか?」
「そう、人間の定義は普通、平均値内におさまる数値を出せる人間、そこからはずれちゃったら、人ではあるが数奇な運命をたどるから、そういう意味では俺は助かる代わりにそんな人生を生きることになる」
「そういえば昇進もしたみたいですが、おめでとうございます」
「ありがとうございます、まあ、これもそうでしょ、昇進にあたってどのぐらいの仕事、成果出したのか聞かれましたけども、その仕事量と成果だと人は潰れてしまうんですよね、真似しようとしたり、派閥違うところが俺みたいになるようにって上司からお触れでたみたいですが、魔女の銘菓無しではおそらく上手くは行かないでしょうね」
「行かないかな、ストレスの感受性、強い弱いあったとして、強くなければ気が利かない、弱いならば気がつかない、気がつかないと話にならないし、気が利かないと相手にされないってところかな、矛盾を両立させている、完全じゃなくても、噛み合わせて解決しているわけだから」
「俺は、あなたが好きなんですよね」
「何をいきなり」
「すいませんね、好きになってしまったもんだから、本気にはしてないでしょうが」
「そういうのは遊びで言わないのは知ってるわよ」
「そりゃあ、どうも」
「全然浮気とかしないものね」
「浮気は裏切りじゃないですかね」
「そうだけどもさ、目の前に黄金があっても、興味はない顔されるとは思わなかったわ」
「ああいうのは手を出してはいけない」
「そうだね、でも目が眩んでしまった人が出てしまった」
「あいつらはあいつらだ、俺じゃない」
「七割の金塊の話も覚えているのか」
「ええ、あなたと一緒に暮らしたときに、訪ねてきた人が…」
人は人なんだが、七割ほど欠けている状態でやってきた。
「ホラー映像ですよね」
「普通の人には普通の人間として見えているんだけども、私たちからはそう見えるのよ」
そして魔女はその七割を金で補った。
「その金は本当に使えるから、次にお会いするのはその金が無くなったときですっていってて、なんでなんだろうなって思ったんだ」
「あれは試練も兼ねているんだけどもね」
その七割を金で補ってもらった人は、五年後に会うことになる。
「私には妻と娘がいて、その妻が金遣いが荒く、浮気相手までいましてね、それがわかるまであれが必要だというたびにお金を使ってましたが、それでは足らないから、自分の金を使って凌いでました」
金を使いきった七割かけた人、その姿で話をしてくるが、この頃には俺も大分不思議になれていた。
「どうしますか?また七割を金で埋めますか?」
「いや、もういいです、妻も取れるだけ取ったと満足していなくなりましたから、あなたは私を助けてくれたが、結局妻は変わらなかった、しかし特に代償も払ってはいないがどうしてここまで?」
「代償はあなたではなく、奥さんが払うことになるものなので」
「やはり魔女は怖いですね」
「申し訳ない、人助けは魔女の仕事ではありますが、意地は悪いと昔から決まってる」
「そうですか」
その奥さんは旦那さんから巻き上げたもので暮らしていたが、今度は奥さんがカモにされていく。


「あれはね、王子様のような男性に甘い言葉で本気になっちゃったか、マヨルカさんもそういうの弱いの?」
「私はそういうのはあんまり好きではないですよ、体調が悪くなったときにオロオロして、元気になったら、もう目覚めないかと思ったっていうような人がいいです」
「…それ俺だよね」
「そうですかね?」
「素直になろうよ」
「嫌ですよ」
「次の休みもまたこっち来たいと思ってるんだけども、遊んでくれる?」
「どうしようかな」
「嫌いなら嫌いっていってくれた方が」
「嫌いじゃないから困ってるんです」
「それなら俺待つよ、あっ、でも人間なんで、寿命が来る前までになっちゃうけどもさ」
「そうですか…」
「俺に関してはさっきも言った通り、たぶんもう普通の道は歩めないし、そうでなかったら、死んでたわけだから、他のやり方はあったかもしれないけども、間に合わなかった、千歳さんがいなかったら、無理だったってことだし、たぶんこのままだた俺も金目当てに付き合ってくださいとか言われちゃうのかな」
「付き合わないでしょ?」
「付き合わないね、そういうのもう見えちゃうから」
「それでも付き合うような男性はいますけどもね」
「その子が可愛いから?外見はそうかもしれないけども、中身酷いとな、一緒に暮らすの大変だと思うんだけどもさ」
「それはそうですが、それでもそれを選んじゃうものなんですよ」
「千歳さんはどういう人がいいの?」
「私はたぶんずっと一人ですよ」
「俺は二人でいたいよ」
「バカじゃないの」
「そうかな?」
「普通の生き方ができるなら…」
「いや、あのままだとストレスで死んでたかもしれないし」
「それはそうですけども」
「だからこう…責任とって、幸せにした責任をとって」
キーポイント、もう俺は幸せである。
幸せになりますではない、幸せになってるのだ。
「また記憶消しますよ」
「でもあの魔法って、後悔がないとかからないんだよね、疑問とか抱いたら逆にすぐにかかっちゃうみたいだけども、だから俺はかかったみたいだなって思われても思い出しちゃうわけた」
「これで付きまといならばまだやりようがあるのに」
ただ純粋なる好意を彼は彼女に抱いている。
「私にはそれは重すぎる」
「そのぐらい大事に考えているのは知ってる」
「これを大事にしないで、何を大事にするんですか?」
「そういうことを言われるととてもうれしい、愛を感じちゃう」
「愛ではありませんよ、誠実であるということです」
「俺にそこまで誠実でいてくれる人、いないんだもん、だから責任をとってよ」
「嫌ですよ」
「どうして」
「あなたもきっと愛想が尽きる日が来ますよ」
「かもね」
それはドキッとする。
「でも逆に俺にも愛想尽かされる時が来るのかなって思うと怖いよね、愛には失恋が付き物だろうけども、こればっかりはな、君が誰かと付き合ったり、結婚しちゃったら、やけ酒かな」
「お酒、そんなに飲めない癖に」
「飲めないから、飲みたくなるのさ、忘れられるんじゃないかってね、そんなもんでしょうよ」
「そういうのは私にはわかりませんよ」
「そうだね、そういうものだよね、話は長くなっちゃったけどもさ、俺は君が好きだから、それだけだよ」
「私もあなたは好きですが、それだけではどうしようもありませんから、それじゃあ、今日はこの辺で」


「いい逃げはずると思うんだけども」


「旅行どうだった?」
「あっ、これお土産」
「俺にこれ買ってくるとは」
元祖魔女の保存食を友人に渡した。
「で、いい休暇だった?」
「旅行先でちょっとね」
「それ…出会いか何か?」
「わかる?」
「だって顔が明るいものな、良好ならいいんじゃないの?」
「だよな、でもさ、さっきなんだけどもさ、昇進知ってから昔はあんまり話してなかった同級生から、実は昔からとか言われるようになったんだけども、あれは…」
「金だな」
「やっぱりそうだよな、稼ぎがいいから目をつけられはじめているってことかな」
「出世が遠い俺から言えることは、その辺で判断しない人と付き合ったりした方がってところかな、ほら、うちの親戚にもいるんだわ、それ目当てって、んでもって険悪になっていく、そうなると子供には罪はないが、悲惨だよ、それで離婚して、よ養育費使い込んでって」
「それは恨まれるね」
「ああ、その子が大きくなっても、恨みの言葉が消えないからな、あれもしかしたら、負の連鎖じゃないが起きるかもしれない」
「それは怖いね」
「そういうの断ち切るのは並大抵ではないからさ」
「頑張ってる人はいるんだけどもね、知り合った彼女がその辺のお仕事してて」
「それならやっぱり、相手の気持ちはあるけども、付き合って正解なんじゃないかな、そういうのがわかる人って今では貴重だと思う」
「だよな、だよな、じゃあ、指輪とか買いに行こうかな」
「それはまだ早い、お前の方ががっついてるじゃん」
「そうなんだけども、そうなんだけども、これを逃すとささ、俺はもうさ」
「わかるけども、わかるがさ、うちの犬の方がまだ待てるぞ」
「サザエに負けた」
友人の飼っている犬、サザエと比べられて、やっと俺は冷静になった。
俺はめちゃくちゃ千歳さんが好きということで、色んな話に巻き込まれていくが、もう千歳さんしか見てないからね、他の人がドン引きする酷い話が起きても、ダメージをそれほど受けることはなく、愛の力の凄さを知っていった。
さすがに酷い話を目の前にすると逃げるだろうと千歳さんは思っていたようだが、最近では自分の弱さで悩んでいるところなんかも見せてくれるようになり、…甘えてくれるっていいですよね。

俺たちはそんな感じで上手くやっていて、このままずっと上手くやっていきたいなと俺は願ってる。

今のところはそんな感じ、ここまで見てくれた人にも俺は運命の出会いと最強の幸せがやってくるの祈ってるぜ!
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