巡り合い、

アミノ

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八十八話

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ナツもナロンもお互いが好き同士で、
もともとここはナツの世界で、
周りの人たちもナツのことを慕ってて、

戻してあげなくちゃと思ったのも嘘じゃない

それでも私は自分のことだと思って喜んで、
ここにいたいと願った

でも、違う

前にジーナとも話したことがある

同じ人間なんていないんだと

私のことを心配して、
考えて、お守りもくれて、
シオンは私を見てくれている

私は私に恥じないように
偽らないように
元に戻りたいと素直に思えた

一体何で私がここに来たのかは
分からないけれど、
きっと何か理由があるんだとしたら

私がこうしてシオンと会いたいと思うように、
ナツもナロンにきちんと会いたいと思うから



「これが必ず守ってくれます、
大丈夫ですから」

目の前がずっと歪んでいたから
シオンの表情はよく分からなかったけど、
私は大きく頷き、もう一度お礼を伝えた

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