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百三十話
しおりを挟む静かに廊下を歩き、
裏口から外に出て街の中へ溶け込む
「あぁ、タリアちゃん
今日も美しかったー
本当はもっと話したかったけどなー」
「‥へぇ」
全くと言っていいほど興味はなかったので
適当に相槌を打ちながら
ライハと門へと向かい歩いていると
ピンク色でリボンの絵が
書いてある靴が飛んできて
キトの足元に落ちた
ライハがしゃがんでその靴を手に取るので
僕は立ったままその姿に目をやる
「んだぁ?
なんで靴なんか飛んで来るんだ?」
「‥さぁ?」
靴について全く興味ないし、
無視して歩き出そうとした時、
1人の女の子が走ってくるのが見えた
片方の靴を履いていないから
きっとあの子のだろう、と思っていると
僕の目の前まで来た女の子が
ライハを見て目を見開き、口を大きく開けた
「髪の毛ボーンだぁ!」
しゃがんだまま
靴を片手で持っているライハは
あ?と声を出し、軽く睨みつけている
ビクッとした女の子は
おずおずと靴を指差した
ライハが靴を地面に置くと、
女の子は急いで靴に足を入れる
明日天気になーれって靴を飛ばしたら
変なところに飛んじゃったって
一人言を呟きながら‥
その様子を見ていると
女の子の髪の毛がクルクルなので
ナツが話していた
パン屋の女の子の事を思い出す
でもまぁ、そんな子はいくらでもいる
僕とライハは
その子がしゃがんで靴を履いている横を
通り過ぎて行く
「リリ、靴あったー?」
「うん、あったー」
前からやってきた別の女の子と合流し
歩いている僕達を抜かして
手を繋ぎながら走って行った
今日1日、いろんな事があった
もう夕方か
そんな事を思いながら、
静かに門をくぐり街から出て行った
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