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盈月
110.
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*
ーー煩い。
心なしかクラクラする。よくこんな、体育館が揺れる程の奇声を上げられるものだ。
「ほら、瑠璃も応援して!」
巴がなにかを言っているが、無視する。今は耳を塞ぐので精一杯だ。奇声に加わる余裕なんてない。
「ほら、瑠璃行くよ!」
突然、腕を引かれた。どうやら出番らしい。
ちらりと得点板を見る。6点差。またクラスは負けている。
「瑠璃、勝つよ」
巴が笑顔で肩を組んできた。
「別に……」
「ゼリー奢るからさ」
「…………」
「BIGゼリーも2個つけちゃう」
「わかった」
ーーしょうがない。
観客席に目をやった。彼はちゃんとそこに居る。
わたしは一つ息を吐いてコートに入った。
ーー煩い。
心なしかクラクラする。よくこんな、体育館が揺れる程の奇声を上げられるものだ。
「ほら、瑠璃も応援して!」
巴がなにかを言っているが、無視する。今は耳を塞ぐので精一杯だ。奇声に加わる余裕なんてない。
「ほら、瑠璃行くよ!」
突然、腕を引かれた。どうやら出番らしい。
ちらりと得点板を見る。6点差。またクラスは負けている。
「瑠璃、勝つよ」
巴が笑顔で肩を組んできた。
「別に……」
「ゼリー奢るからさ」
「…………」
「BIGゼリーも2個つけちゃう」
「わかった」
ーーしょうがない。
観客席に目をやった。彼はちゃんとそこに居る。
わたしは一つ息を吐いてコートに入った。
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