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盈月
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「なんで……」
驚きで鉄面皮が剥がれた。信じられないように目を見開いて食い入るように写真を見つめている。
「お前、万引きなんかやっていたんだな」
森本は満足を噛み締めて嘲笑い、誇るように腕を掲げる。
彼に渡した写真は、西山瑠璃がコンビニらしき場所で鞄にゼリーを詰めているというもの。合成の可能性も考えていたけど、この反応を見る限り本物なのかもしれない。
「バラされたくはないだろ?」
いつもは見られぬ彼女への手応えか、そう言葉をかけると森本は積極的に行動を起こした。
右手を掴んで壁へと押し付け、自分の右手を上着の中へと滑らせ始める。
「なら、従えよ」
西山瑠璃は抵抗をしなかった。傷心したようにぼんやりとして、森本の行動を受け入れる。
「っ……」
舌が無防備な耳の中へと侵入した。音にならない声が鳴り、くちゅくちゅとした卑猥な響きがそれを綺麗に塗りつぶしていく。
「なるほどな。確かにお前、何かありそうだもんな」
そして、意味深な呟きを洩らすと狂った笑みで行為をヒートアップさせた。
服の中を弄る手が小さな胸に向かっていく。ゆっくりと乳房を掴み、優しく揉む。指の一本一本を使って相手の感じ方を探りながら強弱をつけて丁寧に責めていく。
そして、いつもは呼吸音すら洩らさない無音の少女から引き出した吐息メロディーを楽しんだ所で、唐突に乳首を摘んだ。短い呼吸を飲み込んで小さな身体がビクッと震える。傍若無人な彼女を支配する感覚。最高に興奮してくる。
本来ならば服に隠れて見えないはずのこれらの行為。それが沙羅には手に取るように分かった。それどころか、自分が彼女を犯している錯覚すらしている。
自分の指が知らないはずの体温に触れて、憎き彼女を籠絡する。そこには森本なんていう邪魔者が入る余地も無い。沙羅が自分の意志で彼女を貪り、苦しめ、自分も快楽に溺れていく。
焦点が合わず、ぼんやりと紅潮した顔は目の前にある。自分の責めに参っている。だから、休む間も与えず、更に貪ってやる。
「んんっ」
半開きの口に無理やり舌を突っ込んだ。そして、生温かい口内を思う存分に掻き回す。速度に緩急をつけながら舌を絡ませ、歯茎の辺り舐めていく。甘噛みし、舌をちょんっと吸ってやる。
錯覚だとは分かっているのに、脳がピリピリとしてどんどんと気持ち良くなっていく。快楽が、楽しさが、あいつに勝ったという喜びが、全身を巡って沙羅の全てを満たしていく。
"幸福"
これがその味なんだと心の底から実感できた。
驚きで鉄面皮が剥がれた。信じられないように目を見開いて食い入るように写真を見つめている。
「お前、万引きなんかやっていたんだな」
森本は満足を噛み締めて嘲笑い、誇るように腕を掲げる。
彼に渡した写真は、西山瑠璃がコンビニらしき場所で鞄にゼリーを詰めているというもの。合成の可能性も考えていたけど、この反応を見る限り本物なのかもしれない。
「バラされたくはないだろ?」
いつもは見られぬ彼女への手応えか、そう言葉をかけると森本は積極的に行動を起こした。
右手を掴んで壁へと押し付け、自分の右手を上着の中へと滑らせ始める。
「なら、従えよ」
西山瑠璃は抵抗をしなかった。傷心したようにぼんやりとして、森本の行動を受け入れる。
「っ……」
舌が無防備な耳の中へと侵入した。音にならない声が鳴り、くちゅくちゅとした卑猥な響きがそれを綺麗に塗りつぶしていく。
「なるほどな。確かにお前、何かありそうだもんな」
そして、意味深な呟きを洩らすと狂った笑みで行為をヒートアップさせた。
服の中を弄る手が小さな胸に向かっていく。ゆっくりと乳房を掴み、優しく揉む。指の一本一本を使って相手の感じ方を探りながら強弱をつけて丁寧に責めていく。
そして、いつもは呼吸音すら洩らさない無音の少女から引き出した吐息メロディーを楽しんだ所で、唐突に乳首を摘んだ。短い呼吸を飲み込んで小さな身体がビクッと震える。傍若無人な彼女を支配する感覚。最高に興奮してくる。
本来ならば服に隠れて見えないはずのこれらの行為。それが沙羅には手に取るように分かった。それどころか、自分が彼女を犯している錯覚すらしている。
自分の指が知らないはずの体温に触れて、憎き彼女を籠絡する。そこには森本なんていう邪魔者が入る余地も無い。沙羅が自分の意志で彼女を貪り、苦しめ、自分も快楽に溺れていく。
焦点が合わず、ぼんやりと紅潮した顔は目の前にある。自分の責めに参っている。だから、休む間も与えず、更に貪ってやる。
「んんっ」
半開きの口に無理やり舌を突っ込んだ。そして、生温かい口内を思う存分に掻き回す。速度に緩急をつけながら舌を絡ませ、歯茎の辺り舐めていく。甘噛みし、舌をちょんっと吸ってやる。
錯覚だとは分かっているのに、脳がピリピリとしてどんどんと気持ち良くなっていく。快楽が、楽しさが、あいつに勝ったという喜びが、全身を巡って沙羅の全てを満たしていく。
"幸福"
これがその味なんだと心の底から実感できた。
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