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楽し気な人の声が織り成す喧騒が消えた。代わりにわたしの全身が感じ取ったのは、車や忙しない雑踏といった街の音だった。
シャワーのように降り注ぐ車の騒音、人の声、足音。溢れる喧騒を肌で感じ、わたしは我に返った。
目の前には三越と三井銀行の荘厳な建物が並ぶ。その背後には買い物客で賑わうコレド室町、煌々と光るビル群。紛れもなく、日本橋三越前の景色だった。
三越と三井銀行が並ぶ側へに繋がる横断歩道にわたしは一人で立っていた。辺りを見回しても、ナオシ君の姿はどこにもなかった。
周りに立っていた大勢の人が、信号が変わったのを合図に一斉に歩き出す。その波に乗り切れずに立ち尽くすわたしを避けて追い越していく人々を見ながら、あれ、と思った。
この横断歩道、わたしは確か渡った。なのに、わたしが立っている地点は三越前を向こう岸に見る、コレド室町側だった。
何が起きた? 何があった? テンパる寸前のわたしは渡る前に確認していた腕時計を見、思わず「うそ……」と声に出して呟いた。
腕時計の針、は7時34分を指していた。三越前で彼に出会う前から一分も過ぎていなかった。
ここは、まぎれもなく〝わたしが生きている〟世界。〝彼〟と出会う前の現実世界だった。
それじゃあ、わたしが見て、感じたものは全て、幻影だったということ?
確かに現実感は無かったけれど、ここから一歩も動いていなかったなんて。じゃあ、なんの説明もつかな――、
「あ」
わたしの手の中に、桜の花びらが一片、握られていた。
儚く小さな薄紅色の花びらは、あの少年と出会う前に見失ってしまったもの。一緒に遊園地まで行き、話し、楽しい時間を過ごしたあの少年は、もしかして桜の精霊だった?
手の中の小さな花びらは何も語らない。けれど、何か腑に落ちるような気持ちになる。
再び人の流れが止まった。顔を上げると信号が赤に変わっていた。
わたしは、ありがとう、と心の中で呟いて、桜の花びらに吐息を掛けた。タイミングよく吹き抜けた春宵の風に乗ってピンク色の小さな花弁はひらひらと舞いながら飛んでいき、見えなくなった。
花びらが見えなくなったとほぼ同時のタイミング。花びらが消えたその方角からこちらに走ってくる男性の姿がわたしの目に映り込んだ。
「まみ!」
わたしの心を震わせてくれる声が、わたしの名前を呼ぶ。あっという間に、わたしの前に立ったスーツ姿のその人は、息を切らせ、心底困り果てた、という顔をしていた。
「貴史……」
追いかけて来てくれたの? 目を見開くわたしの頬にそっと手を添えた貴史は息を整えながら言った。
「まみ……ごめんな」
優しい声に、わたしの胸に疼痛が走る。
貴史だけが謝る事じゃないの。わたしだって。
そう言いたかったのに熱くなる胸が喉を締め付け言葉になって出て来ない。目を潤ませたまま見上げるわたしに貴史はフッと笑いかけた。
「俺、茉実の気持ち、あまり考えていなかった。あの後、少し考えて、前に先輩が話していた事を思い出して」
先輩が、話していたこと? 首を傾げるわたしに貴史は肩を竦め、続けた。
「嫁さんと母親の関係は難しいからな、ってちゃんと教えてもらっていたんだ」
困惑混じりの複雑な表情を浮かべる貴史にわたしは思わずフフッと笑ってしまった。貴史の声は甘く優しくわたしの中でこだまする。頬に触れる温かな手に心が和む。
この声をずっと聞いていたい。この手にずっと触れていたい。わたしはやっぱり貴史を愛してる。わたしは、貴史と一緒になるの。お義母さんの存在に脅かされるなんて、バカげてる。負けないから。
わたしは貴史に手に自分の手を添えた。
「わたしこそ、ごめんなさい」
にっこり笑うと、貴史も柔らかに目を細め、言った。
「なんだ、茉実にそんなしおらしいこと言われると調子狂う」
ひどい、とむくれたわたしの頭を貴史がクシャッと撫でてくれた。撫でられて、また素直になる。
「男の人にとって“お母さん”の存在はとっても大きいんだろうな、って、わたしもちょっと反省したの」
へえ、と今度は貴史が目を丸くする番。わたしは続ける。
「あの素敵なお義母さんに負けないくらいのお嫁さんになってみせるから」
「そんな張り合わなくてもいいんだぞ。俺は、茉実だから一緒になろうと思ったんだから」
――茉実だから。
胸に沁みる言葉だった。今なら素直にその言葉が受け入れられる。わたし達は、自然と手を繋いだ。
桜の精霊が見せてくれた幻影は、わたしに一つの〝成長〟をくれたのだろうか。
そんな事を思った時だった。
「そう言えば茉実、今日はそんなブルゾン着ていたか」
ブルゾン……とわたしは自分の腕を見た。
袖を通さない状態で肩に掛けられていたオリーブ色のブルゾンが、街の灯りに艶を見せた。
「ああっ!」
思わず声を上げていた。
「茉実?」
驚く貴史の前でわたしはそのブルゾンを肩から取った。中を見るとポケットのあたりに〝T・K〟の刺繍が施されていた。〝たかし・こうの〟だ、きっと。
覗き込んだ貴史が息を呑んだ。
「もしかして、これ、俺が大学時代に来てたMA―1じゃないか? ……そういや、また流行りだしたから、って茉実にやったんだったな」
精霊が見せた幻影なんかじゃなかった! 〝彼〟は、時空間を流れる時流に乗って、わたしの前に現れたんだ。
「そうよ、大事にしているから、今日はこれを着て来たの」
「あれ、じゃあ、茉実が忘れていったこっちのコートは?」
貴史の手には、わたしがレストランに忘れていったスプリングコート。……えっと、と考えてわたしは笑った。
「重ねて着てた」
「はあ?」
思い切り首を傾げる貴史の腕に、わたしは自分の腕を絡めた。
「ほら、信号変わったわ。行きましょ」
「あ、ああ」
まだ納得できていない様子の貴史と一緒にわたしは歩き出した。そっと身体を寄せると、応えるように受け止めてくれる。胸の中を覆っていた雲が一気に晴れた、爽快な気持ちだった。
わたしの口先からなめらかに言葉が流れる。
「あのね、わたし、子供は絶対に男の子がいいな」
そうなのか? と貴史は少し驚いた表情でわたしを見た。もう子供の話? という顔してる。わたしは肩を竦めて笑いかけた。
「貴史に負けないくらい、カッコイイ男の子に育てるの、絶対」
「なんだよ、それ」
アハハと笑う貴史と一緒にわたしも笑った。そのまま、三越前の駅へと入る。入る直前。、わたしは今渡ってきた横断歩道を振りむいた。
今はまだここにいない〝キミ〟に、心の中でそっと呟いた。
わたしは幸せになるからね。だから君も、ちゃんと戻ってきてね。
Fin.
シャワーのように降り注ぐ車の騒音、人の声、足音。溢れる喧騒を肌で感じ、わたしは我に返った。
目の前には三越と三井銀行の荘厳な建物が並ぶ。その背後には買い物客で賑わうコレド室町、煌々と光るビル群。紛れもなく、日本橋三越前の景色だった。
三越と三井銀行が並ぶ側へに繋がる横断歩道にわたしは一人で立っていた。辺りを見回しても、ナオシ君の姿はどこにもなかった。
周りに立っていた大勢の人が、信号が変わったのを合図に一斉に歩き出す。その波に乗り切れずに立ち尽くすわたしを避けて追い越していく人々を見ながら、あれ、と思った。
この横断歩道、わたしは確か渡った。なのに、わたしが立っている地点は三越前を向こう岸に見る、コレド室町側だった。
何が起きた? 何があった? テンパる寸前のわたしは渡る前に確認していた腕時計を見、思わず「うそ……」と声に出して呟いた。
腕時計の針、は7時34分を指していた。三越前で彼に出会う前から一分も過ぎていなかった。
ここは、まぎれもなく〝わたしが生きている〟世界。〝彼〟と出会う前の現実世界だった。
それじゃあ、わたしが見て、感じたものは全て、幻影だったということ?
確かに現実感は無かったけれど、ここから一歩も動いていなかったなんて。じゃあ、なんの説明もつかな――、
「あ」
わたしの手の中に、桜の花びらが一片、握られていた。
儚く小さな薄紅色の花びらは、あの少年と出会う前に見失ってしまったもの。一緒に遊園地まで行き、話し、楽しい時間を過ごしたあの少年は、もしかして桜の精霊だった?
手の中の小さな花びらは何も語らない。けれど、何か腑に落ちるような気持ちになる。
再び人の流れが止まった。顔を上げると信号が赤に変わっていた。
わたしは、ありがとう、と心の中で呟いて、桜の花びらに吐息を掛けた。タイミングよく吹き抜けた春宵の風に乗ってピンク色の小さな花弁はひらひらと舞いながら飛んでいき、見えなくなった。
花びらが見えなくなったとほぼ同時のタイミング。花びらが消えたその方角からこちらに走ってくる男性の姿がわたしの目に映り込んだ。
「まみ!」
わたしの心を震わせてくれる声が、わたしの名前を呼ぶ。あっという間に、わたしの前に立ったスーツ姿のその人は、息を切らせ、心底困り果てた、という顔をしていた。
「貴史……」
追いかけて来てくれたの? 目を見開くわたしの頬にそっと手を添えた貴史は息を整えながら言った。
「まみ……ごめんな」
優しい声に、わたしの胸に疼痛が走る。
貴史だけが謝る事じゃないの。わたしだって。
そう言いたかったのに熱くなる胸が喉を締め付け言葉になって出て来ない。目を潤ませたまま見上げるわたしに貴史はフッと笑いかけた。
「俺、茉実の気持ち、あまり考えていなかった。あの後、少し考えて、前に先輩が話していた事を思い出して」
先輩が、話していたこと? 首を傾げるわたしに貴史は肩を竦め、続けた。
「嫁さんと母親の関係は難しいからな、ってちゃんと教えてもらっていたんだ」
困惑混じりの複雑な表情を浮かべる貴史にわたしは思わずフフッと笑ってしまった。貴史の声は甘く優しくわたしの中でこだまする。頬に触れる温かな手に心が和む。
この声をずっと聞いていたい。この手にずっと触れていたい。わたしはやっぱり貴史を愛してる。わたしは、貴史と一緒になるの。お義母さんの存在に脅かされるなんて、バカげてる。負けないから。
わたしは貴史に手に自分の手を添えた。
「わたしこそ、ごめんなさい」
にっこり笑うと、貴史も柔らかに目を細め、言った。
「なんだ、茉実にそんなしおらしいこと言われると調子狂う」
ひどい、とむくれたわたしの頭を貴史がクシャッと撫でてくれた。撫でられて、また素直になる。
「男の人にとって“お母さん”の存在はとっても大きいんだろうな、って、わたしもちょっと反省したの」
へえ、と今度は貴史が目を丸くする番。わたしは続ける。
「あの素敵なお義母さんに負けないくらいのお嫁さんになってみせるから」
「そんな張り合わなくてもいいんだぞ。俺は、茉実だから一緒になろうと思ったんだから」
――茉実だから。
胸に沁みる言葉だった。今なら素直にその言葉が受け入れられる。わたし達は、自然と手を繋いだ。
桜の精霊が見せてくれた幻影は、わたしに一つの〝成長〟をくれたのだろうか。
そんな事を思った時だった。
「そう言えば茉実、今日はそんなブルゾン着ていたか」
ブルゾン……とわたしは自分の腕を見た。
袖を通さない状態で肩に掛けられていたオリーブ色のブルゾンが、街の灯りに艶を見せた。
「ああっ!」
思わず声を上げていた。
「茉実?」
驚く貴史の前でわたしはそのブルゾンを肩から取った。中を見るとポケットのあたりに〝T・K〟の刺繍が施されていた。〝たかし・こうの〟だ、きっと。
覗き込んだ貴史が息を呑んだ。
「もしかして、これ、俺が大学時代に来てたMA―1じゃないか? ……そういや、また流行りだしたから、って茉実にやったんだったな」
精霊が見せた幻影なんかじゃなかった! 〝彼〟は、時空間を流れる時流に乗って、わたしの前に現れたんだ。
「そうよ、大事にしているから、今日はこれを着て来たの」
「あれ、じゃあ、茉実が忘れていったこっちのコートは?」
貴史の手には、わたしがレストランに忘れていったスプリングコート。……えっと、と考えてわたしは笑った。
「重ねて着てた」
「はあ?」
思い切り首を傾げる貴史の腕に、わたしは自分の腕を絡めた。
「ほら、信号変わったわ。行きましょ」
「あ、ああ」
まだ納得できていない様子の貴史と一緒にわたしは歩き出した。そっと身体を寄せると、応えるように受け止めてくれる。胸の中を覆っていた雲が一気に晴れた、爽快な気持ちだった。
わたしの口先からなめらかに言葉が流れる。
「あのね、わたし、子供は絶対に男の子がいいな」
そうなのか? と貴史は少し驚いた表情でわたしを見た。もう子供の話? という顔してる。わたしは肩を竦めて笑いかけた。
「貴史に負けないくらい、カッコイイ男の子に育てるの、絶対」
「なんだよ、それ」
アハハと笑う貴史と一緒にわたしも笑った。そのまま、三越前の駅へと入る。入る直前。、わたしは今渡ってきた横断歩道を振りむいた。
今はまだここにいない〝キミ〟に、心の中でそっと呟いた。
わたしは幸せになるからね。だから君も、ちゃんと戻ってきてね。
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