超古代のテクノロジーは正直僕の身に余る

ほぼダルマ

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僕の普通が行方不明になりました。誰か知りませんか?

01-05 僕を探さないで下さい

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『……アレックス・アドキンズ伍長、報告と説明を』

米軍の簡易基地へと戻った僕らだったが、もちろん順調に事が進むということはなかった。
戻ったとき、どんなことが想定されるかなどの協議は道中みっちり行った中でも、一番現実的で一番最悪なパターンもあり得る事態となってしまった。
そして案の定周囲にいる米軍ほぼ全員から銃を突きつけられることになった。
一応、隊員Aにここへ戻ることを無線で伝えてもらってはいたんだけど、それだけで全てを説明できるはずもなく。よかれと思って伝えてもらってたんだけど、もしかしたら逆効果にしかなってないかも。
まぁ、ほんとに撃つつもりはなかったと思う。戻ってくるにしても、まさか仲間が拘束されてるなんて思うはずもなく、それにしては僕らの雰囲気が険悪な感じではなかったから、念のために銃を構えておいて隊長の判断を仰ぐっていった感じじゃなかろうか。
その証拠にほんの少し前まで向けられてた銃はダグラス曹長の合図で全て降ろされてるから。

この場に数人だけ残して、しばらくしてからダグラス曹長に問いかけられたんだけど、それは僕にではなく隊員Aに対して。
っていうか、とりあえず隊員Aって心の中で呼んでたけど、マジで隊員Aだった。

『はっ! ビリー・ショー一等兵に敵へ通ずる動きが散見された為、無力化した後に、民間人への尋問を開始したのですが……返り討ちに合いました。以上です』

隊員Aはまだ拘束したままだから報告の際に敬礼できないのがなんだか気持ち悪そうなのはどうでもいいか。
それから返り討ちの報には曹長の眉がピクリと動いた以外、特に動きはなかった。
それにしても、隊員Aは報告が簡潔すぎやしないか? もしかしたら僕がいるからかもしれないけど、当事者なんだからもう少しこっちに情報流してもいいと思う。

『そうか。ご苦労だった』
『はっ』
「ときにミスター、これほどまでに早い再会は予想してなかったのだが……それはさておき、二人を率いて戻ってきたということは引き渡してもらえると受け取ってもいいのかな?」
「それは、そのつもりですが」

まさか僕をミスターって呼ぶなんて思ってなかったし、聞き慣れないから戸惑ってしまった。っていうか引き取ってくれないと僕が困る。そのつもりで連れてきたんだし。

「それは良かった。協力に感謝する……しかし、他にも用事がありそうだな」

ダグラス曹長に感謝の気持ちを込めた敬礼をしてもらった。
こんな状況じゃなければ素直にかっこいいとか思えるんだけど……そうもいかないんだよね。

「はい、その通りです。あなたに聞きたいことがあって、戻ってきました」
「我々の任務には守秘義務が課せられている為、話せないこともあるということを了承いただければ、答えられるものには答えよう」
「ありがとうございます。では遠慮なく……なぜ、民間人である私たちに発砲したんですか?」
「さきほど一緒にいた二人が一緒にいないが、それに関わってくるのかな?」
「聞いているのはこちらです」
「それは失礼した。私も全てを把握しているわけではないので、部下に問いただす時間をいただいてもよろしいか?」

その問いには首を振るだけで返事した。
正直に答えてもらえるとありがたいんだけど、だんだんと不信感しかもてなくなってきてる。
もっと違うところで出会ってたら違ってたのかもとifを考えてしまう。人間性みたいなのは、かなり好みだっただけに残念だ。
そんなことを考えてると、ダグラス曹長に連れられた隊員Aがこちらに戻ってきた。

「大変お待たせした。現場にいなかった私では、よくわからないことばかりで、いくつか確認させていただきたい」
「なぜ撃ったか、について聞いているんですよ。そこに確認しなくちゃいけないことがあるようには思えないんですが」

軍の気持ちも全部は無理でも、なんとなく一部くらいはわかる。
国防とか担ってるんだから、不思議な現象とか、異常な力とかは確認しておかなきゃいけないんだろうけど。
今は関係ないことを持ち出されても困るし、断固断る。

「度々失礼した……ミスターの仲間を撃った理由は、本人に説明させよう。伍長」
『はっ! ビリーを拘束した後、少し尋問して民間人を麓まで送ろうと考えていたのですが、三名のうち男一名女一名については訓練された動きだと気づきました。三人の関係性や現状との関わりについて聞き出すため念のために動きを封じ、それを脅しに使えればと考え行動したのであります!』
「ミスターは英語が聞き取れると報告があった。この回答で満足しただろうか?」
「……ええ、まあある程度は……仲間二人の動きが良すぎたからテロとのかかわりもあるかもって疑われたということですかね?」
「大まかにはそういうことになる」

武蔵くんも美作さんも実家の都合で武術とか習ってたって聞いたことあるから、もしかしてそれ?

「それから、ミスターはとても不思議な存在だと報告があった。その上仲間二人は訓練された動きだと。これでは残念ながら一般人としては扱えない。キミ達の行動からテロリストとは思えないが、かといって素直に味方だと断言できないほど不安材料が多いわけだ。これは理解してくれるね?」

曹長の言うこともわかる。わかるが……数日前まで完全に一般人だっただけに、こういう場面での経験などしたことないし、知識もない。ほんとどうすることもできない。
思いっきり暴れればもしかしたらテロリストはいなくなるのかもしれない。と同時に下手したら僕が指名手配されることになったら人生終わりやし。

「なんとなくわかりますよ。でも説明できたとしてもどうにもなりませんし、僕自身まだ把握しきれていないのでほとんど何もわからないんですよ」
「……ふむ。これまでのやり取り、現在の言葉と真剣な目を見るに嘘はついていないだろう。と、判断してしまうのは軍人としては失格なんだろうが……ところで、ミスターの仲間は無事なのか?」
「……まあそうですね。今は安全な場所で治療してもらっています」
「それは良かった。その件に関しては本当に申し訳なかった」

いきなり姿勢を整えて頭を下げてきたダグラス曹長。
周囲の動きを見てると普段ではありえないんじゃないかな? ってぐらいは読み取れる。
でもまあ、日本でサラリーマンしてると頭下げたり下げられたりなんてのはしょっちゅうだから、あんまり慌てたりもしない。ともあれ、政治に片足突っ込んでそうな軍人さんだから、ただ頭下げたってことはないと思う。
ほんとつくづくサラリーマンで良かったと思うよ。

「謝罪は受け入れます。できればあとで隊員Aさんがうちの部下に謝ってほしいですけど。それで、僕にどんな要求があるんですか?」
「HAHA! さすがにわかるか。では説明しよう。……我々は互いにしなくてはいけないことをした。その結果確執ができてしまった。とても不幸なことにね。ズバリこの不幸をなかったことにしないか?」
「テロリストじゃないかと疑われたこと、撃たれたことを黙認すれば、あなた方は何をしてくれるんです?」
「民間人に軍事行動を邪魔されたことがなかったことにしよう」

うぐっ……よく知らないけど、これってけっこうな罪だったりするのかな? そうだ、こういうときこそ一人で解決しちゃいかん!

「少し考える時間をください」
「もちろん。それぐらいは構わないよ。我々は準備があるので少し離れることになるが、決意が決まったら声をかけてくれ」
「はい」

静かに考えるためにか、曹長を含めて隊員さんらも僕の近くから遠ざかってくれた。
一人で考えるわけじゃないけど、とりあえずは周囲から黙考してるっぽいポーズだけはとっておくかな。

〈そっち、今はどんな感じですか?〉
〈……お二人も落ち着いてきたので、ベッドルームへとお連れし終わったところです。何かあったんですか?〉

僕はさっきあった取引の内容を余すことなく伝えられたと思う。

〈結論から言いますと、私は技術畑なのでわからないですね……〉
〈そうですか……なら、この件について相談してもらえませんか?〉
〈まあ、そのくらいなら〉
〈よかった……。でも、どうしようか……どうしたらいいんだ……〉
〈マサトさんの思う通りにするべきかと。補足情報ですが、武蔵さんのスマートフォンをお借りして情報を集めてみたところ、場合によっては反乱罪になるのかもしれません。現代の法律とかも含めて何もわからないので、もしかしたら間違ってるかもしれませんが〉

うーん…………、やっぱ専門知識ないとわかんないよね。まあ受け入れた方がよさそうか。断った際のデメリットらしきものの大きさがでかいし。

〈ちなみに武蔵くんたちはまだ寝てる状態ですか?〉
〈目覚めるまではまだしばらくかかるかと思われます〉

そっか、なら無理に起こすのもかわいそうだし。起きていたら頼もしい存在だけに、いないと途端に不安になる。なんにせよ自分で買ったケンカ? なんだから、自分でなんとかせにゃならんよね。

〈提案を受け入れることにします。ありがとうございます〉
〈いえいえ。お二人のことですが、目覚めたあとの対応はどうしましょう?〉
〈二人なら大丈夫。内部施設の案内希望するのならしてもらってもいいですし〉
〈わかりました。お二人の希望に沿った対応を致します〉
〈よろしくお願いします。では行ってきます〉

行ってきますとは言ったものの、微動だにしてなかったからなんとも不思議な感じがする。
気持ちで行くよ! という意味にしとこうか。くだらないのは放っておいて、ダグラス曹長と話しをしないと。

「ダグラス曹長! ダグラス曹長!」

とりあえずは静かに叫んでみる。あんまりうるさくするのも良くないだろうし。
これで反応なければちょっとずつレベル上げてく。

「ダグラス曹長!! ダグ――」
「ああ、聞こえている。それで、決意はできたかな?」
「あ、はい。さきほどの提案はお受けしておこうと思います」
「おお、そうか! それはよかった」

これで軍との確執やしがらみもなくなった。……あとは安全地帯へ行くぐらいかな?

「ついでだ。追加情報を伝えておこうか」
「……??」
「初めにミスターから聴取した内容を調べたところ、どうやらテロリストの拠点として利用されている列車で仲間らしき人物が発見された。画像は荒いが見るかね?」
「は、はい!」

巻き込まれたのは僕らだけで、他の社員はこの地域を抜けていると思い込んでたけど、やっぱりだめだったのかという諦めの気持ちと、どうか別人であってくれという願いの気持ちが混ざった、なんとも言えない気持ち悪さのまま無造作に出された写真に手を伸ばす。

〈荒いですね……MACYで画像補正しましょう〉
〈……そうですね〉

持ってる写真そのものが変化するわけじゃないけど。
脳内でMACYに願望を伝えたところ写真は劇的に変わった。
目を凝らしてみれば毛髪までもはっきりと見える……のはたぶんMACYが拡大してくれてるんかな。
でも、残念ながら間違いなく常務と従業員だ。

「…………ハァ」
「やはりミスターの言う上司だったか?」
「……はい、残念ながら」
「そうか。残念だったな。……それで、どうする?」
「え?」

どうするって聞かれてもなあ。いや自分の中で助けにいくのは確定してる。
常務の顔は怖いのは否めないけど、でも誰よりも寛大で会社を支え続けてきた人だ。見捨てるなんて思いはどこにもない。

「ミスターに何ができるのかはわからない。想像もつかないことができるのかもしれないが、それでも一人でできることは限られてくるものだ。希望するのであれば、隊員を数名派遣することも可能だ。助けにいくんだろう?」
「え、まあ……」

こんなにも僕はわかりやすいんだろうか。でもなあ、たぶん必要ない。
僕一人でやれるなんて傲慢にも等しいことを言うわけじゃなくて、きっとジオルティグノスの設備使うことになると思うし。技術館っていうぐらいなんだから、いろんなものが装備されてると思う。
さすがに異常なものだと隠しきれなくて色々なところにバレてしまうんだろうけど、秘匿するよりも人命優先でいくことに今決めた。だから気持ちはありがたいけど、やっぱり断る。

「気持ちはありがたく。でも、僕は一人で行こうと思います」

このあとでアレコレ言われるのも困るから、即座に立ち上がっておさらばする。

「いろいろとありがとうございました。それでは!」

ダグラス曹長はまさかほんとに一人で行くとは思ってなかったのか、なんか固まったまま動かなかった。
その隙にとばかりに、今の体を有効利用して急いで離れる。
そのおかげで結構距離を稼げたと思う。

〈回収お願いします〉
〈了解しました。転送開始します〉

前もってこうすることを伝えてお願いしておいたから、スムーズに転送してもらえた。
これでもう軍に見つかることもないかな。









マサト・ハチサキに提案を断られ、思わず呆然としてしまっていた。
近づいてきたアレックス・アドキンズ伍長に声をかけられてようやく己を取り戻すことができた。

「……隊長よろしかったので?」
「よろしかったも何も……まさか断るとは思わなんだ。しかしまあ、どうしたものか……」

今後の予定をどうするかと思案していると、トランシーバーからノイズ音が走り、次いで部下からの報告が聞こえた。

『こちらFoxTrot……申し訳ありません、標的見失いました……』
「わかった。ご苦労だった。戻ってくれ」
『copy that……帰投します』

今回のテロは不可解なことばかりだ。
心底理解できるテロなど皆無ではあるものの、テロとしては異質なものが目立つことは否めない。

「伍長は今回のテロ、どう感じる?」
「テロなんてクソくらえです。なぜこうも不毛なことをするのか理解に苦しみます」
「今は個人の感想はどうでもいい。今回のテロ、規模もそうだが、目的がはっきりせん。どうもにもきな臭い感じがしてな……」
「……そうですか? 自分にはテロリストの考えなんて皆目見当もつきません」
「まあいい。とにかく行動しよう。我々はテロリスト本拠と思しき列車へと急行する。ここには最低限の人員でいい。それ以外は出発の準備をしろ!」

それが合図となり、各隊員が慌ただしく奔走しだす。
が、いつまでたっても隣にいる伍長が行動を開始せず、何か言いたげな表情でこちらを見ていた。

「まだ何かあるのか?」
「彼らは放っておいていいんですか?」
「……彼ら?」
「日本人ですよ!」
「ああ、彼らね……我々は最低限の援助を申し出たし、忠告もした。それを断ったのはミスターマサトだ。で、ある以上、もう我々ができることはそうあるものじゃない。偽善からなんとかしようにも居場所すら見失った今、何ができる?」
「ぐっ……し、しかし……」

理解はできるが納得はできないといった典型のように、なんとか自分の中に感情を落とし込もうと頑張っているのは見え隠れしている。

「軍にいる以上、命令が無い場合においても規則に縛られている我々にできることは少ない。現に今我々には極秘命令が下されている。命令の遂行が第一だ。わかってるな?」
「はっ! わかっております!」

伍長の態度は軍人のそれで、命令されれば自然と敬礼をとる。でも、まだ若さもあるからか、表情からは不満も見てとれる。これは今後の指導要項だな。

「だが、現場においてはいついかなる不測の事態に陥ることも稀ではない」
「……はあ? はあ」
「例えば今回予測されるのは、テロリストの反撃は元より。それ以外にもイレギュラーな介入もあるだろう」
「イレギュラーですか?」
「テロ本拠の列車に、来るんだろう? 彼は」
「そう言ってました。が、援護もなく来れるんでしょうか?」
「さてね。それはわからない。来なくとも我々のやることに変わりはない。もし来たのなら、銃も通用しないイレギュラーも何かしら頑張ってくれるんじゃないか? もし困っていることがあれば手助けするかどうかは我々の判断だ」
「そういうこと……はっ! 準備します!」

軍としてはあまり勝手なことをする因子を身うちに招きたくはないが、最初からイレギュラーだとわかっていれば軌道修正ぐらいはなんとかなるだろう。
最悪なのは三つ巴になることだったが、先の取引でとりあえずは味方とまではいかずとも、敵対することだけは避けることができたのは行幸だった。
それに、銃が通用しないらしい素材というのも個人的には興味がある。それを量産すれば前線での死亡率は0に近くなるだろうという希望的観測も含めてだが。
あわよくば戦場で恩を売れたらパーフェクトだが、そうそう計画通りに行くことはないだろう。
最低でも1アシスト……2アシストくらいの何かしらはしておきたいと考えておこう。

そんな考えをまとめてる間に隊員は準備を終えて隊長の前で整列をし終わっていた。

「我々は静かに、そして迅速に敵本拠を目指す。目標はここから西へ凡そ6フィート。最短距離で向かうので、障害に関してはそれぞれが対処するように。各員の健闘を祈る。以上」

この言葉で集まった隊員は移動を開始した。
ミッションが始まるともう誰もしゃべることはなく、静かに行軍しているだけだった。




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