現代で落ちこぼれの三男〜異世界転生してコアの力で人生を謳歌する〜

荒葉千歳

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転生後〜幼少期

#44コア目 マーガレット視点①

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#兄姉の王都出発(マーガレット視点)①



本日はカーズ様とキャディア様が王都へ向かう日です。


カーズ様とキャディア様は王都の国際魔導育成機関 ライアックへの入学する為
受験を受けなければいけません。
その前に受験日を逆算し、王都へは一日前に到着、次の日には受験という形にしなくてはいけません。


そんな映えある出発に屋敷メイドの私が同伴できる事が嬉しくてしかたありません。
是非シュレット様の時も同伴出来るようマルズレット様へ直談判しなくては。


屋敷の前には御者と馬車を待たせてあります。


出発前にシュレット様が兄のカーズ様と姉のキャディア様へのご挨拶をなさっています。天使ですね。


「兄様、姉様。お二人であれば戻ってくる事もなく合格し入学を果たすでしょう。
 僕もあと四年したら王都へ受験に行きます。それまではお休みの時期は戻ってくるのでしょうか?」

「いや、王都とカールストン領地はかなり距離があるから往復するだけで休みが終わるだろう。
 戻れないが、シュレットが入学には会えるだろうな。
 大丈夫だ、俺らも無事合格すると思ってるし、シュレットも入学出来るだろう。待ってるからな。」

「シュレットちゃん。寂しくなるわね。
 わたくし達がいなくてもしっかり勉強するのよ?ご飯もちゃんと食べるのよ?
 運動はお父様達がいるから大丈夫かしら?湯浴みは一人で出来る?
 危ない事はしちゃだめよ?シュレットが傷ついたらわたくし哀しくって屋敷に戻ってきちゃうかも」

「わっ! 姉様大丈夫ですから! だいたいは一人で出来ますから!ご心配なく!」

「そう?あぁそれでも心配ですわぁ」


カーズ様は心配などしていないであろう瞳で見つめ、
逆にキャディア様は心配の色で言葉詰めにしている。


お二人が無事に入学出来たら私が帰還しますから大丈夫ですと事前に言ってもこれなのだ。
でもキャディア様のお気持ちは物凄く分かります。


私が居ない間大丈夫なのでしょうか。
シュレット様はどこか大人びている所があると思っても、なんとも思ってない時にドジをやらかす傾向がある。


以前、魔力操作の練習の際にお倒れになった事を憶えていらっしゃるかしら。
あの時は心臓が口から飛び出る勢いで心配したもの。


私が居ない間はアマンダにしっかり言い聞かせてありますから大丈夫ではあると思うのですが・・・。
私がシュレット様がどのように心配なのか懇切丁寧に説明しても、
「はいはい分かったから。もぉあなたは心配性ねぇ」の一言でつき返されてしまった。
まだまだ説明が足りなかったかしら?時間がないというのがもどかしいですね。
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