27 / 119
第一章
鍛錬の再開、そして…
しおりを挟む
セレナリーゼとのあれこれを色々と並べたが、レオナルドは遊んでばかりいた訳ではない。
帰省した翌日から、アレンとの鍛錬を再開したのだ。
準備運動を兼ねた素振りを終え、早速実戦形式での鍛錬が始まった。
ちなみに、レオナルドとしては見ていてもつまらないと思うのだが、セレナリーゼは毎日の鍛錬を飽きもせずずっと見学していた。
レオナルドはこの鍛錬で試したかったことがようやく試せるとやる気に満ちていた。
それは、貧民街でクラントスと戦ったときの感覚を引き出すこと。
あのときの力はレオナルドにとって希望だ。もしも力を引き出せれば、魔力のない自分でも大抵の相手と戦えるようになる。そしてその力を鍛えれば、自分が殺される確率を大幅に低くすることができるはずだ。
アレンと戦いながらレオナルドは必死に再現しようとした。
鍛錬終了後。
「レオナルド様、今日は何だか考え事をしながら戦っていましたか?」
さすがはアレン。よく見ている。レオナルドの動きから察したようだ。
「あ、ああ。そうなんだ。久しぶりだったから動きを確認しながらやってたんだ」
「なるほど、そういうことでしたか。レオナルド様の動きは以前と変わらず鋭かったですよ」
「ありがとう……」
アレンが褒めてくれたのだということくらいわかるレオナルドは、落胆が顔に出ないように何とか笑みを浮かべてみせる。
これが現実。クラントスとの戦いのときも自分が意図してできたことではない。勝手にできていた、というだけでレオナルドにはやり方がわからなかったのだ。
(こんなのじゃ全然ダメだ……!)
ただ心の中は荒れていた。レオナルドは一度できたことだからこそ、今の自分に満足できない。それどころか再現できないことに焦りが生まれていた。
(俺には力が必要なのに……!)
自分の死亡フラグ回避のためだけじゃない。もちろんそれが最大の目標であることに変わりはないが、今のレオナルドはそれだけを考えていればいいとは思えない。
今回セレナリーゼを襲った事件は自分のゲーム知識にはなかったことだ。もう二度とそんな不測の事態は起きない、とレオナルドは楽観視することができない。もしも今後同じようなことが起こったら――――、今度は守り切れないかもしれない。
身近にいる大切な人が不幸な目に遭う、最悪死んでしまうかもしれない、その恐怖がレオナルドを焦らせていた。
クラントスと相対したとき、目の前でセレナリーゼが貫かれそうになったことは、レオナルドのトラウマになっていたのだ。
使えない力なんて無いも同じ。今のままではクラントスレベルの魔物一体にも勝てない。この世界において魔力がないレオナルドという人間はそれほどに弱かった。フォルステッドに言われるまでもなく、わかりきっていたことだがそれが事実だ。
その事実に思い至ったレオナルドは、一つの事柄を思い出した。いや思い出したというのは語弊があるだろう。それはずっと考えないようにしてきたこと。意識的に封じ込めていたと言ってもいいかもしれない。そう、精霊の存在を―――。
ゲームのレオナルドが感じていたようなコンプレックスがない今の自分なら、そう簡単に精神を汚染されるとは思えない。けれど超常の存在である精霊が相手だ。強制的にゲームのように闇落ちさせられるかもしれない。いくらゲームの知識があるといっても、精霊についてもレオナルドの精神の変容についてもわからないことが多い。敵キャラであるレオナルドが皆の前から姿を消し、再び現れるまでの経過に至っては本当に僅かしかわからない。ゲーム全体を通して、レオナルドのことがそれほど多く語られている訳ではないからだ。
それでも、自分の運命に打ち勝つためには―――、大切なものを守るためには―――、
(やっぱそれしかないのかな……)
レオナルドの中で、初めてその選択肢に天秤が傾いた。
以降も、帰省中の鍛錬時、毎回力を引き出せないかと試みたレオナルドだったが、結局一度も成功することはなかった。セレナリーゼと過ごす日々が癒しとなってはいても、レオナルドは日に日に危機感を募らせていった。
そして、徐々にレオナルドの思考は、精霊を取り込むことによって、もしも自分が大切な者を傷つける存在になったらどう対処するか、といったものにシフトしていた。
レオナルドの中でもう結論は出ているのかもしれない。
そうして日々は過ぎていき、とうとうレオナルド達が王都へと戻る日がやって来た。
ジェネルとクオーレも見送りに出てきている。出発の準備を終え、後は馬車に乗るだけ、となったところで、ジェネルとクオーレがレオナルドの前に立った。
「レオナルド」
「はい?」
「本当にいい顔になったな。やはり子供の成長は早い。これからも自分の信じた道を進みなさい」
ジェネルは厳つい顔をくしゃりとさせ、大きな手でレオナルドの頭をわしゃわしゃ撫でながら言った。
「?ありがとうございます」
ジェネルの力が強く若干の痛みを感じつつも、目をすがめるだけでされるがままのレオナルドは、どういう意味かわからなかったが、とりあえずお礼を言った。すると続いてクオーレがレオナルドを優しく抱きしめた。
「レオナルド。あなたはもっと我が儘になっていいのよ?自分の気持ちに正直にね?」
「?はい」
レオナルドは、こちらも意味がわからず、抱きしめ返すこともできずに棒立ちになってしまった。前世の記憶を得てから十分我が儘に生きているという自覚があるのだ。だからとりあえずで返事をした。
「ふははははっ。わからぬのならそれでよい」
生返事ばかりするレオナルドに、ジェネルは豪快に笑うのだった。
年に一度しか会っていないからこそ、ジェネルもクオーレもレオナルドの変化を敏感に感じていた。魔力がないことを思い詰めていた去年とは全然違って見えたのだ。
そしてそれがとてもいい変化だと思っていた。それでもまだ何か悩みを抱えているように見えたため、二人は最後に心からの言葉をレオナルドに贈ることにしたのだ。どうもレオナルドの反応的にあまり伝わってはいないようだが頭の片隅にでも残ってくれたらそれでいい。
レオナルドの次はセレナリーゼのようだ。ジェネルとクオーレがセレナリーゼの前に立つ。セレナリーゼが次期当主になったという知らせを受けたときには二人で驚いたものだ。それと同時に突然そんな重責を任されたセレナリーゼは大丈夫なのかと心配になった。加えてセレナリーゼが狙われた先の事件だ。セレナリーゼの精神面への負担や影響を考えると気が気でなかったが、実際に会ってセレナリーゼの元気な様子に心底安堵した。誰のおかげかは何となく察することができた。
そんな二人にはセレナリーゼにも最後に伝えたいことがあった。
「セレナリーゼ」
「はい」
「次期当主となったことで大変なことも数多くあると思うが、自分を信じて、思った通りに精一杯励みなさい。ただし無理だけはしないようにな」
ジェネルはレオナルドのときよりも幾分優しい手つきでセレナリーゼの頭を撫でた。セレナリーゼは少しくすぐったそうにしつつも嬉しそうだ。
「はい。頑張ります」
クオーレもレオナルドにしたのと同じようにセレナリーゼを優しく抱きしめる。セレナリーゼからもクオーレを抱きしめた。
「セレナリーゼ。一人で抱え込んではダメよ?周りを頼って。ね?」
「はい。ありがとうございます」
セレナリーゼは二人の言葉にはっきりと返事をするのだった。
それからレオナルドとセレナリーゼも馬車に乗り込み、一同は王都へと出発した。
帰省した翌日から、アレンとの鍛錬を再開したのだ。
準備運動を兼ねた素振りを終え、早速実戦形式での鍛錬が始まった。
ちなみに、レオナルドとしては見ていてもつまらないと思うのだが、セレナリーゼは毎日の鍛錬を飽きもせずずっと見学していた。
レオナルドはこの鍛錬で試したかったことがようやく試せるとやる気に満ちていた。
それは、貧民街でクラントスと戦ったときの感覚を引き出すこと。
あのときの力はレオナルドにとって希望だ。もしも力を引き出せれば、魔力のない自分でも大抵の相手と戦えるようになる。そしてその力を鍛えれば、自分が殺される確率を大幅に低くすることができるはずだ。
アレンと戦いながらレオナルドは必死に再現しようとした。
鍛錬終了後。
「レオナルド様、今日は何だか考え事をしながら戦っていましたか?」
さすがはアレン。よく見ている。レオナルドの動きから察したようだ。
「あ、ああ。そうなんだ。久しぶりだったから動きを確認しながらやってたんだ」
「なるほど、そういうことでしたか。レオナルド様の動きは以前と変わらず鋭かったですよ」
「ありがとう……」
アレンが褒めてくれたのだということくらいわかるレオナルドは、落胆が顔に出ないように何とか笑みを浮かべてみせる。
これが現実。クラントスとの戦いのときも自分が意図してできたことではない。勝手にできていた、というだけでレオナルドにはやり方がわからなかったのだ。
(こんなのじゃ全然ダメだ……!)
ただ心の中は荒れていた。レオナルドは一度できたことだからこそ、今の自分に満足できない。それどころか再現できないことに焦りが生まれていた。
(俺には力が必要なのに……!)
自分の死亡フラグ回避のためだけじゃない。もちろんそれが最大の目標であることに変わりはないが、今のレオナルドはそれだけを考えていればいいとは思えない。
今回セレナリーゼを襲った事件は自分のゲーム知識にはなかったことだ。もう二度とそんな不測の事態は起きない、とレオナルドは楽観視することができない。もしも今後同じようなことが起こったら――――、今度は守り切れないかもしれない。
身近にいる大切な人が不幸な目に遭う、最悪死んでしまうかもしれない、その恐怖がレオナルドを焦らせていた。
クラントスと相対したとき、目の前でセレナリーゼが貫かれそうになったことは、レオナルドのトラウマになっていたのだ。
使えない力なんて無いも同じ。今のままではクラントスレベルの魔物一体にも勝てない。この世界において魔力がないレオナルドという人間はそれほどに弱かった。フォルステッドに言われるまでもなく、わかりきっていたことだがそれが事実だ。
その事実に思い至ったレオナルドは、一つの事柄を思い出した。いや思い出したというのは語弊があるだろう。それはずっと考えないようにしてきたこと。意識的に封じ込めていたと言ってもいいかもしれない。そう、精霊の存在を―――。
ゲームのレオナルドが感じていたようなコンプレックスがない今の自分なら、そう簡単に精神を汚染されるとは思えない。けれど超常の存在である精霊が相手だ。強制的にゲームのように闇落ちさせられるかもしれない。いくらゲームの知識があるといっても、精霊についてもレオナルドの精神の変容についてもわからないことが多い。敵キャラであるレオナルドが皆の前から姿を消し、再び現れるまでの経過に至っては本当に僅かしかわからない。ゲーム全体を通して、レオナルドのことがそれほど多く語られている訳ではないからだ。
それでも、自分の運命に打ち勝つためには―――、大切なものを守るためには―――、
(やっぱそれしかないのかな……)
レオナルドの中で、初めてその選択肢に天秤が傾いた。
以降も、帰省中の鍛錬時、毎回力を引き出せないかと試みたレオナルドだったが、結局一度も成功することはなかった。セレナリーゼと過ごす日々が癒しとなってはいても、レオナルドは日に日に危機感を募らせていった。
そして、徐々にレオナルドの思考は、精霊を取り込むことによって、もしも自分が大切な者を傷つける存在になったらどう対処するか、といったものにシフトしていた。
レオナルドの中でもう結論は出ているのかもしれない。
そうして日々は過ぎていき、とうとうレオナルド達が王都へと戻る日がやって来た。
ジェネルとクオーレも見送りに出てきている。出発の準備を終え、後は馬車に乗るだけ、となったところで、ジェネルとクオーレがレオナルドの前に立った。
「レオナルド」
「はい?」
「本当にいい顔になったな。やはり子供の成長は早い。これからも自分の信じた道を進みなさい」
ジェネルは厳つい顔をくしゃりとさせ、大きな手でレオナルドの頭をわしゃわしゃ撫でながら言った。
「?ありがとうございます」
ジェネルの力が強く若干の痛みを感じつつも、目をすがめるだけでされるがままのレオナルドは、どういう意味かわからなかったが、とりあえずお礼を言った。すると続いてクオーレがレオナルドを優しく抱きしめた。
「レオナルド。あなたはもっと我が儘になっていいのよ?自分の気持ちに正直にね?」
「?はい」
レオナルドは、こちらも意味がわからず、抱きしめ返すこともできずに棒立ちになってしまった。前世の記憶を得てから十分我が儘に生きているという自覚があるのだ。だからとりあえずで返事をした。
「ふははははっ。わからぬのならそれでよい」
生返事ばかりするレオナルドに、ジェネルは豪快に笑うのだった。
年に一度しか会っていないからこそ、ジェネルもクオーレもレオナルドの変化を敏感に感じていた。魔力がないことを思い詰めていた去年とは全然違って見えたのだ。
そしてそれがとてもいい変化だと思っていた。それでもまだ何か悩みを抱えているように見えたため、二人は最後に心からの言葉をレオナルドに贈ることにしたのだ。どうもレオナルドの反応的にあまり伝わってはいないようだが頭の片隅にでも残ってくれたらそれでいい。
レオナルドの次はセレナリーゼのようだ。ジェネルとクオーレがセレナリーゼの前に立つ。セレナリーゼが次期当主になったという知らせを受けたときには二人で驚いたものだ。それと同時に突然そんな重責を任されたセレナリーゼは大丈夫なのかと心配になった。加えてセレナリーゼが狙われた先の事件だ。セレナリーゼの精神面への負担や影響を考えると気が気でなかったが、実際に会ってセレナリーゼの元気な様子に心底安堵した。誰のおかげかは何となく察することができた。
そんな二人にはセレナリーゼにも最後に伝えたいことがあった。
「セレナリーゼ」
「はい」
「次期当主となったことで大変なことも数多くあると思うが、自分を信じて、思った通りに精一杯励みなさい。ただし無理だけはしないようにな」
ジェネルはレオナルドのときよりも幾分優しい手つきでセレナリーゼの頭を撫でた。セレナリーゼは少しくすぐったそうにしつつも嬉しそうだ。
「はい。頑張ります」
クオーレもレオナルドにしたのと同じようにセレナリーゼを優しく抱きしめる。セレナリーゼからもクオーレを抱きしめた。
「セレナリーゼ。一人で抱え込んではダメよ?周りを頼って。ね?」
「はい。ありがとうございます」
セレナリーゼは二人の言葉にはっきりと返事をするのだった。
それからレオナルドとセレナリーゼも馬車に乗り込み、一同は王都へと出発した。
373
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
伯爵令息は後味の悪いハッピーエンドを回避したい
えながゆうき
ファンタジー
停戦中の隣国の暗殺者に殺されそうになったフェルナンド・ガジェゴス伯爵令息は、目を覚ますと同時に、前世の記憶の一部を取り戻した。
どうやらこの世界は前世で妹がやっていた恋愛ゲームの世界であり、自分がその中の攻略対象であることを思い出したフェルナンド。
だがしかし、同時にフェルナンドがヒロインとハッピーエンドを迎えると、クーデターエンドを迎えることも思い出した。
もしクーデターが起これば、停戦中の隣国が再び侵攻してくることは間違いない。そうなれば、祖国は簡単に蹂躙されてしまうだろう。
後味の悪いハッピーエンドを回避するため、フェルナンドの戦いが今始まる!
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?
山咲莉亜
ファンタジー
ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。
だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。
趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?
ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。
※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる