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第三章
運命を打ち破る覚悟
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この数年、トーヤとしての活動は、国を跨いで行ってきたため、ムージェスト王国内での話題性も今ではほぼ無くなっていた。
これには、ブラックワイバーンのような大物を以降倒していないことも影響している。
レオナルドの狙い通りということだ。
そうした中、今日のレオナルドはステラに行きたいところがあると言って、空を飛び、西側国境を治めるクルエール公爵領を抜けたさらに先にある、とある場所へとやって来ていた。
だが、到着したレオナルドは眼下に広がる光景に絶句し、上空で固まってしまう。
そこは未だ破壊の爪痕を色濃く残し、今はただ瓦礫の山となっていた。
レオナルドとしてもある程度予想はしていたが、現実はあまりにも生々しい。
『何ですか?ここは』
レオナルドの見ている光景を共有できるステラからそんな疑問が上がった。
ステラの質問に答えることなく、レオナルドは降下していく。
そして今度は地上からじっと見つめていたかと思うとようやく話し始めた。
「……今はただの廃墟にしか見えないよな。……でもここはホルグレイル王国っていう国の王都だったんだ。王都ホルグス。俺は見たことないけど、美しくて活気あふれる都市だったらしい」
ムージェスト王国では、東のクルームハイト公爵領、西のクルエール公爵領が国境の守護を担っているのだが、西側は元々友好国であり、平和と中立を国是としていたホルグレイル王国と隣接していた。そのホルグレイル王国が十四年前、何者かに王都ホルグスを襲われ、王家を含めた王都に住むすべての人間が死に、一夜にして滅んだのだ。魔物に襲われたという説や他国に夜襲をかけられたという説など様々言われているが、目撃者はおらずはっきりとはしていない。
『そういうことですか』
その国の名をレオナルドから聞いたことがあったステラはそれだけで納得した。
「……ずっと気にはなってたんだけど、空を飛べるようになってからもたぶん無意識にここに来るのは避けちゃってたんだ」
『……つまりここはレオの未来にも関係のある場所なのですね?』
ステラの言葉にレオナルドは苦笑する。
「わかるか?……そう言えばこれは話したことなかったよな。ここはさ、ゲームのセレナルートとミレーネルートでレオナルドが潜伏していた場所なんだ。そして最期を迎える場所でもある」
だからレオナルドは気になっていた。レオナルドがここを潜伏先に選んだのには理由があるのだろうか、と。でもこの二ルートには絶対になってほしくないという思いが強かった。それ故、避けてきてしまったのだが……。
『なるほど……。ですが、なぜ今になってこの場所へ?』
当然の疑問だろう。今になって訪れた理由。それは―――。
「まあ、簡単に言うとあらためて覚悟を決めるためかな。今度、シャルロッテ王女の学園入学を前にして夜会が開かれるのは話しただろ?そこで学園関係者やシャルロッテ王女と同学年になる者、一年上の先輩達なんかが一堂に会する。つまり、ゲームの登場人物がほぼ集まる場所になるんだ。それが終わったらいよいよ学園入学まであっという間だ。ついに本編が始まる。だから来るなら今しかないって思ったんだ」
ムージェスト王国では、王族が学園に入学する際には、その前に夜会が開かれることになっている。実際の思惑は様々あるが、建前としては王族が入学するので二年間よろしく、という顔合わせ、挨拶のようなものだ。ちなみに、家族も参加するものなので、クルームハイト公爵家は一家で参加予定だ。
『……そうですか。それで、覚悟は決まりましたか?』
「ああ。この現実でも復興はされてないし、胸に来るものはあるけどな」
『今のレオには私がいます。ゲームのさだめのようになんてさせませんよ』
「ありがとう。頼りにしてるよ、ステラ。運命なんて俺達で打ち破ってやろう」
『はい』
その後は会話もなく、レオナルドはしばらくの間、何かを考えるように廃墟となった都市を見つめ続けていたが、心の整理がついたのか、ようやく口を開いた。
「……今はさ、ここはオルミナス王国って国に生まれ変わってるんだ。王都も別の場所になって復興を頑張ってるらしい。まあ、それで旧王都は手つかずになってるんだけど。この後、その新しい王都も見てみたいんだけどいいかな?」
『まだ時間の余裕はありますし、いいんじゃないですか』
こうしてレオナルドは再び空へと上がり、オルミナス王国の王都オルスを目指した。
空を飛んでの移動中、レオナルドはオルミナス王国について、この世界で調べてわかっていることをステラに伝えた。
生き残った公爵家が他の貴族をまとめ上げ、現在はその公爵家が新たな王家となりオルミナス王国を建国した。
元々王都ホルグス以外の被害が軽微だったこともあるが、新王国の誕生と政治体制の再構築、そして国内の復興には、エヴァンジュール神聖国が聖教の理念に従い、支援を惜しまなかったことも大きい。そのためか、ホルグレイル王国時代には適度に距離をとっていた聖教と現在は密接な関係を築いている。
また、この国の南には魔の森と呼ばれる強力な魔物が跋扈する森が存在している。ホルグレイル王国時代は治安の関係で周囲に都市を作らなかったのだが、オルミナス王国は魔の森の近くに王都オルスを構える道を選んだ。冒険者を呼び込むためだ。それが功を奏してオルスは賑わい、今では大きな財源となっている。
「ん?あれは……?」
そんな話をステラとしながら飛行していたレオナルドが地上の異変に気づいて止まる。辺りに何もない街道のため目立っていたのだ。
「絶対に守ってみせる!」
そのとき、上空にまで聞こえるほどの大きな声が響いた。
「もしかして馬車が襲われているのか!?」
一台の馬車を守るようにして立つ人物が一人。その近くには二人が倒れていた。三人とも同じ鎧を身につけていることからどこかの騎士だと思われる。
その騎士と馬車を囲むように五人が立っている。こちらは見た感じ野盗のようだ。三対五という数的不利とはいえ、一方的にやられているところを見ると、騎士の実力が低いのか、相手が強いのか、奇襲をされたのか、何にしてもこのままではやられることは確実だろう。聞こえてきた声や状況から馬車には騎士達が守ろうとしているものが乗っている可能性が高い。
『まさか助けに入るつもりですか?』
レオナルドの思いに気づいたステラが呆れたように尋ねる。
「そりゃこんなの見つけちゃったら放っておけないだろ」
『本当に甘いですね。……ですが、助けるにしても絶対に殺さないようにしなさい』
ステラの言葉にレオナルドは意表を突かれ、突撃しようとした動きを止めてしまう。
「前にもそんなこと言ってたよな?殺したいなんて思ってる訳じゃないけど、俺にだって必要なら殺す覚悟はできてるぞ?」
グラオム達からミレーネを助け出すときにもステラがそんなことを言っていたことをレオナルドは思い出していた。人間を憎んでいて普段から殺しますかと言ってくるステラの言葉としては明らかにおかしいのだ。
『やめなさい。それはレオ自身を追い詰めることになります』
「どういう意味だよ?」
ステラの真剣な声にレオナルドは訝しむ。
『そうですね。いい機会なのかもしれません。……私の仮説ではありますが、落ち着いたら話します。今は助けたいのでしょう?それなら急いだ方がいい。今のレオなら殺さず無力化することも簡単にできるでしょう』
偶然にも今日、あらためて覚悟を決めたというレオナルド。タイミング的には丁度いいとステラは思ったのだ。
「……わかったよ」
レオナルド達がそんなやり取りをしている間に、地上では動きがあり、残っていた最後の騎士も倒されてしまった。現在進行形で襲われているのだからこんな話をしている場合ではなかったのだ。
その光景を見た瞬間、レオナルドは表情を歪めると舌打ちし、自身の周囲に五個の光球を発生させた。レオナルドが覚えた攻撃のための精霊術だ。
それらの光球は一斉に飛び出し、狙いすましたように野盗と思われる五人の頭部に見事命中した。
威力が調整された光球は頭部を貫くことはなかったが、意識外からの強烈な一撃により脳震盪を起こさせたようで五人はその場に倒れた。ステラの言う通りレオナルドは本当に簡単にやってのけてしまった。
こうして一瞬で戦いを終わらせたレオナルドは馬車の元へと急降下するのだった。
これには、ブラックワイバーンのような大物を以降倒していないことも影響している。
レオナルドの狙い通りということだ。
そうした中、今日のレオナルドはステラに行きたいところがあると言って、空を飛び、西側国境を治めるクルエール公爵領を抜けたさらに先にある、とある場所へとやって来ていた。
だが、到着したレオナルドは眼下に広がる光景に絶句し、上空で固まってしまう。
そこは未だ破壊の爪痕を色濃く残し、今はただ瓦礫の山となっていた。
レオナルドとしてもある程度予想はしていたが、現実はあまりにも生々しい。
『何ですか?ここは』
レオナルドの見ている光景を共有できるステラからそんな疑問が上がった。
ステラの質問に答えることなく、レオナルドは降下していく。
そして今度は地上からじっと見つめていたかと思うとようやく話し始めた。
「……今はただの廃墟にしか見えないよな。……でもここはホルグレイル王国っていう国の王都だったんだ。王都ホルグス。俺は見たことないけど、美しくて活気あふれる都市だったらしい」
ムージェスト王国では、東のクルームハイト公爵領、西のクルエール公爵領が国境の守護を担っているのだが、西側は元々友好国であり、平和と中立を国是としていたホルグレイル王国と隣接していた。そのホルグレイル王国が十四年前、何者かに王都ホルグスを襲われ、王家を含めた王都に住むすべての人間が死に、一夜にして滅んだのだ。魔物に襲われたという説や他国に夜襲をかけられたという説など様々言われているが、目撃者はおらずはっきりとはしていない。
『そういうことですか』
その国の名をレオナルドから聞いたことがあったステラはそれだけで納得した。
「……ずっと気にはなってたんだけど、空を飛べるようになってからもたぶん無意識にここに来るのは避けちゃってたんだ」
『……つまりここはレオの未来にも関係のある場所なのですね?』
ステラの言葉にレオナルドは苦笑する。
「わかるか?……そう言えばこれは話したことなかったよな。ここはさ、ゲームのセレナルートとミレーネルートでレオナルドが潜伏していた場所なんだ。そして最期を迎える場所でもある」
だからレオナルドは気になっていた。レオナルドがここを潜伏先に選んだのには理由があるのだろうか、と。でもこの二ルートには絶対になってほしくないという思いが強かった。それ故、避けてきてしまったのだが……。
『なるほど……。ですが、なぜ今になってこの場所へ?』
当然の疑問だろう。今になって訪れた理由。それは―――。
「まあ、簡単に言うとあらためて覚悟を決めるためかな。今度、シャルロッテ王女の学園入学を前にして夜会が開かれるのは話しただろ?そこで学園関係者やシャルロッテ王女と同学年になる者、一年上の先輩達なんかが一堂に会する。つまり、ゲームの登場人物がほぼ集まる場所になるんだ。それが終わったらいよいよ学園入学まであっという間だ。ついに本編が始まる。だから来るなら今しかないって思ったんだ」
ムージェスト王国では、王族が学園に入学する際には、その前に夜会が開かれることになっている。実際の思惑は様々あるが、建前としては王族が入学するので二年間よろしく、という顔合わせ、挨拶のようなものだ。ちなみに、家族も参加するものなので、クルームハイト公爵家は一家で参加予定だ。
『……そうですか。それで、覚悟は決まりましたか?』
「ああ。この現実でも復興はされてないし、胸に来るものはあるけどな」
『今のレオには私がいます。ゲームのさだめのようになんてさせませんよ』
「ありがとう。頼りにしてるよ、ステラ。運命なんて俺達で打ち破ってやろう」
『はい』
その後は会話もなく、レオナルドはしばらくの間、何かを考えるように廃墟となった都市を見つめ続けていたが、心の整理がついたのか、ようやく口を開いた。
「……今はさ、ここはオルミナス王国って国に生まれ変わってるんだ。王都も別の場所になって復興を頑張ってるらしい。まあ、それで旧王都は手つかずになってるんだけど。この後、その新しい王都も見てみたいんだけどいいかな?」
『まだ時間の余裕はありますし、いいんじゃないですか』
こうしてレオナルドは再び空へと上がり、オルミナス王国の王都オルスを目指した。
空を飛んでの移動中、レオナルドはオルミナス王国について、この世界で調べてわかっていることをステラに伝えた。
生き残った公爵家が他の貴族をまとめ上げ、現在はその公爵家が新たな王家となりオルミナス王国を建国した。
元々王都ホルグス以外の被害が軽微だったこともあるが、新王国の誕生と政治体制の再構築、そして国内の復興には、エヴァンジュール神聖国が聖教の理念に従い、支援を惜しまなかったことも大きい。そのためか、ホルグレイル王国時代には適度に距離をとっていた聖教と現在は密接な関係を築いている。
また、この国の南には魔の森と呼ばれる強力な魔物が跋扈する森が存在している。ホルグレイル王国時代は治安の関係で周囲に都市を作らなかったのだが、オルミナス王国は魔の森の近くに王都オルスを構える道を選んだ。冒険者を呼び込むためだ。それが功を奏してオルスは賑わい、今では大きな財源となっている。
「ん?あれは……?」
そんな話をステラとしながら飛行していたレオナルドが地上の異変に気づいて止まる。辺りに何もない街道のため目立っていたのだ。
「絶対に守ってみせる!」
そのとき、上空にまで聞こえるほどの大きな声が響いた。
「もしかして馬車が襲われているのか!?」
一台の馬車を守るようにして立つ人物が一人。その近くには二人が倒れていた。三人とも同じ鎧を身につけていることからどこかの騎士だと思われる。
その騎士と馬車を囲むように五人が立っている。こちらは見た感じ野盗のようだ。三対五という数的不利とはいえ、一方的にやられているところを見ると、騎士の実力が低いのか、相手が強いのか、奇襲をされたのか、何にしてもこのままではやられることは確実だろう。聞こえてきた声や状況から馬車には騎士達が守ろうとしているものが乗っている可能性が高い。
『まさか助けに入るつもりですか?』
レオナルドの思いに気づいたステラが呆れたように尋ねる。
「そりゃこんなの見つけちゃったら放っておけないだろ」
『本当に甘いですね。……ですが、助けるにしても絶対に殺さないようにしなさい』
ステラの言葉にレオナルドは意表を突かれ、突撃しようとした動きを止めてしまう。
「前にもそんなこと言ってたよな?殺したいなんて思ってる訳じゃないけど、俺にだって必要なら殺す覚悟はできてるぞ?」
グラオム達からミレーネを助け出すときにもステラがそんなことを言っていたことをレオナルドは思い出していた。人間を憎んでいて普段から殺しますかと言ってくるステラの言葉としては明らかにおかしいのだ。
『やめなさい。それはレオ自身を追い詰めることになります』
「どういう意味だよ?」
ステラの真剣な声にレオナルドは訝しむ。
『そうですね。いい機会なのかもしれません。……私の仮説ではありますが、落ち着いたら話します。今は助けたいのでしょう?それなら急いだ方がいい。今のレオなら殺さず無力化することも簡単にできるでしょう』
偶然にも今日、あらためて覚悟を決めたというレオナルド。タイミング的には丁度いいとステラは思ったのだ。
「……わかったよ」
レオナルド達がそんなやり取りをしている間に、地上では動きがあり、残っていた最後の騎士も倒されてしまった。現在進行形で襲われているのだからこんな話をしている場合ではなかったのだ。
その光景を見た瞬間、レオナルドは表情を歪めると舌打ちし、自身の周囲に五個の光球を発生させた。レオナルドが覚えた攻撃のための精霊術だ。
それらの光球は一斉に飛び出し、狙いすましたように野盗と思われる五人の頭部に見事命中した。
威力が調整された光球は頭部を貫くことはなかったが、意識外からの強烈な一撃により脳震盪を起こさせたようで五人はその場に倒れた。ステラの言う通りレオナルドは本当に簡単にやってのけてしまった。
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