196 / 201
決着の始まり
最後の選択
しおりを挟む
(ここは……?)
崩落した魔王城から脱出し、魔界から人界へと戻ろうとした時の事まで遡る。
「あれ……『穴』が無いぞ?」
人界と魔界を繋ぐ『魔界門』と呼ばれる穴。
役目を終え、門はリンが戻る前に閉じられてしまっていた。
「確か穴は人工的に開けたんだよな……」
魔王軍の技術により、開けられた魔界門。その装置がある魔王軍の本拠地は見る影も無い。
「……戻るか」
瓦礫の中からその機械が残っているかもしれないと、僅かな希望を信じて城に戻ろうとした時だった。
「おわっ!?」
振り返って進もうとすると、突如足元に空いた『穴』の中へと吸い込まれる。
そして目を覚ましたがこの場所。ここはかつて一度だけ招かれた場所であった。
「成し遂げたな 『優月 輪』」
声のした方角には玉座に座る鎧の少女。
「連れ込むならもう少し丁寧にしてくれ」
「何故『神』である我が人間に気を使わねばならんのだ?」
ここは戦の神『バイヴ・カハ』の空間。以前にも魔王との戦いから逃す際に、この空間に招かれた場所である。
「……大義であったな 其方は魔王の野望を見事打ち砕いた」
戦の神が手を貸したのも、下界の均衡を保つ為。
魔王の存在は下界の調和を乱し、神界にも影響を与えるとして、魔王を倒すようある『条件』と引き換えにリンに頼んだ。
「俺もアンタには礼を言わないとな あの軍勢の殆どを任せてしまったからな」
「確かに大半を倒したのは我だったがな 戦い続けたのは他でも無いお前達『人間』だ……最後まで抗っていたぞ?」
バイヴ・カハは絶望的な戦力差を埋めたに過ぎない。
諦めずに戦い抜いたのも『自分達の平和』を守る為、人間が抗ったのだ。
「誇りに思え……魔王という脅威から勝ち取ったのだ」
神としての尊大な態度ではなく、優しく微笑みを浮かべ、労いの言葉を掛けた。
これまでの戦いは決して無駄ではなかったと、この戦いの勝利によって証明してみせたのだ。
「なんだか……むず痒いな」
「照れておるのか? 存外可愛いところがあるではないか」
「うるさい とっと俺を帰してくれ」
「それはどちらの世界にだ?」
リンが神と交わした条件。
それは『元の世界に帰す』事である。
「お前の望み通り元の世界に帰してやる だが……お前はそれで良いのか?」
仲間のいる居心地の良い世界。
元の世界に帰ってしまえば、この世界に戻って来れるかわからない。
「この世界を救った英雄ともなれば何不自由のない暮らしを約束されている事であろう お前はそれを捨てるのか?」
元の世界で元の日常を過ごすのか。それともこの世界で生きていくのか。
「この世界と元の世界……二つを天秤に掛けた時にお前はどちらをとるのだ?」
選択を迫られる。バイヴ・カハの言葉を、リンは俯きながら静かに聞いていた。
「──決まってるよ」
顔を上げ、迷いのない瞳でバイヴ・カハを見据える。
この世界にずっといたい。
「帰るよ 『元の世界』に」
だが、それは出来ない。
「──何故だ?」
「本来あるべき場所に……ってのは前から変わって無い でもそれ以上に……帰りたいんだ」
この世界には何の前触れもなく、突如として出現した穴に吸い込まれてここに来た。
「何の未練も無ければこの世界を選んだかも知れない……けど俺には元の世界に未練がある」
魔王三銃士の一人『ドライ』が、リンの記憶から見せた世界。
その世界で思い知らされたやり残した事。
「俺に関わってくれた人達に何の挨拶も出来てないんだ だから戻らなくちゃいけない」
「随分と律儀ではないか?」
「それと……『帰したい人』がいるんだ」
もう一人の異世界転移者、過去の事故から未だに眠りから覚めるない『白羽 雪』の存在。
「俺は元の世界にやり残したことが沢山ある……だから俺は帰るんだ」
この世界での役目は終えた。
だからやり残した元の世界へと帰るのだ。
「……成る程な」
バイヴ・カハはリンの言葉を聞いて、納得したのかそう答える。
「そうやってお前は誰かの為に生き続けるつもりか?」
「これは俺の自己満足さ 正しいかどうかなんてわからない……選ばなくちゃいけない道はいつも一つで これから先いつか後悔するかもしれない」
選べる道を限られていて、前に進む事が怖くなる。
「でも後悔するのも満足するのも……全部『俺』なんだよ」
誰かに頼る事も、誰かのせいにする事も出来ない。
全て責任は自分である。だから後悔しないように、選んだ道を大切に歩んで行きたい。
仲間と共に旅をして学んだ。
たとえ道を選ぶのは自分自身だとしても、道を決めるまでは一緒にいてくれる仲間が、間違った道を選んだ時には真剣に向き合ってくれる仲間がいた。
「今まで向き合わなかった分を向き合いにいくよ それが俺の選んだ道だから」
ここで『今』を選んでしまえば、きっと後悔してしまう。
だから逃げる訳にはいかない。
「ここで逃げたら何を学んだんだって話さ 一人でもやれなきゃ笑われるだろ やれるだけ頑張ってみるさ」
まだ上手くできるかはわからない。だが、向き合う事を恐れず、少しでも前に進むと決めたのだ。
「だから帰るよ ずっと決めてた事だ」
「……そこまで言われてしまえば何も言えぬか」
堅い決意を告白されて、これ以上説いても変わる事はないと悟ったバイヴ・カハ。
「約束だ お前を元の世界へと帰してやる」
「今からか?」
「戯け 挨拶も無しに帰らせる訳なかろう」
(良かった ちゃんとしてた)
もしかして問答無用でこの場から直接元の世界へと帰されるのではないのかとリンは心配したが、どうやら心配は無用であった。
「前にも言ったな お前を元の世界へと帰すにはお前自身の魔力を使うと」
「そんなこと言ってたな」
「だがお前もわかっているだろ? 今のお前に魔力は殆ど残っていないと」
魔王との戦いで全力を尽くした。
戦いを始める前にも、バイヴ・カハの召喚に魔力を使っていた。
「だから今すぐ元の世界へ帰せと言われても出来ないのだ」
「いつにぐらいになる?」
「お前の魔力次第だ 魔力が回復仕切った時にしか帰せないからな」
「そうか……」
「まあおそらくは……」
指を立てた数だけかかるであろうと、バイヴカハは現して見せた。
「……三時間?」
「もっとかかるわ」
勝手に期間を短縮するリン。
「三年……か」
別の世界へと飛ばすだけの魔法。それだけ強力な魔法であれば必要な魔力も膨大なものとなる。
「ユキだけでも先に帰せないか?」
「諦めろ その日が来るまで待つのだな」
突きつけられる現実。どうする事も出来ない。
「たったの『三日』だ それぐらい待て」
「たいしてかからねえじゃあねえか」
どうにかなった。
「勝手に伸ばしたのはお前だ」
「ややこしい表現するんじゃあねよ」
「考え方が極端過ぎるのだ」
「まあ……良かったよ あと三日で帰れるならな」
三日もあれば仲間への『別れの挨拶』も出来る。
覚悟の為の時間として、リンは受け入れた。
「先に聞いておくが……帰れるとして送られる場所はどうなってる? 帰して貰っても知らない場所に送られるのは勘弁してくれ」
「安心しろ お前の『記憶』から最後の場所に送ってやる」
「それは良かった」
「もう一つ良い知らせだ 別の世界といえども神々の設けた掟に従って『矛盾』を正させてもらう」
「どういう意味だ?」
「イレギュラー……この世界に迷い込んだ事でお前の元の世界ではお前が『失われる』という事 お前が消えた事で起こった損失を『無かった事』にする」
今元の世界にそのまま返してしまえば、リンはこれまでの間、当然突如として『神隠し』から戻って来た事になってしまう。
それにより元の世界ではリンが消えてしまった事で、本来起こり得なかった出来事が、いなかった時間とでなんらかの辻褄合わせをしなくてはならなくなった。
「……埋め合わせをするのか?」
「そうだ お前は元の世界から『消えなかった』事にする その為に元に送る場所……それはお前がこの世界に来る直後の時間に飛ばすと言う事だ」
失われた事実は変えられないが、可能な限り矛盾を消す。
その為『異世界転移した直後』へと帰すのだ。
「……可能なのか?」
「これも仕事だ 偶には直接関わらないと神としての威厳が保てないからな」
神は傍観者として、下界への関わりを持たない。
今回は特例として、この世界の『異物』であるリンならばと、他の神々からの許しを得たのだ。
「大体お前を帰すとは言ったが『連れ』まで帰す約束はしてなかったのだからな ここは感謝に咽び泣く所なのだぞ?」
「感謝してるさ 本当に」
「ムゥ……それで良いか」
咽び泣く事はしなかったが、心からの言葉ではあったと、不満そうではあるが言葉を受け取った。
「話は終わりだ 三日後にまた会おう」
「ああ 頼んだ」
「よく……頑張ったな」
指を鳴らす。
するとリンは別の場所へと飛ばされた。
「……もう少し丁寧にしてくれって」
招かれる時も還される時も、どうにも雑な扱いをされてしまう。
飛ばされた場所が悪く、地に足のつかない上空から落とされるようにして送られたのだ。
「アニキ……!?」
「戻ったのね!」
「随分派手なお帰りでござるなぁ?」
「……ただいま」
着地に失敗したリンを、待っていた仲間が迎え入れる。
魔界より、リンは無事に帰還した。
崩落した魔王城から脱出し、魔界から人界へと戻ろうとした時の事まで遡る。
「あれ……『穴』が無いぞ?」
人界と魔界を繋ぐ『魔界門』と呼ばれる穴。
役目を終え、門はリンが戻る前に閉じられてしまっていた。
「確か穴は人工的に開けたんだよな……」
魔王軍の技術により、開けられた魔界門。その装置がある魔王軍の本拠地は見る影も無い。
「……戻るか」
瓦礫の中からその機械が残っているかもしれないと、僅かな希望を信じて城に戻ろうとした時だった。
「おわっ!?」
振り返って進もうとすると、突如足元に空いた『穴』の中へと吸い込まれる。
そして目を覚ましたがこの場所。ここはかつて一度だけ招かれた場所であった。
「成し遂げたな 『優月 輪』」
声のした方角には玉座に座る鎧の少女。
「連れ込むならもう少し丁寧にしてくれ」
「何故『神』である我が人間に気を使わねばならんのだ?」
ここは戦の神『バイヴ・カハ』の空間。以前にも魔王との戦いから逃す際に、この空間に招かれた場所である。
「……大義であったな 其方は魔王の野望を見事打ち砕いた」
戦の神が手を貸したのも、下界の均衡を保つ為。
魔王の存在は下界の調和を乱し、神界にも影響を与えるとして、魔王を倒すようある『条件』と引き換えにリンに頼んだ。
「俺もアンタには礼を言わないとな あの軍勢の殆どを任せてしまったからな」
「確かに大半を倒したのは我だったがな 戦い続けたのは他でも無いお前達『人間』だ……最後まで抗っていたぞ?」
バイヴ・カハは絶望的な戦力差を埋めたに過ぎない。
諦めずに戦い抜いたのも『自分達の平和』を守る為、人間が抗ったのだ。
「誇りに思え……魔王という脅威から勝ち取ったのだ」
神としての尊大な態度ではなく、優しく微笑みを浮かべ、労いの言葉を掛けた。
これまでの戦いは決して無駄ではなかったと、この戦いの勝利によって証明してみせたのだ。
「なんだか……むず痒いな」
「照れておるのか? 存外可愛いところがあるではないか」
「うるさい とっと俺を帰してくれ」
「それはどちらの世界にだ?」
リンが神と交わした条件。
それは『元の世界に帰す』事である。
「お前の望み通り元の世界に帰してやる だが……お前はそれで良いのか?」
仲間のいる居心地の良い世界。
元の世界に帰ってしまえば、この世界に戻って来れるかわからない。
「この世界を救った英雄ともなれば何不自由のない暮らしを約束されている事であろう お前はそれを捨てるのか?」
元の世界で元の日常を過ごすのか。それともこの世界で生きていくのか。
「この世界と元の世界……二つを天秤に掛けた時にお前はどちらをとるのだ?」
選択を迫られる。バイヴ・カハの言葉を、リンは俯きながら静かに聞いていた。
「──決まってるよ」
顔を上げ、迷いのない瞳でバイヴ・カハを見据える。
この世界にずっといたい。
「帰るよ 『元の世界』に」
だが、それは出来ない。
「──何故だ?」
「本来あるべき場所に……ってのは前から変わって無い でもそれ以上に……帰りたいんだ」
この世界には何の前触れもなく、突如として出現した穴に吸い込まれてここに来た。
「何の未練も無ければこの世界を選んだかも知れない……けど俺には元の世界に未練がある」
魔王三銃士の一人『ドライ』が、リンの記憶から見せた世界。
その世界で思い知らされたやり残した事。
「俺に関わってくれた人達に何の挨拶も出来てないんだ だから戻らなくちゃいけない」
「随分と律儀ではないか?」
「それと……『帰したい人』がいるんだ」
もう一人の異世界転移者、過去の事故から未だに眠りから覚めるない『白羽 雪』の存在。
「俺は元の世界にやり残したことが沢山ある……だから俺は帰るんだ」
この世界での役目は終えた。
だからやり残した元の世界へと帰るのだ。
「……成る程な」
バイヴ・カハはリンの言葉を聞いて、納得したのかそう答える。
「そうやってお前は誰かの為に生き続けるつもりか?」
「これは俺の自己満足さ 正しいかどうかなんてわからない……選ばなくちゃいけない道はいつも一つで これから先いつか後悔するかもしれない」
選べる道を限られていて、前に進む事が怖くなる。
「でも後悔するのも満足するのも……全部『俺』なんだよ」
誰かに頼る事も、誰かのせいにする事も出来ない。
全て責任は自分である。だから後悔しないように、選んだ道を大切に歩んで行きたい。
仲間と共に旅をして学んだ。
たとえ道を選ぶのは自分自身だとしても、道を決めるまでは一緒にいてくれる仲間が、間違った道を選んだ時には真剣に向き合ってくれる仲間がいた。
「今まで向き合わなかった分を向き合いにいくよ それが俺の選んだ道だから」
ここで『今』を選んでしまえば、きっと後悔してしまう。
だから逃げる訳にはいかない。
「ここで逃げたら何を学んだんだって話さ 一人でもやれなきゃ笑われるだろ やれるだけ頑張ってみるさ」
まだ上手くできるかはわからない。だが、向き合う事を恐れず、少しでも前に進むと決めたのだ。
「だから帰るよ ずっと決めてた事だ」
「……そこまで言われてしまえば何も言えぬか」
堅い決意を告白されて、これ以上説いても変わる事はないと悟ったバイヴ・カハ。
「約束だ お前を元の世界へと帰してやる」
「今からか?」
「戯け 挨拶も無しに帰らせる訳なかろう」
(良かった ちゃんとしてた)
もしかして問答無用でこの場から直接元の世界へと帰されるのではないのかとリンは心配したが、どうやら心配は無用であった。
「前にも言ったな お前を元の世界へと帰すにはお前自身の魔力を使うと」
「そんなこと言ってたな」
「だがお前もわかっているだろ? 今のお前に魔力は殆ど残っていないと」
魔王との戦いで全力を尽くした。
戦いを始める前にも、バイヴ・カハの召喚に魔力を使っていた。
「だから今すぐ元の世界へ帰せと言われても出来ないのだ」
「いつにぐらいになる?」
「お前の魔力次第だ 魔力が回復仕切った時にしか帰せないからな」
「そうか……」
「まあおそらくは……」
指を立てた数だけかかるであろうと、バイヴカハは現して見せた。
「……三時間?」
「もっとかかるわ」
勝手に期間を短縮するリン。
「三年……か」
別の世界へと飛ばすだけの魔法。それだけ強力な魔法であれば必要な魔力も膨大なものとなる。
「ユキだけでも先に帰せないか?」
「諦めろ その日が来るまで待つのだな」
突きつけられる現実。どうする事も出来ない。
「たったの『三日』だ それぐらい待て」
「たいしてかからねえじゃあねえか」
どうにかなった。
「勝手に伸ばしたのはお前だ」
「ややこしい表現するんじゃあねよ」
「考え方が極端過ぎるのだ」
「まあ……良かったよ あと三日で帰れるならな」
三日もあれば仲間への『別れの挨拶』も出来る。
覚悟の為の時間として、リンは受け入れた。
「先に聞いておくが……帰れるとして送られる場所はどうなってる? 帰して貰っても知らない場所に送られるのは勘弁してくれ」
「安心しろ お前の『記憶』から最後の場所に送ってやる」
「それは良かった」
「もう一つ良い知らせだ 別の世界といえども神々の設けた掟に従って『矛盾』を正させてもらう」
「どういう意味だ?」
「イレギュラー……この世界に迷い込んだ事でお前の元の世界ではお前が『失われる』という事 お前が消えた事で起こった損失を『無かった事』にする」
今元の世界にそのまま返してしまえば、リンはこれまでの間、当然突如として『神隠し』から戻って来た事になってしまう。
それにより元の世界ではリンが消えてしまった事で、本来起こり得なかった出来事が、いなかった時間とでなんらかの辻褄合わせをしなくてはならなくなった。
「……埋め合わせをするのか?」
「そうだ お前は元の世界から『消えなかった』事にする その為に元に送る場所……それはお前がこの世界に来る直後の時間に飛ばすと言う事だ」
失われた事実は変えられないが、可能な限り矛盾を消す。
その為『異世界転移した直後』へと帰すのだ。
「……可能なのか?」
「これも仕事だ 偶には直接関わらないと神としての威厳が保てないからな」
神は傍観者として、下界への関わりを持たない。
今回は特例として、この世界の『異物』であるリンならばと、他の神々からの許しを得たのだ。
「大体お前を帰すとは言ったが『連れ』まで帰す約束はしてなかったのだからな ここは感謝に咽び泣く所なのだぞ?」
「感謝してるさ 本当に」
「ムゥ……それで良いか」
咽び泣く事はしなかったが、心からの言葉ではあったと、不満そうではあるが言葉を受け取った。
「話は終わりだ 三日後にまた会おう」
「ああ 頼んだ」
「よく……頑張ったな」
指を鳴らす。
するとリンは別の場所へと飛ばされた。
「……もう少し丁寧にしてくれって」
招かれる時も還される時も、どうにも雑な扱いをされてしまう。
飛ばされた場所が悪く、地に足のつかない上空から落とされるようにして送られたのだ。
「アニキ……!?」
「戻ったのね!」
「随分派手なお帰りでござるなぁ?」
「……ただいま」
着地に失敗したリンを、待っていた仲間が迎え入れる。
魔界より、リンは無事に帰還した。
0
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる