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第13話「地下室の秘密」
しおりを挟む「百瀬先生!」
真琴の声は廊下に響いた。目の前に立つ百瀬の姿は憔悴しており、服は埃と汚れで覆われていた。まるで何日も地下に閉じ込められていたかのようだった。
「高遠先生…」百瀬の声はかすれていた。「メッセージは受け取りましたか?」
「ええ、井戸のところに行きました。ペンダントも…」
百瀬は真琴の言葉を遮るように手を上げた。「ここでは話せません。彼らに見つかります」
彼女は周囲を警戒するように見回し、真琴の手を引いて人気のない空き教室へと導いた。ドアを閉め、椅子に腰掛けると、百瀬は深いため息をついた。
「彼らに囚われていたの。何とか逃げ出したけど、もう時間がないわ」
「何があったんですか?」
「神崎と佐伯が私を地下室に閉じ込めたの。儀式のことを知りすぎていたから」
百瀬の言葉は急いでいるようだった。
「井戸の中のメッセージは読みましたか?」
真琴は頷いた。「儀式の真実は影にあり。王は嘘つき。解放は滅びをもたらす」
「その通り。神崎たちは『影の王』の解放が人類に祝福をもたらすと言っているけど、それは嘘よ。『影の王』が解放されれば、この世界は闇に飲み込まれる」
「葉月も彼らの味方なんですか?」真琴は不安を隠せなかった。「昨夜、彼女が儀式をしていたのを見ました」
百瀬の表情が複雑に変わった。「葉月の中には二つの魂があるの。一つは彼女自身のもの、もう一つは祖母・梨子のもの。時々、梨子が彼女の体を借りて、このこちらの世界で行動する」
「だから昨日と今日で態度が違うんですね」
「そう。時々彼女は自分が何をしたのか覚えていないこともある。梨子は鏡の向こう側から彼女を操作しているの」
真琴はポケットからペンダントを取り出した。「これは…」
「梨子のもの。彼女の魂の一部が宿っている。それを持っていれば、葉月が梨子に完全に支配されるのを防げるかもしれないわ」
百瀬は立ち上がり、窓から外を眺めた。日が傾き始め、校庭の白夜祭の灯りが輝き始めていた。
「もう時間がないわ。儀式を止めなければ」
「どうすればいいですか?」
「中央の鏡を壊すのが最も確実だけど、儀式が始まってからでは危険すぎる。だから、儀式が始まる前に、本当の封印室を見つけるべきよ」
「本当の封印室?」
「そう。『鏡の部屋』は表向きの儀式場。本当の封印は地下にある。そこに行けば、儀式を阻止する方法が見つかるはず」
百瀬は真琴に近づき、小さな鍵を渡した。「これは地下への新しい入口の鍵。旧校舎の裏にある物置小屋の床下に入口があるわ」
真琴が鍵を受け取ったとき、廊下から足音が聞こえてきた。二人は息を殺して聞き入った。
「彼らが私を探しているわ」百瀬は小声で言った。「私は彼らの注意を引きつける。その間に、あなたは地下室へ」
「一人で大丈夫ですか?」
「心配しないで。私は五十年前から彼らと戦ってきたのよ」
百瀬はそう言うと、ドアに向かった。振り返り、最後に言い残した。
「高遠先生、あなたは選ばれし者。どちらを選ぶかはあなた次第。でも、真実を知れば、正しい選択ができるはず」
百瀬は廊下に出ると、足音とは反対方向に走っていった。すぐに「そこだ!」という佐伯の声と追いかける足音が聞こえた。
真琴は別方向に逃げ出し、人混みに紛れて旧校舎へと向かった。日はすっかり落ち、白夜祭の灯りだけが学園を照らしていた。
旧校舎の裏には、百瀬の言った通り小さな物置小屋があった。周囲に誰もいないことを確認し、真琴は小屋に入った。中は埃っぽく、古い道具や備品が積まれていた。
床を調べると、隅に引き戸があるのを見つけた。鍵をかけるための金具があり、真琴は百瀬から受け取った鍵を差し込んだ。鍵はぴったりとはまり、引き戸が開いた。
床下には暗い空間が広がり、石段が下へと続いていた。真琴はスマートフォンのライトを頼りに、恐る恐る階段を降りていった。
湿った空気が肌を刺し、カビの匂いが鼻をつく。階段を降りきると、真琴は狭い地下通路に出た。壁や床は石造りで、天井からは水滴が垂れていた。
通路は一本道で、真琴は慎重に進んだ。時折、壁には古い文字や記号が刻まれているのが見えた。まるで警告のようにも見える。
「選びし者よ、扉を開くな」
「影は嘘をつく」
「鏡は両刃の剣」
真琴はそれらの言葉を読みながら先に進んだ。通路は次第に広がり、やがて大きな空間に出た。
そこは広大な地下室で、天井は高く、床には複雑な模様が描かれていた。壁一面が巨大な鏡で覆われており、その鏡は薄暗い中でも異様に輝いていた。
「これが本当の封印室…」
真琴は呟きながら、慎重に部屋の中央へと進んだ。床の模様は大きな円を描き、その周囲に七つの小さな円があった。まるで上の「鏡の部屋」の配置を地下に再現したかのようだった。
巨大な鏡の前に立つと、真琴は自分の姿が奇妙に歪んで見えることに気づいた。よく見ると、鏡に映る自分の後ろには別の空間が広がっているようだった。薄暗い空間には無数の人影が動いている。
「あれは…鏡の向こう側?」
恐怖と好奇心が入り混じる中、真琴は鏡に近づいた。触れようとした瞬間、鏡の表面が波打ち、別の空間へと繋がっているように見えた。
しかし、真琴は慎重に手を引っ込めた。今はまだ触れるべきではない。まずは、儀式を阻止する方法を見つけなければならない。
部屋を調べていくと、壁の隅に小さな祭壇のようなものを見つけた。その上には古い本と七つの小さな鏡が置かれていた。
本を開くと、それは儀式の詳細な手順書だった。難解な文字で書かれていたが、図が多く描かれており、なんとか理解できた。
儀式では、七人の「鍵」が小さな鏡の前に立ち、中央の「選ばれし者」が大鏡の前に立つ。「選ばれし者」が鏡に触れることで、扉が開き、「影の王」が現れるという。
しかし、手順書の最後のページには、儀式を止める方法も記されていた。「封印を強化するには、七つの小さな鏡を特定の順序で配置し、『選ばれし者』が大鏡に背を向けて立つ」と書かれていた。
「つまり…儀式そのものを利用して、封印を強化できるのか」
真琴は祭壇の上の七つの小さな鏡を手に取った。各鏡には異なる記号が刻まれており、順序を示していると思われた。
鏡を懐に入れ、真琴は部屋をさらに調べた。壁には古い記録が刻まれており、五十年前の儀式の失敗についても記されていた。
「最初の儀式では、『影の王』は部分的に解放された。しかし、朝倉梨子の犠牲により、完全な侵入は防がれた。彼女の魂は鏡の向こう側に囚われたが、その一部は現世に残り、子孫を通じて生き続ける」
真琴は息を呑んだ。これが葉月の中に梨子の魂がある理由か。そして、梨子は自分の孫を使って、何かを成し遂げようとしているのだろう。
さらに読み進めると、「影の王」の正体についても記されていた。
「『影の王』は人間の恐怖と欲望から生まれた存在。不老不死、全知全能、願いの成就を約束するが、それは全て嘘。その真の目的は人間の魂を食らい、この世界を影の世界に変えること」
そして、衝撃的な事実が記されていた。
「神崎と佐伯は既に『影の王』に魂を売り渡した。彼らは不老不死を得たが、その代償として人間性を失った。彼らは既に半分、影の存在になっている」
真琴の背中に冷たいものが走った。だから彼らは五十年間、年を取らなかったのか。そして「影の王」の解放に固執するのも、彼ら自身が既に影の存在だからなのだろう。
時計を見ると、既に午後6時半を過ぎていた。儀式まであと30分もない。急いで戻らなければならなかった。
七つの鏡を安全に懐に収め、真琴は地下室を後にしようとした。しかし、巨大な鏡の前を通り過ぎようとした瞬間、鏡の表面が波打ち、中から手が伸びてきた。
真琴は驚いて後ずさりした。手は鏡から完全に出てきて、続いて腕が、そして肩が現れた。やがて一人の女性の姿が鏡から出てきた。
長い黒髪と青白い顔を持つその女性は、朝倉葉月にそっくりだったが、明らかに年上だった。
「朝倉梨子…」真琴は震える声で言った。
女性はゆっくりと頷いた。「よく知っていますね、高遠先生」
彼女の声は不思議なこだまを伴い、地下室に響き渡った。
「あなたは…何のために」
「私は五十年間、鏡の向こう側に囚われていました。そして、今やっと解放される時が来たのです」
梨子は鏡の方を見た。その表面には無数の顔が浮かび上がり、消えていく。苦しそうな表情の顔ばかりだった。
「あそこは地獄です。影たちに魂を食われ続ける場所。私は特別な魂を持っていたので、完全には消されませんでしたが、他の多くの人々は…」
梨子の声には悲しみが混ざっていた。
「でも、儀式が成功すれば、『影の王』が解放されるのでは?」
「それが神崎たちの目的です。しかし、私の目的は違う」
梨子は真琴に近づいた。彼女の体は半透明で、月光のような淡い光を放っていた。
「私は封印を強化したいのです。完全な封印を作り、二度と影たちがこの世界に入れないようにする」
「だけど、葉月さんは儀式の準備を…」
「私の孫を利用して申し訳ない。葉月の体を借りて行動しなければならなかった。神崎たちに私の真の目的を悟られないように」
梨子の説明によれば、彼女は孫の体を通じて二重のゲームを演じていたという。表向きは神崎たちに協力するふりをしながら、実は封印を強化する準備をしていた。
「あなたが選ばれし者です。あなたの選択が全てを決める」
「でも、どうすれば…」
「儀式の場で、七つの鏡を正しい位置に置き、大鏡に背を向けて立ってください。神崎たちが気づく前に」
梨子は真琴の持つ七つの鏡を見た。「良い、それを持っていてください。そして…」
梨子の言葉は突然途切れ、彼女の姿が揺らめいた。「時間がない。彼らが気づいた。急いで上に戻ってください」
梨子の姿は薄れ始め、彼女は最後に言った。「葉月を信じて。彼女も私も、あなたと同じ側にいる」
そう言うと、梨子の姿は完全に消え、鏡の表面が再び固くなった。
真琴は急いで地下室を出て、階段を上った。外に出ると、既に夜の闇が学園を覆い、白夜祭の灯りだけが明るく輝いていた。
時計は午後6時45分を指していた。儀式まであと15分。「鏡の部屋」に急がなければならない。
人混みを掻き分け、真琴は3年B組の教室に向かった。途中、校長室の前を通りかかると、中から神崎校長と佐伯教頭、そして葉月の声が聞こえてきた。
「全ては予定通りです。高遠先生は?」
「まだ見つかりません。しかし、儀式の時間になれば、必ず来るでしょう」
「必ず来る…」
真琴は身を隠し、会話を聞いた。何か強制力があるのだろうか。しかし、梨子の言葉と、地下室で見つけた情報を信じれば、自分には選択肢がある。
校長室を過ぎ、真琴は3年B組の教室に到着した。入口には「特別公開 午後7時より」という札が掛けられ、数人の生徒が準備をしていた。教室内は既に暗くされ、七つの鏡が円形に配置され、中央には大きな鏡が据えられていた。
真琴は深呼吸し、決意を固めた。これから自分が何をするかは明確だった。封印を強化し、「影の王」の解放を阻止する。そのために、七つの鏡を正しい位置に配置しなければならない。
懐から七つの小さな鏡を取り出し、真琴は教室に入った。生徒たちは真琴を見ると、まるで予想していたかのように頷いた。
「先生、お待ちしていました」
彼らの目は奇妙に輝いており、まるで別の存在に操られているかのようだった。
真琴は緊張しながらも、冷静さを保とうとした。儀式を止めるには、正しい時に正しい行動を取る必要がある。梨子の言葉を信じ、葉月の力を借りて。
時計の針が午後7時に近づく中、真琴は最後の準備を整えた。選ばれし者として、自分の選択が全てを決める。封印か、解放か。光か、闇か。
真琴の決断の時が迫っていた。
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