『神楽坂オカルト探偵事務所 〜都市伝説と禁忌の事件簿〜』

ソコニ

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第3話「封印管理局の女」

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雨上がりの神楽坂の石畳が西日に濡れて光っていた。九条響は事務所の窓から街を眺め、ふと左手首の傷をなでた。前日の「影鬼」の件は何とか解決したが、まだ体の疲れが残っている。

「響、ネットの評判見てみろよ」

霧島蓮がにやにやしながら、パソコン画面を指さした。

「何だ?」
九条は興味なさそうに近づいた。

「ほら。『神楽坂オカルト探偵事務所』がネットで話題になってる。『影が増える怪異を解決した』って」

九条は眉をひそめた。
「誰が喋った?」

「たぶん井上さんじゃない?すっかりファンになったみたいでさ」霧島は笑った。「おかげで問い合わせが3件も来てるぞ」

九条はため息をついた。
「断れ。本格的なケースだけ受ける」

「えー、商売気ないなあ。事務所の家賃払えなくなるぞ」

「九条響さんですか?」

二人が振り向くと、ドアの前に一人の女性が立っていた。いつの間に入ってきたのか。黒いスーツを着た知的な印象の女性。短めのボブカットに冷たい目つき。右耳には小さな赤い石のピアスが光っていた。年齢は30代前半といったところか。

「どちらさま?」霧島が声をかけた。

女性は九条だけを見つめたまま、黒いカードケースから名刺を取り出した。
「封印管理局、特別調査官の黒塚鏡子です」

「封印管理局?」霧島は首をかしげた。「聞いたことないけど、どこの役所?」

黒塚は答えず、九条に向き直った。
「昨日の『影鬼』の件、調査済みです」

九条の表情が引き締まった。
「我々を監視していたのか?」

「監視ではなく、観測です」黒塚は淡々と言った。「我々の管轄案件に、あなた方が介入しましたから」

九条は腕を組んだ。
「あなた方の管轄?」

「封印管理局は、特殊現象の監視と封印を担当する組織です」黒塚は冷静に説明した。「特に、人々に危害を加える可能性のある怪異や現象を管理下に置いています」

「官僚的な言い方だな」九条の口調は冷たかった。「井上さんがあと数時間で消えるところだったのに、どこにいた?」

黒塚の表情がわずかに硬くなった。
「我々は事態を観測していました。最悪の事態になれば介入するつもりでした」

「最悪の事態?つまり人が消えてからということか」

「個人の犠牲よりも全体の安全が優先です」

二人の間に緊張が走った。霧島が間に入るように言った。
「えっと、話を整理しようか。つまり、あなたの組織は怪異を監視してるけど、昨日は見守ってただけってこと?」

黒塚はわずかに頷いた。
「そうです。それに」彼女は九条を見つめた。「あなたが使った封印方法に興味があります」

九条は答えなかった。彼は窓際に歩み寄り、タバコを取り出した。
「私の方法に興味があるなら、なぜ最初から協力しなかった?」

「我々には独自の手順があります」黒塚は言った。「それに、あなたのような...未知の能力者との接触には慎重になる必要がありました」

「能力者?」霧島が食いついた。「響のこと?」

黒塚は霧島を無視して言った。
「九条さん、あなたは『見る力』を持っている。そして独自の方法で封印を行える。我々としては、あなたのような人物には...」

「監視が必要と?」九条は煙を吐きながら言った。

「協力関係を結びたいと考えています」黒塚は意外な言葉を口にした。「あなたのような能力は貴重です」

九条と霧島は顔を見合わせた。

「断る」九条はきっぱりと言った。「私は自分のやり方で調査を続ける」

黒塚はため息をついた。
「それは残念です。では、お願いがあります」

「何だ?」

「これ以上、封印された怪異に関わらないでください」黒塚の口調は厳しくなった。「あなた方は素人です。危険を理解していない」

九条は眉をひそめた。
「人が危険にさらされているのを見過ごせというのか」

「我々にお任せください」

「そうやって見過ごしていれば、犠牲者が出る」九条の声には怒りが混じっていた。「警察時代、私はそれを見てきた。結局、公的機関は動きが遅すぎる」

黒塚の冷たい目が光った。
「九条さん、あなたは自分が何をしているのか本当にわかっていますか?封印を破ったり、勝手に修復したりすることの危険性を」

九条が反論しようとした時、電話が鳴った。霧島が電話に出る。

「はい、神楽坂オカルト探偵事務所です」

電話の向こうから、泣きそうな女性の声が聞こえた。霧島の表情が変わる。

「わかりました、すぐ行きます。住所を...」

電話を切った霧島は、真剣な表情で九条を見た。
「緊急の依頼だ。御茶ノ水の霊能力者が『何かに襲われている』と」

九条は黒塚を見た。
「仕事だ。続きは後にしよう」

黒塚は二人の前に立ちはだかった。
「待ってください。その件も我々の管轄かもしれません」

「なら、一緒に行くか?」九条は挑戦的に言った。「それとも、また『観測』するだけか?」

黒塚は九条をじっと見つめ、やがて頷いた。
「同行します」

---

御茶ノ水の雑居ビルの一室。「真実の部屋」という看板のかかった小さな霊能力者の店だった。中に入ると、香の匂いが立ち込め、紫色のカーテンや水晶球など、いかにも霊能者らしい雰囲気が演出されていた。

「桜井さん、来ましたよ」霧島が声をかけると、奥の部屋から40代くらいの女性が現れた。

「ありがとうございます、来てくださって」

桜井と名乗る霊能力者は、典型的な霊媒師のような服装をしていたが、顔色は悪く、目の下にはクマができていた。

「何があったのか説明してください」九条が言った。

黒塚は部屋の隅で腕を組み、観察するように立っていた。

「三日前からなんです」桜井は震える声で話し始めた。「私はちょっとした霊視ができるんです。お客さんの悩みを聞いたり、時々霊的なアドバイスをしたり...」

「詐欺まがいのことをしているということですね」黒塚が冷たく言った。

「黒塚さん」九条が窘めた。

桜井は顔を赤らめた。
「確かに、少し盛ることもありますが...でも、本当に何かは見えるんです」

「それで?」霧島が促した。

「三日前、『霊を食べる何か』を見たんです」桜井の声が小さくなった。「最初は客の背後にいる霊が、突然...黒い影に飲み込まれたんです」

九条と黒塚が顔を見合わせた。

「それから、毎晩のように同じものが現れるようになって...」桜井は震えていた。「そして今朝、それが私に気づいたんです。まるで私を...狙っているみたいに」

「その『黒い影』について、もっと詳しく」九条が尋ねた。

「形はないんです。ただの...黒い霧のような」桜井は言いよどんだ。「でも、霊を見つけると、それを包み込んで...食べるんです」

「霊だけを?人間は襲わない?」黒塚が質問した。

「今のところは...」桜井はおびえた目で周囲を見回した。「でも、私が見えるから、私も標的になるかもしれないと思って...」

九条は部屋の隅々まで目を凝らしたが、特に異常は感じられなかった。しかし、何かがこの空間を監視しているような、重たい空気があった。

「黒塚さん、心当たりは?」九条が尋ねた。

黒塚はしばらく考え込み、言った。
「『霊喰い』の可能性があります。珍しい現象です。通常、人間の目には見えません」

「対処法は?」

「封印して連れ帰るしかありません」黒塚は懐から小さな赤い石を取り出した。「これで誘い出し、特殊容器に封じ込めます」

「特殊容器?」霧島が首をかしげた。

黒塚はスーツの内ポケットから、小さな白い箱を取り出した。一見すると普通の箱だが、表面には複雑な模様が彫られていた。

「これで十分なのか?」九条は疑わしげに言った。

「我々にお任せください」黒塚は冷たく言った。

九条はため息をついた。
「桜井さん、今晩はここを離れたほうがいい。ホテルにでも」

「でも、店を...」

「命が大事だろう」九条はきっぱりと言った。「私たちが対処する。明日までに結果を連絡する」

桜井は迷ったが、やがて頷いた。
「わかりました。お願いします」

---

夜。霊能力者の店に、九条、霧島、黒塚の三人が集まっていた。辺りは静まり返り、夜の闇に包まれた部屋は一層不気味に感じられた。

「本当にくるかな?」霧島が小声で言った。

「来るさ」九条は窓際に立ち、外を見ていた。「特に、餌があるならな」

黒塚は部屋の中央に赤い石を置き、周囲に何かの粉を撒いていた。
「これは『霊喰い』を引きつける石です」彼女は説明した。「霊的なエネルギーを放出します」

「それで捕まえられるのか?」九条は疑問を呈した。

「私たちには長年の経験と技術があります」黒塚は冷たく答えた。「あなたのような...即興の方法とは違います」

九条は黙って左手首の傷をなでた。確かに彼の方法は科学的でも合理的でもない。時に、自分の体を危険にさらすこともある。しかし、それが彼のやり方だった。

突然、部屋の温度が急激に下がった。

「来た」九条は低い声で言った。

最初は部屋の隅に、かすかな霧のようなものが現れた。それはゆっくりと形を変え、床を這うように中央へと移動していく。

「霊喰い...」黒塚は緊張した様子で石を見つめていた。「このまま石に近づけば...」

しかし、黒い霧は石には興味を示さなかった。代わりに、それは九条のほうへとゆっくりと向かってきた。

「響、気をつけろ!」霧島が叫んだ。

黒塚の表情が変わった。
「なぜ石に反応しない...?」

九条は動かなかった。彼は黒い霧をじっと見つめていた。それは床から立ち上がるように形を変え、人の形に似た姿になっていく。頭部らしきものはなく、ただ長い腕を持つ黒い人影のようだった。

「九条さん、下がってください!」黒塚が懐から何かを取り出そうとした。

しかし九条は逆に一歩前に出た。
「お前は何を食べている?」

黒い影は動きを止めた。まるで九条の言葉を理解したかのようだった。

「霊だけじゃないだろう?」九条は問いかけた。「お前が欲しいのは...恐怖だ」

黒い影がうねった。そして突然、九条に向かって飛びかかった。

「響!」霧島が叫ぶ。

九条は左手首の傷を右手で握り、黒い影に向かって手を突き出した。
「見せろ、お前の本質を」

黒い影が九条の手に触れた瞬間、激しい閃光が走った。九条の頭に鋭い痛みが走る。彼の左手首からは血が滲み、それが黒い影に触れると、影は激しく揺れ動いた。

部屋中が振動し、風が渦巻くような感覚。黒塚は何かを叫んでいたが、その声は風の音にかき消されていた。

九条の意識に、断片的な映像が流れ込む。

—多くの霊能力者たちが、何かを恐れている光景。
—彼らの恐怖が集まり、渦を巻く。
—その恐怖から生まれた『何か』。
—そして、恐怖を糧に成長する黒い影。

「わかったぞ」九条は痛みをこらえながら言った。「お前は霊能力者たちの恐怖から生まれた。彼らが恐れる『霊を食う何か』という概念が、実体化したんだ」

黒い影は一層激しくうねり、九条の腕に絡みついてきた。彼の体から力が吸い取られていくような感覚。

黒塚が九条の横に現れ、白い箱を開けた。
「離れて!」

しかし九条は首を振った。
「まだだ。これは封じ込めるだけでは解決しない。根本から...」

彼は痛みに顔をゆがませながらも、黒い影に向かって言った。
「お前は実在しない。恐怖が生み出した幻に過ぎない」

黒い影が揺れた。まるで否定するかのように。

「九条!」黒塚が叫んだ。「それは効かない!我々の方法で...」

「黙れ」九条は厳しい声で言った。「これは『怪異』ではない。人々の恐怖が実体化しただけだ」

彼は黒い影に向かって声を上げた。
「お前を恐れるのはもうやめる。だから、お前も消えろ」

黒い影は激しく揺れ、九条の腕から離れた。それは部屋の中を行ったり来たりしながら、徐々に小さくなっていく。

「なぜ...」黒塚は信じられない様子だった。

九条は疲れた表情で言った。
「これは他の怪異とは違う。これは人々の集合的な恐怖が生み出したものだ。恐怖が薄れれば、それ自体も消える」

黒い影はますます小さくなり、やがて部屋の隅で煙のように消えていった。

部屋に静けさが戻った。

「消えた...」霧島は息を呑んだ。

黒塚は混乱した表情で九条を見つめていた。
「あなたは何をしたのですか?」

九条は左手首の傷を押さえながら言った。
「私は単に、それが何なのかを理解しただけだ。人々の恐怖が生み出した現象は、認識を変えれば消える」

「それだけで?封印も儀式も必要なかった?」黒塚は信じられないという表情だった。

「全ての現象に同じ対処法が効くわけじゃない」九条はため息をついた。「これは特殊なケースだった」

黒塚は黙って九条を見つめていた。彼女の冷たい表情の奥に、わずかな敬意が宿ったように見えた。

---

翌朝、事務所に三人が集まっていた。

「桜井さんには連絡済みだ」霧島がコーヒーを入れながら言った。「もう大丈夫だと」

九条は窓際に立ち、街を見下ろしていた。左手首の傷は包帯で巻かれている。

黒塚は椅子に座り、九条を観察するように見つめていた。
「昨夜の件、私の認識を改める必要がありそうです」

「どういう意味だ?」九条は振り向かなかった。

「あなたの能力と知識は...予想以上でした」黒塚は静かに言った。「封印管理局としても、あなたのような人物は貴重です」

「だから協力しろと?」

「そうです」黒塚は立ち上がった。「我々には情報と資源があります。あなたには直感と特殊な能力がある。協力すれば...」

「断る」九条はきっぱりと言った。「私は自分のやり方でやる」

黒塚はため息をついた。
「それは残念です。ですが...」

彼女は九条に名刺を差し出した。
「必要な時は連絡してください。今後も...接点はあるでしょう」

九条は黙って名刺を受け取った。

黒塚は去り際、ドアの前で振り返った。
「九条さん、あなたは自分の能力の本質も、その危険性も理解していない。気をつけてください」

ドアが閉まり、黒塚の姿が消えた。

「なんか意味深な警告だな」霧島がコーヒーを九条に渡した。「あの女、何か知ってるのか?」

九条は黒塚の名刺を見つめていた。
「さあな」

しかし彼の胸の内には不安があった。黒塚の言葉は的を射ていた。九条自身、自分の能力の正体も限界も完全には理解していなかった。ただわかっていたのは、それが時に危険を伴うということ。そして、彼がこの先も「怪異」と呼ばれる現象に引き寄せられ続けるだろうということだけだ。

「でも、また一つ事件解決だな」霧島は明るく言った。「このペースでいけば、神楽坂オカルト探偵事務所の名前も上がるぞ」

九条はコーヒーを一口飲み、窓の外を見た。
「これで終わりじゃない」

そう、これはまだ始まりに過ぎなかった。黒塚鏡子の出現は、九条がこれから向き合う世界の一端を示したに過ぎない。「封印管理局」の存在、黒塚の警告、そして九条自身の能力の謎。

全ては、もっと大きな何かにつながっているのかもしれない。

九条は左手首の傷をそっとなでた。これからの道のりは、決して平坦ではないだろう。

(了)
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