15 / 34
驕りの崩壊と甘い依存
女王の甘い降伏
しおりを挟む
玲奈の心は、完全に紬へと傾いていた。以前の彼女なら決して口にしなかっただろう甘えの言葉が、今では紬に向けられるようになった。
「紬。……今日は、私の頭を撫でてから寝て」
「紬。明日の朝、起こしに来て。私だけじゃ、怖くて目が覚ませない」
絶対女王のプライドは、夜の不安と紬の庇護という二重の力によって、完全に溶かされていった。彼女はもう、強気な指示を出す代わりに、紬のそばで安心を求める、一人の弱い女の子へと変貌していた。
ある週末の午後、寮の部屋で二人は向かい合っていた。玲奈はソファに座り、珍しく何もせず、ただ紬が自分の課題をこなすのを見ていた。
「ねえ、紬」
玲奈が静かに声をかけた。
「どうしました、玲奈さん」
「この装備……あなたに、選んでもらいたいの」
紬はペンを止め、玲奈を見つめた。
「どういう意味ですか?」
「その……もっと、私に似合うもの。あるいは、あなたが、私につけたいものを、選んでほしいの。これはもう、私だけの問題じゃないでしょう? あなたと私の秘密の絆の証だから」
玲奈の瞳は潤んでおり、それは以前の冷酷な目つきとはかけ離れた、深い甘えと依存を映していた。彼女は、この秘密のアイテムを、紬との愛の証として捉え始めていたのだ。
紬は静かに立ち上がり、玲奈の隣に腰掛けた。
「玲奈さん。あなたは本当に、私が選んだものを、誰にも見せずに身に着けるのですね」
「うん。あなたに、私を支配してほしいから。その証が、私には必要なの」
玲奈は、紬の手を取り、自分の腰元の秘密へと導いた。布越しに、紬の指が触れる。玲奈は息を呑み、微かに身体を震わせた。
「ねえ、紬。もっと、強く撫でて。あなたが、私を守っているって、もっと感じさせて」
玲奈は、目を閉じてそう懇願した。その声には、羞恥ではなく、深い悦びが混ざっていた。この支配と服従の関係が、彼女の精神に、抗いがたい甘い刺激を与えているのだ。
紬は、玲奈の求めていることを理解し、ゆっくりと手のひらに力を込めた。白い布の厚みを確かめるように、愛おしむような、それでいて支配的な動きで、玲奈の腰を撫でた。
「あなたは、私のものです、玲奈さん。この白い布が、あなたの誇りも、弱さも、すべて私に委ねている証。私は、あなたを誰よりも完璧に守り、独占する」
玲奈は、小さな呻き声をあげ、紬の肩に顔を埋めた。彼女の耳元に、紬の温かい息がかかる。
「っ……あぁ、紬……。私、もう、あなたがいないと……。私のすべてを、持っていって……」
その瞬間、玲奈は完全に絶対女王の地位から降り、紬の腕の中の甘えん坊へと降伏した。二人の間に流れる空気は、極めて私的で、濃厚な官能的な親密さに満たされていた。この秘密こそが、二人の愛のすべてだった。
「紬。……今日は、私の頭を撫でてから寝て」
「紬。明日の朝、起こしに来て。私だけじゃ、怖くて目が覚ませない」
絶対女王のプライドは、夜の不安と紬の庇護という二重の力によって、完全に溶かされていった。彼女はもう、強気な指示を出す代わりに、紬のそばで安心を求める、一人の弱い女の子へと変貌していた。
ある週末の午後、寮の部屋で二人は向かい合っていた。玲奈はソファに座り、珍しく何もせず、ただ紬が自分の課題をこなすのを見ていた。
「ねえ、紬」
玲奈が静かに声をかけた。
「どうしました、玲奈さん」
「この装備……あなたに、選んでもらいたいの」
紬はペンを止め、玲奈を見つめた。
「どういう意味ですか?」
「その……もっと、私に似合うもの。あるいは、あなたが、私につけたいものを、選んでほしいの。これはもう、私だけの問題じゃないでしょう? あなたと私の秘密の絆の証だから」
玲奈の瞳は潤んでおり、それは以前の冷酷な目つきとはかけ離れた、深い甘えと依存を映していた。彼女は、この秘密のアイテムを、紬との愛の証として捉え始めていたのだ。
紬は静かに立ち上がり、玲奈の隣に腰掛けた。
「玲奈さん。あなたは本当に、私が選んだものを、誰にも見せずに身に着けるのですね」
「うん。あなたに、私を支配してほしいから。その証が、私には必要なの」
玲奈は、紬の手を取り、自分の腰元の秘密へと導いた。布越しに、紬の指が触れる。玲奈は息を呑み、微かに身体を震わせた。
「ねえ、紬。もっと、強く撫でて。あなたが、私を守っているって、もっと感じさせて」
玲奈は、目を閉じてそう懇願した。その声には、羞恥ではなく、深い悦びが混ざっていた。この支配と服従の関係が、彼女の精神に、抗いがたい甘い刺激を与えているのだ。
紬は、玲奈の求めていることを理解し、ゆっくりと手のひらに力を込めた。白い布の厚みを確かめるように、愛おしむような、それでいて支配的な動きで、玲奈の腰を撫でた。
「あなたは、私のものです、玲奈さん。この白い布が、あなたの誇りも、弱さも、すべて私に委ねている証。私は、あなたを誰よりも完璧に守り、独占する」
玲奈は、小さな呻き声をあげ、紬の肩に顔を埋めた。彼女の耳元に、紬の温かい息がかかる。
「っ……あぁ、紬……。私、もう、あなたがいないと……。私のすべてを、持っていって……」
その瞬間、玲奈は完全に絶対女王の地位から降り、紬の腕の中の甘えん坊へと降伏した。二人の間に流れる空気は、極めて私的で、濃厚な官能的な親密さに満たされていた。この秘密こそが、二人の愛のすべてだった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さくなって寝ている先輩にキスをしようとしたら、バレて逆にキスをされてしまった話
穂鈴 えい
恋愛
ある日の放課後、部室に入ったわたしは、普段しっかりとした先輩が無防備な姿で眠っているのに気がついた。ひっそりと片思いを抱いている先輩にキスがしたくて縮小薬を飲んで100分の1サイズで近づくのだが、途中で気づかれてしまったわたしは、逆に先輩に弄ばれてしまい……。
春に狂(くる)う
転生新語
恋愛
先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
百合 on ICE ―アイスの上に咲いた百合―
みなはらつかさ
恋愛
二人の少女の、ひと夏の恋が交差する――。
―友梨編―
ある初夏の日のこと、○×高校の前にアイスクリームの移動屋台がやってきた。
人気スイーツレビューブロガーである二年生の香月友梨は、さっそくそこのアイスを味わい、バニラアイスの隠し味にわずかに岩塩が使われていることを言い当てる。
店長である小里にこらに見初められて、試食係として誘われたことでにこらとの交流が始まった。
しかし、そんな友梨を敵視する人物が現れ……。
―夕璃編―
○×高校一年生、水泳部所属の降雪夕璃は、学食で「フードファイター」と呼ばれる人物。
いつものように学食のお姉さんに、すべてが通常の三倍ある「ギガカツカレー」を注文・完食し感心され、生徒から喝采を受ける。
そんな彼女が、学校前によく来るようになった移動アイス屋台の店長・小里にこらに一目惚れしてしまう。
毎日のように爆買いする常連となるが、横で彼女の好感度を急速に上げていく小柄な先輩に強い嫉妬心を覚えるようになる。
このままではいけないと告白するが……。
【完結】【ママ友百合】ラテアートにハートをのせて
千鶴田ルト
恋愛
専業主婦の優菜は、夫・拓馬と娘の結と共に平穏な暮らしを送っていた。
そんな彼女の前に現れた、カフェ店員の千春。
夫婦仲は良好。別れる理由なんてどこにもない。
それでも――千春との時間は、日常の中でそっと息を潜め、やがて大きな存在へと変わっていく。
ちょっと変わったママ友不倫百合ほのぼのガールズラブ物語です。
ハッピーエンドになるのでご安心ください。
秋の陽気(ようき)
転生新語
恋愛
元夫(もとおっと)が先月、亡くなった。四十九日法要が終わって、私は妹の娘と再会する……
カクヨム、小説家になろうに投稿しています。
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/822139836259441399
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n1892ld/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる