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1144 第一の刺客を倒して
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「なるほど、あれが古代魔道具ブラックスフィアか。実際に見るのは初めてだったが、話しに聞いたとおりの破壊力だったな。おかげでうちの青魔法使い達は、魔力をごっそり削られたよ。だが死者が出なかったのは、お前達レイジェスの働きがあってこそだ。感謝するぞ」
クインズベリー軍総大将のバーナード・ロブギンスは、帝国の刺客との戦いを終えたレイチェル達から、一連の報告を受けていた。
軍を攻撃していたブラックスフィアが離れた後、ロブギンスはすぐに追跡をかける事はしなかった。
なぜなら万を数える青魔法使い達は、結界を張り光線を防いでいた疲労から、魔力を大きく消耗させられていたからだ。
まだ国を出て数時間しか経っていない。こんな場所で休んではいられない、すぐに追撃をかけて帝国の刺客を討伐すべきだという意見も上がってきたが、ロブギンスの決定は休息だった。
先は長い。まだ国を出たばかりだからこそ、ここできちんと立て直していかなければ、この先を乗り切る事はできないだろう。
そしてロブギンスは、軍が出なくてもこのブラックスフィアの使い手とは、うまく決着をつけられるかもしれない。そう思っていた。
なぜなら女王が絶対の信頼を寄せており、昨年クインズベリーが長年抱えていた、偽国王の問題も解決したレイジェスがいるからだった。
赤い髪の女戦士、レイジェスのリーダーであるレイチェル・エリオットと仲間達が隊から飛び出した時、ロブギンスはこの一件を任せてみようと決めたのだった。
「いえ、我々は役目を果たしただけですので。独立部隊として、ある程度自由に動ける権限をいただいているからできた事です。それに先頭に立っているあの方が叫ばなかったら、確実に犠牲者は出ていたでしょう。すごい洞察力ですね」
レイチェルが視線を向けた先には、軍の幹部らしき男達と話し込んでいるバイロン・ロサの姿があった。
「ああ、あいつはバイロン・ロサと言ってな。軍で一番慎重な男なんだ。ただ慎重というだけなら軍の先導を任せる事はしないが、バイロンは妙に勘の良いヤツでな・・・危険を察知する事に長けているんだ。魔法とは違うが、ある種の特異な能力かもしれん。まぁ、ヤツの言う通りにしておけば、そうそう犠牲者は出んだろう」
「とても信頼されているのですね」
「部下を信じられんのなら、上に立つ事はできんよ」
深く刻まれたシワだらけの顔を緩ませ、ロブギンスは諭すように笑って見せた。
齢70にもなる老人にして、いまだ第一線で指揮をとる軍団長バーナード・ロブギンス。
レイチェルはなぜこの歳まで、ロブギンスが軍団長として立っていられるのかが分かった気がした。
ロブギンス自身の強さも理由の一つだが、部下との強い信頼関係が築けているからだ。
それは万の大軍を預かる者として、なによりも大切な事だから。
「・・・では、最後にもう一つだけお伝えさせていただきます。今回仕掛けて来た帝国の刺客は二人でした。一人は私が首を斬って殺しましたが、もう一人は我々を道連れにあの黒い球を頭上で爆発させました。顔の確認はできませんでしたが、首を切った男の死体の傍に、黒焦げの死体がありました。おそらく黒い球の使い手と見て間違いないでしょう」
軍と合流するまでに爆心地を確認したが、首を切ったサンティアゴの死体の傍には、ブラックスフィアの使い手アダメスと思われる黒焦げの死体があった。レイチェルの報告に、ロブギンスは顎に手を当て考えるようにして頷いた。
「・・・・・そうか、うむ、分かった。これでひとまずの脅威は去ったと考えていいだろう。だが帝国は待っているだけではなく、こうして刺客を放ってくる。第二第三の刺客も十分に考えられる。いや、来ると想定して備えをすべきだ。こちらは青魔法兵を休ませねばならん、再進軍は一時間後だ。レイジェスもそれまで休息してくれ」
ロブギンスが話しを締めくくると、レイチェルは一礼をして場を離れた。アラタやリカルド達も、レイチェルの後について行く。
「・・・団長は、彼らをずいぶん買っているようですね」
ロブギンスとレイチェルが話している間、一言も発する事なく、ロブギンスの一歩後ろに控えていた男が口を開いた。
「おう、まぁな。カルロス、お前はあいつらが気に入らねぇみたいだな?」
顔半分だけ振り返って、ロブギンスが目を向けたのは、クインズベリー軍副団長のカルロス・フォスターだった。
歳の功は40歳半ばくらいだろう。身長170cm程度のロブギンスより、更に5cmは低い。
黒いローブを身に纏い、白い物が混じった灰色の長髪は、伸びるがままに無造作に下ろしている。
気難しい性格を表しているかのように、唇は真一文字に結ばれていた。
「いえ、気に入らないだなんて・・・ただ私は、軍が主導で行動する以上、あまり彼らの独断を認めるべきではないかと」
「ふははははは!カルロスよ、それはつまり気に入らんと言う事だろう?まぁお前の言う事も分かるが、女王陛下が認めておるのだ。それにワシもあいつらは規則で縛るより、自由にやらせた方が生きると思っとる。許可と言うなら、ジャレットとやらが来ただろ?まぁ事後報告だったがな」
眉間にシワを寄せて話すカルロスとは対照的に、ロブギンスは軽い調子で笑い流す。
「・・・団長がそうおっしゃるのでしたら、私からは何もありません」
「カルロス、お前は腕は良いんだが頭が固いな。まぁそれがお前の良さでもあるんだがな・・・カルロス、ワシはな、あいつらはこの戦争の要となるかもしれねぇって思ったぜ・・・」
どこまでも広がる雪原、その先の先・・・ロブギンスは遠くに目を向けている。
帝国による第一の刺客は退けた。
犠牲者こそ出なかったが、軍の青魔法兵は大きく魔力を削られた。レイジェスではレイチェルが負傷し、アラタとアゲハも力を大きく消耗させられた。
クインズベリーを発って僅か数時間で、猛攻撃を浴びせられた事は、これから先の進軍に暗雲をもたらす事を予感させた。
だが軍の総大将バーナード・ロブギンスは、若い力、新しい力の台頭を感じていた。
そしてその力は、戦局を大きく動かすかもしれないと・・・・・
それから一時間後、クインズベリー軍は帝国へ向けて再出発を始めた。
クインズベリー軍総大将のバーナード・ロブギンスは、帝国の刺客との戦いを終えたレイチェル達から、一連の報告を受けていた。
軍を攻撃していたブラックスフィアが離れた後、ロブギンスはすぐに追跡をかける事はしなかった。
なぜなら万を数える青魔法使い達は、結界を張り光線を防いでいた疲労から、魔力を大きく消耗させられていたからだ。
まだ国を出て数時間しか経っていない。こんな場所で休んではいられない、すぐに追撃をかけて帝国の刺客を討伐すべきだという意見も上がってきたが、ロブギンスの決定は休息だった。
先は長い。まだ国を出たばかりだからこそ、ここできちんと立て直していかなければ、この先を乗り切る事はできないだろう。
そしてロブギンスは、軍が出なくてもこのブラックスフィアの使い手とは、うまく決着をつけられるかもしれない。そう思っていた。
なぜなら女王が絶対の信頼を寄せており、昨年クインズベリーが長年抱えていた、偽国王の問題も解決したレイジェスがいるからだった。
赤い髪の女戦士、レイジェスのリーダーであるレイチェル・エリオットと仲間達が隊から飛び出した時、ロブギンスはこの一件を任せてみようと決めたのだった。
「いえ、我々は役目を果たしただけですので。独立部隊として、ある程度自由に動ける権限をいただいているからできた事です。それに先頭に立っているあの方が叫ばなかったら、確実に犠牲者は出ていたでしょう。すごい洞察力ですね」
レイチェルが視線を向けた先には、軍の幹部らしき男達と話し込んでいるバイロン・ロサの姿があった。
「ああ、あいつはバイロン・ロサと言ってな。軍で一番慎重な男なんだ。ただ慎重というだけなら軍の先導を任せる事はしないが、バイロンは妙に勘の良いヤツでな・・・危険を察知する事に長けているんだ。魔法とは違うが、ある種の特異な能力かもしれん。まぁ、ヤツの言う通りにしておけば、そうそう犠牲者は出んだろう」
「とても信頼されているのですね」
「部下を信じられんのなら、上に立つ事はできんよ」
深く刻まれたシワだらけの顔を緩ませ、ロブギンスは諭すように笑って見せた。
齢70にもなる老人にして、いまだ第一線で指揮をとる軍団長バーナード・ロブギンス。
レイチェルはなぜこの歳まで、ロブギンスが軍団長として立っていられるのかが分かった気がした。
ロブギンス自身の強さも理由の一つだが、部下との強い信頼関係が築けているからだ。
それは万の大軍を預かる者として、なによりも大切な事だから。
「・・・では、最後にもう一つだけお伝えさせていただきます。今回仕掛けて来た帝国の刺客は二人でした。一人は私が首を斬って殺しましたが、もう一人は我々を道連れにあの黒い球を頭上で爆発させました。顔の確認はできませんでしたが、首を切った男の死体の傍に、黒焦げの死体がありました。おそらく黒い球の使い手と見て間違いないでしょう」
軍と合流するまでに爆心地を確認したが、首を切ったサンティアゴの死体の傍には、ブラックスフィアの使い手アダメスと思われる黒焦げの死体があった。レイチェルの報告に、ロブギンスは顎に手を当て考えるようにして頷いた。
「・・・・・そうか、うむ、分かった。これでひとまずの脅威は去ったと考えていいだろう。だが帝国は待っているだけではなく、こうして刺客を放ってくる。第二第三の刺客も十分に考えられる。いや、来ると想定して備えをすべきだ。こちらは青魔法兵を休ませねばならん、再進軍は一時間後だ。レイジェスもそれまで休息してくれ」
ロブギンスが話しを締めくくると、レイチェルは一礼をして場を離れた。アラタやリカルド達も、レイチェルの後について行く。
「・・・団長は、彼らをずいぶん買っているようですね」
ロブギンスとレイチェルが話している間、一言も発する事なく、ロブギンスの一歩後ろに控えていた男が口を開いた。
「おう、まぁな。カルロス、お前はあいつらが気に入らねぇみたいだな?」
顔半分だけ振り返って、ロブギンスが目を向けたのは、クインズベリー軍副団長のカルロス・フォスターだった。
歳の功は40歳半ばくらいだろう。身長170cm程度のロブギンスより、更に5cmは低い。
黒いローブを身に纏い、白い物が混じった灰色の長髪は、伸びるがままに無造作に下ろしている。
気難しい性格を表しているかのように、唇は真一文字に結ばれていた。
「いえ、気に入らないだなんて・・・ただ私は、軍が主導で行動する以上、あまり彼らの独断を認めるべきではないかと」
「ふははははは!カルロスよ、それはつまり気に入らんと言う事だろう?まぁお前の言う事も分かるが、女王陛下が認めておるのだ。それにワシもあいつらは規則で縛るより、自由にやらせた方が生きると思っとる。許可と言うなら、ジャレットとやらが来ただろ?まぁ事後報告だったがな」
眉間にシワを寄せて話すカルロスとは対照的に、ロブギンスは軽い調子で笑い流す。
「・・・団長がそうおっしゃるのでしたら、私からは何もありません」
「カルロス、お前は腕は良いんだが頭が固いな。まぁそれがお前の良さでもあるんだがな・・・カルロス、ワシはな、あいつらはこの戦争の要となるかもしれねぇって思ったぜ・・・」
どこまでも広がる雪原、その先の先・・・ロブギンスは遠くに目を向けている。
帝国による第一の刺客は退けた。
犠牲者こそ出なかったが、軍の青魔法兵は大きく魔力を削られた。レイジェスではレイチェルが負傷し、アラタとアゲハも力を大きく消耗させられた。
クインズベリーを発って僅か数時間で、猛攻撃を浴びせられた事は、これから先の進軍に暗雲をもたらす事を予感させた。
だが軍の総大将バーナード・ロブギンスは、若い力、新しい力の台頭を感じていた。
そしてその力は、戦局を大きく動かすかもしれないと・・・・・
それから一時間後、クインズベリー軍は帝国へ向けて再出発を始めた。
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