2 / 25
空を超えし願い星
第一話 目覚め
しおりを挟む
ツンっと鼻腔を刺激するカビの匂いにソラはくしゃみをした。同時に目を開きここが病院ではないことに気がつく。どうやら物置の様な場所に閉じ込められている様だ。
背中の痛みは消えたが酷く体が重い。
まるで体が鉛の様。
故に腹筋に力を入れて無理やり上体を起こす。
その時「がちんっ」と何かが肩に当たった。
『スキル【装備】を発動しますか?YES or NO』
突然、脳内に機械的な声が響き渡り目の前に薄いボードの様なものが浮かび上がる。とりあえずYESを押してみた。
『神話級ミソロジー武具、【星斬り】を装備しました。攻撃力が6000上昇します」
また、同じ様な声が響く。
次は立ちあがろうと足に力を入れるがバランスを崩し倒れてしまった。倒れた衝撃で物置にある棚や立てかけてあった何かがソラへと落下する。
『神話級武具、【世界神樹の魔杖】を装備しました。魔力が5200上昇します』
『神話級魔具、【大聖女の涙】を装備しました。精神力が3500上昇します』
『神話級魔具、【賢者の石】を装備しました。魔防が5500上昇します』
『神話級武具、【星の指輪】を装備しました。物防が5600上昇します』
『神話級魔具、【追い風のマフラー】を装備しました。俊敏が5800上昇します』
声が鳴り止むと急に体が軽くなるのを感じた。
スッと立ち上がり、空を中心にふわふわと二つの物体が公転する。一つは菱形で橙色に発光する賢者の石と白く発光するボーリングサイズの球、大聖女の涙だ。
『勇者一行装備が揃いましたためシリーズ効果が発動します。シリーズ効果によりアイテムドロップ率が100%になり経験値の取得量が2倍になります。続いて賢者の石のスリープモードを解除しますか?YES or NO』
もはや何が何だか分からないソラはとりあえずyesを選ぶ。すると、賢者の石の発光がより強まりソラの目の前で静止した。
「ワイは偉大なる創造主ナタリアの知恵の破片。星ノ記憶アカシックレコードに干渉しマスターのサポートを実行する者。よろしくやで主人殿」
脳内で響く機械的な声とは別で人間味のある声が賢者の石から発せられた。
「よろしくお願いします。とりあえず現状の説明を」
「了解や!」
全てを汲み取ってくれたのかソラが知りたい情報を詳細に説明してくれた。ただし特別な情報や機密性の高い情報は質問しないと答えられないルールがあるそうだ。
賢者の石ことケンさんが言うにはどうやら異世界に転生したらしい。しかも鎧人形という魔族として。どうりで体が重いと思ったら鎧そのものだったというオチである。
そして今、ソラがいる場所は遥西の果てに存在する奈落と呼ばれるダンジョンらしい。一度落ちると二度と戻ることのできない禁断の地とも呼ばれており世界中で恐れられているダンジョンである。全100階層まで存在しているらしい。
「なんや?怖気付いたんか?」
壁に手をかけ下を向く空を見て怖がっている様に見えたのかケンさんが煽りはじめる。
「いいや、怖いとかでは無いんです。少しやる気がでなくてですね。無論外には出たいですが…」
歯切れが悪そうに空は口籠る。
「私、基本一人でゲームをしないんですよ。特にオンラインゲームとかではね。それとストーリーとかも基本どうでも良くて...」
「つまり?」
「頼られる仲間が欲しいんです」
「頼れるじゃなくて?」
「頼ってくれる仲間ですよ!満たされたいんです。保護欲も承認欲求も全て満たしてくれる仲間が欲しいのです。仲間が傷付いたら私が治し、お腹が空いたら私が満たし、眠れぬ夜があれば私が寝かしつけるそんな仲間がね」
ヤバイやつが主人になってしまったとふよふよとソラから遠ざかる。しかし、ソラはすかさずケンさんを捕え質問する。
「いますか?そういう人?」
ソラの威圧に流石のケンさんもげんなりである。しかし、質問されたからには答えるのが賢者の石のプライドである。
「ここは奈落やで。そんな都合よく...居ったわ!」
「素晴らしい。ではその人に会いに行きましょう」
今後の目的が決まりソラたちは動き始める。
☆ソラの装備品
○勇者一行シリーズ【神話級】
・星斬り【攻撃6000】
~アダマンタイトを使用した世界一の硬度を誇る大剣~
・世界神樹の魔杖【魔力5200】
~世界神樹の枝から作られた至高の魔杖。魔術の精度、威力に絶大な補正がかかる~
・大聖女の涙 【精神3500】
~膨大な聖属性の魔力の結晶体。状態異常にかからなくなりオートで周囲に浄化、回復の魔術が発動する~
・ 賢者の石【魔防5500】
~星の記憶アカシックレコードに接続できる物質意思生命体。人工人格によるステータス、スキルの管理及び魔術による援護が可能~欠点、うるさい。
・追い風のマフラー【俊敏5800】
~風凪竜の髭から作られたマフラー。飛行可能~
・星ノ指輪【物防5600】
~かつて東の大陸に飛来した隕石から抽出した鉱石を使用。形状記憶合金と同じ性質を持つ~
背中の痛みは消えたが酷く体が重い。
まるで体が鉛の様。
故に腹筋に力を入れて無理やり上体を起こす。
その時「がちんっ」と何かが肩に当たった。
『スキル【装備】を発動しますか?YES or NO』
突然、脳内に機械的な声が響き渡り目の前に薄いボードの様なものが浮かび上がる。とりあえずYESを押してみた。
『神話級ミソロジー武具、【星斬り】を装備しました。攻撃力が6000上昇します」
また、同じ様な声が響く。
次は立ちあがろうと足に力を入れるがバランスを崩し倒れてしまった。倒れた衝撃で物置にある棚や立てかけてあった何かがソラへと落下する。
『神話級武具、【世界神樹の魔杖】を装備しました。魔力が5200上昇します』
『神話級魔具、【大聖女の涙】を装備しました。精神力が3500上昇します』
『神話級魔具、【賢者の石】を装備しました。魔防が5500上昇します』
『神話級武具、【星の指輪】を装備しました。物防が5600上昇します』
『神話級魔具、【追い風のマフラー】を装備しました。俊敏が5800上昇します』
声が鳴り止むと急に体が軽くなるのを感じた。
スッと立ち上がり、空を中心にふわふわと二つの物体が公転する。一つは菱形で橙色に発光する賢者の石と白く発光するボーリングサイズの球、大聖女の涙だ。
『勇者一行装備が揃いましたためシリーズ効果が発動します。シリーズ効果によりアイテムドロップ率が100%になり経験値の取得量が2倍になります。続いて賢者の石のスリープモードを解除しますか?YES or NO』
もはや何が何だか分からないソラはとりあえずyesを選ぶ。すると、賢者の石の発光がより強まりソラの目の前で静止した。
「ワイは偉大なる創造主ナタリアの知恵の破片。星ノ記憶アカシックレコードに干渉しマスターのサポートを実行する者。よろしくやで主人殿」
脳内で響く機械的な声とは別で人間味のある声が賢者の石から発せられた。
「よろしくお願いします。とりあえず現状の説明を」
「了解や!」
全てを汲み取ってくれたのかソラが知りたい情報を詳細に説明してくれた。ただし特別な情報や機密性の高い情報は質問しないと答えられないルールがあるそうだ。
賢者の石ことケンさんが言うにはどうやら異世界に転生したらしい。しかも鎧人形という魔族として。どうりで体が重いと思ったら鎧そのものだったというオチである。
そして今、ソラがいる場所は遥西の果てに存在する奈落と呼ばれるダンジョンらしい。一度落ちると二度と戻ることのできない禁断の地とも呼ばれており世界中で恐れられているダンジョンである。全100階層まで存在しているらしい。
「なんや?怖気付いたんか?」
壁に手をかけ下を向く空を見て怖がっている様に見えたのかケンさんが煽りはじめる。
「いいや、怖いとかでは無いんです。少しやる気がでなくてですね。無論外には出たいですが…」
歯切れが悪そうに空は口籠る。
「私、基本一人でゲームをしないんですよ。特にオンラインゲームとかではね。それとストーリーとかも基本どうでも良くて...」
「つまり?」
「頼られる仲間が欲しいんです」
「頼れるじゃなくて?」
「頼ってくれる仲間ですよ!満たされたいんです。保護欲も承認欲求も全て満たしてくれる仲間が欲しいのです。仲間が傷付いたら私が治し、お腹が空いたら私が満たし、眠れぬ夜があれば私が寝かしつけるそんな仲間がね」
ヤバイやつが主人になってしまったとふよふよとソラから遠ざかる。しかし、ソラはすかさずケンさんを捕え質問する。
「いますか?そういう人?」
ソラの威圧に流石のケンさんもげんなりである。しかし、質問されたからには答えるのが賢者の石のプライドである。
「ここは奈落やで。そんな都合よく...居ったわ!」
「素晴らしい。ではその人に会いに行きましょう」
今後の目的が決まりソラたちは動き始める。
☆ソラの装備品
○勇者一行シリーズ【神話級】
・星斬り【攻撃6000】
~アダマンタイトを使用した世界一の硬度を誇る大剣~
・世界神樹の魔杖【魔力5200】
~世界神樹の枝から作られた至高の魔杖。魔術の精度、威力に絶大な補正がかかる~
・大聖女の涙 【精神3500】
~膨大な聖属性の魔力の結晶体。状態異常にかからなくなりオートで周囲に浄化、回復の魔術が発動する~
・ 賢者の石【魔防5500】
~星の記憶アカシックレコードに接続できる物質意思生命体。人工人格によるステータス、スキルの管理及び魔術による援護が可能~欠点、うるさい。
・追い風のマフラー【俊敏5800】
~風凪竜の髭から作られたマフラー。飛行可能~
・星ノ指輪【物防5600】
~かつて東の大陸に飛来した隕石から抽出した鉱石を使用。形状記憶合金と同じ性質を持つ~
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる