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知らないって、悲しいことなの?
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てっきり今回も同じだと思っていた。綿あめや花火の時みたいに、無邪気な笑顔で楽しそうに元気よく、穏やかな声で丁寧に分かりやすく。ソウが、セイが説明してくれるもんだと思っていたんだ、なのに……
すっかり静まり返ってしまった室内には、なんとも言えない重たい空気が立ち込めている。二人が怒っている時とは違うけど、息がしづらい感じは一緒だ。
聞いちゃいけないようなこと、だったのかな?
正面に座っているカミナの表情は、苦いものでも食べちゃったみたいに眉間に深い皺を寄せていて。見上げた二人の顔もどこか悲しそうに、寂しそうにくしゃりと歪んでいた。
「あー……誕生日っつーのはな……そいつが、この世界に生まれた日ってことだ」
この空気を変えようとしてか、普段より明るめな声でカミナが応える。
「へぇ、じゃあ俺、無いみたいなもんかも誕生日。生まれた日なんて知らないからさ」
赤ちゃんの時の記憶なんてないしなぁ……そもそも村に来る前の記憶、なくしちゃってるし。両親が生きてるんだったら聞くことが出来るかもしれないけど、それも分からないし。
というか仮に生きてたとして、奇跡的に会えたとしても……本当に俺の親なのかなんて分からないかもな。
そもそも親の顔なんて俺、知らないんだから。
なんの気なしに言っただけなのに、目の前の紫色の瞳が大きく見開かれ、悲しげに揺れる。
何故かますます重くなってしまった空気に、胸の奥がちくりと痛んだ。
「……えっと、ごめんね?」
「何で……謝るの?」
「ソウ?」
「君は、何も悪くないのに……なんで、君ばっかりこんな……」
「落ち着け、ソウ…………カミナ、少しサトルのことを頼む」
大丈夫だからな、とセイから頬を撫でられたと思った時にはすでに、俺はカミナの膝の上に居た。
ボロボロと透明な滴が、小麦色の頬を伝っては落ちる。俯いて震える彼の背中を青い手が、慰めるようにそっと撫でていた。
なんで、ソウは泣いているんだろう。
なんで、俺は彼を泣かせてしまったんだろう。
「……自分の誕生日を知らないのは、悲しいことなの?」
「どうだろうな……誕生日を祝わねぇやつもいるからな。んで、それは別に間違ってることじゃねぇ。だからまぁ、これは……俺様達のエゴってやつだ」
「エゴ?」
「お前が生まれてきてくれたから……今、こうしていられるんだ。そんなお前の……好きな奴の誕生日を祝いてぇって思っちまうのは、当然だろ?」
「……うん」
「……誕生日ってのはな、生まれてきてくれてありがとうって……今年も無事に、生きていてくれてありがとうって伝える日なんだ」
柔らかな低い声から紡がれる言葉が、じんわりと胸の中へと染み込んでくる。
カミナの言う通りだ……俺だって、二人の誕生日を祝いたい。
二人に、生まれてきてくれてありがとうって……俺と出会ってくれて、生きていてくれてありがとうって伝えたい。
「まぁ……俺様達がそう思ってて、そうしてぇっつーだけだからな。だから別に、悲しいことなんかじゃねぇぜ? それによぉ、知らねぇなら知らねぇで作っちまえばいいだけの話だからな」
「それだよ!」
突然聞こえた大きな声の方へと視線を向けると、まだ少し潤んだ金色と目が合う。
でも、その瞳からも表情からも悲しみの色はなく、いつもの明るさを取り戻していた。
「分かんないなら作ればいいだけだもんね! カミナもたまにはイイこと言うじゃん!」
「たまには、は余計だろうが!」
「だったら、記念になるような日がいいだろうな。ベタだが……サトルが俺達の所へ来た日なんかどうだ?」
「いいね! 俺達の結婚記念日でもあるし、合わせて盛大に祝っちゃおう!」
どんよりとしていた空気が嘘のように消えて、晴れ渡った空のように澄んだものへと変わる。陽気な彼等の声に包まれて、胸の奥が熱くなった。
「……ありがとう、みんな」
「もー何でお礼言うの? これくらい当然だし、俺達が好きでやってるだけなんだからね?」
「そもそも、まだお祝いも出来ていないしな」
「ちと気が早すぎるんじゃねぇか?」
「それでも、ありがとう」
……俺にとっては、当然じゃなかったから。
生まれてきてくれてありがとうなんて、言ってくれるような人も。お祝いしたいって思ってくれるような人も。俺の為に泣いてくれるような人も居なかったから。
だから、どうしても今……三人にありがとうって言いたかったんだ。
「ねぇ、サトルちゃん。何か欲しいものってない?」
「いきなりどうしたの?」
二人から腕枕をしてもらいながら、微睡んでいた俺の耳元でソウがぽつりと呟く。
俺の髪の毛をすくように撫でていたセイが、身を起こした反動でベッドが音を立てて軋んだ。
「いやさぁ、君の誕生日が決まったのはいいんだけどさ……一年待たないといけないわけじゃん?」
「まぁ、そうだね」
「そうだな……ってお前、まさか……」
「待てないんだよ! なんなら今すぐにでもお祝いしたい! だからさぁ、今までお祝い出来なかった分の贈り物ってことにするのはどうかなって」
声を大にしたソウが、俺の左手を握りしめながら頬をすり寄せてくる。擽ったくて身を捩っていると反対側を、セイの頬に挟まれて完全に身動きが取れなくなってしまった。
手探りでセイとも手を繋ぐとますます頬がくっついてきて、嬉しいんだけど少し苦しい。
「気が短いにも程があるが……その提案自体には、俺も賛成だな」
「でしょ? さっすがセイ! 話がわかるーってことでなんかない?」
欲しいもの、か……以前の俺だったら美味しいご飯とか、温かい寝床が欲しいって言ってるんだろうけど。
もうとっくの昔に二人から、それ以上のものを貰っちゃっているしなぁ。
でも、何か言わないと、ソウの笑顔を曇らせるようなことはもう、したくないから。
「俺達にして欲しいことでもいいぞ?」
俺が困っているのを察してか、セイが助け船を出してくれる。
「……何でもいいの?」
「勿論だよ! どんなお願いだって俺達が全部叶えてあげるよ! ねぇ、セイ?」
「ああ、だから遠慮せずに言ってくれ」
力強く頷くソウの顔が、お日様みたいに輝く。穏やかに微笑むセイが、俺の頭を優しく撫でてくれた。
それだったら一つあるな……今朝から気になっていたことが。
「あの子達から貰ったお花が元気がなくてさ……どうにかならない?」
ベッドサイドにちょこんと乗っている小瓶に目を向ける。
昨日まで咲き誇っていた赤と白の小さなお花が、頭を垂れるみたいにしょんぼりとしていて……俺までなんだか気持ちが沈んでしまう。
生きているんだから、いつかは枯れちゃうのは仕方がないって分かってはいるんだけどさ。
初めて貰ったお見舞いのお花だから、とても嬉しかったのに。大事にするねってあの子達と約束したのに。
やっぱり二人の力でも難しいのかな?俯いたまま黙っちゃったや。
「…………いい」
「…………だぞ」
「セイ? ソウ?」
「何でもいいのって聞くから、スゴいお願いなのかなって身構えてたのに……もー可愛すぎるんだけど!」
「自分の為のお願いじゃなくて、うちの子達から貰った花の為にだなんて……優しすぎるんだぞ」
何故か頬を赤らめて悶えているソウと、涙ぐんでいるセイからぎゅうぎゅうと挟まれる。
二色の手から全身を余すことなく撫で回されてから、徐に二人が小瓶を指差すと。二輪の花が淡い光に包まれて、時間が巻き戻ったみたいにふわりと鮮やかな花びらを広げた。
「スゴいや! ありがとう、セイ、ソウ」
「えへへーどういたしまして、こんなのお安いご用だよ! これでしばらくはもつんじゃないかな?」
「さすがに俺達の加護でも、永遠には無理だろうからな。君さえ良ければ今度、押し花にでもするか」
「押し花?」
「綺麗なまま、お花を保存する方法だよ!」
「花や草を平面にならして、乾燥させて……本に挟むしおりにしたり、額縁に入れて飾ったりするんだ」
成る程。それならずっと飾っていられるから、あの子達との約束を破らずにすむな。
新鮮なうちにした方がいいとセイから勧められ、今日はもう遅いから明日一緒に作ろうね、と約束をした。
他にはないの?と何故か物足りなさそうに口を尖らせていたソウから尋ねられて。
じゃあ、このまま二人と手を繋いだまま寝てもいいかと強請ったら。顔を真っ赤にした二人から、思いっきり抱き締められてしまった。
すっかり静まり返ってしまった室内には、なんとも言えない重たい空気が立ち込めている。二人が怒っている時とは違うけど、息がしづらい感じは一緒だ。
聞いちゃいけないようなこと、だったのかな?
正面に座っているカミナの表情は、苦いものでも食べちゃったみたいに眉間に深い皺を寄せていて。見上げた二人の顔もどこか悲しそうに、寂しそうにくしゃりと歪んでいた。
「あー……誕生日っつーのはな……そいつが、この世界に生まれた日ってことだ」
この空気を変えようとしてか、普段より明るめな声でカミナが応える。
「へぇ、じゃあ俺、無いみたいなもんかも誕生日。生まれた日なんて知らないからさ」
赤ちゃんの時の記憶なんてないしなぁ……そもそも村に来る前の記憶、なくしちゃってるし。両親が生きてるんだったら聞くことが出来るかもしれないけど、それも分からないし。
というか仮に生きてたとして、奇跡的に会えたとしても……本当に俺の親なのかなんて分からないかもな。
そもそも親の顔なんて俺、知らないんだから。
なんの気なしに言っただけなのに、目の前の紫色の瞳が大きく見開かれ、悲しげに揺れる。
何故かますます重くなってしまった空気に、胸の奥がちくりと痛んだ。
「……えっと、ごめんね?」
「何で……謝るの?」
「ソウ?」
「君は、何も悪くないのに……なんで、君ばっかりこんな……」
「落ち着け、ソウ…………カミナ、少しサトルのことを頼む」
大丈夫だからな、とセイから頬を撫でられたと思った時にはすでに、俺はカミナの膝の上に居た。
ボロボロと透明な滴が、小麦色の頬を伝っては落ちる。俯いて震える彼の背中を青い手が、慰めるようにそっと撫でていた。
なんで、ソウは泣いているんだろう。
なんで、俺は彼を泣かせてしまったんだろう。
「……自分の誕生日を知らないのは、悲しいことなの?」
「どうだろうな……誕生日を祝わねぇやつもいるからな。んで、それは別に間違ってることじゃねぇ。だからまぁ、これは……俺様達のエゴってやつだ」
「エゴ?」
「お前が生まれてきてくれたから……今、こうしていられるんだ。そんなお前の……好きな奴の誕生日を祝いてぇって思っちまうのは、当然だろ?」
「……うん」
「……誕生日ってのはな、生まれてきてくれてありがとうって……今年も無事に、生きていてくれてありがとうって伝える日なんだ」
柔らかな低い声から紡がれる言葉が、じんわりと胸の中へと染み込んでくる。
カミナの言う通りだ……俺だって、二人の誕生日を祝いたい。
二人に、生まれてきてくれてありがとうって……俺と出会ってくれて、生きていてくれてありがとうって伝えたい。
「まぁ……俺様達がそう思ってて、そうしてぇっつーだけだからな。だから別に、悲しいことなんかじゃねぇぜ? それによぉ、知らねぇなら知らねぇで作っちまえばいいだけの話だからな」
「それだよ!」
突然聞こえた大きな声の方へと視線を向けると、まだ少し潤んだ金色と目が合う。
でも、その瞳からも表情からも悲しみの色はなく、いつもの明るさを取り戻していた。
「分かんないなら作ればいいだけだもんね! カミナもたまにはイイこと言うじゃん!」
「たまには、は余計だろうが!」
「だったら、記念になるような日がいいだろうな。ベタだが……サトルが俺達の所へ来た日なんかどうだ?」
「いいね! 俺達の結婚記念日でもあるし、合わせて盛大に祝っちゃおう!」
どんよりとしていた空気が嘘のように消えて、晴れ渡った空のように澄んだものへと変わる。陽気な彼等の声に包まれて、胸の奥が熱くなった。
「……ありがとう、みんな」
「もー何でお礼言うの? これくらい当然だし、俺達が好きでやってるだけなんだからね?」
「そもそも、まだお祝いも出来ていないしな」
「ちと気が早すぎるんじゃねぇか?」
「それでも、ありがとう」
……俺にとっては、当然じゃなかったから。
生まれてきてくれてありがとうなんて、言ってくれるような人も。お祝いしたいって思ってくれるような人も。俺の為に泣いてくれるような人も居なかったから。
だから、どうしても今……三人にありがとうって言いたかったんだ。
「ねぇ、サトルちゃん。何か欲しいものってない?」
「いきなりどうしたの?」
二人から腕枕をしてもらいながら、微睡んでいた俺の耳元でソウがぽつりと呟く。
俺の髪の毛をすくように撫でていたセイが、身を起こした反動でベッドが音を立てて軋んだ。
「いやさぁ、君の誕生日が決まったのはいいんだけどさ……一年待たないといけないわけじゃん?」
「まぁ、そうだね」
「そうだな……ってお前、まさか……」
「待てないんだよ! なんなら今すぐにでもお祝いしたい! だからさぁ、今までお祝い出来なかった分の贈り物ってことにするのはどうかなって」
声を大にしたソウが、俺の左手を握りしめながら頬をすり寄せてくる。擽ったくて身を捩っていると反対側を、セイの頬に挟まれて完全に身動きが取れなくなってしまった。
手探りでセイとも手を繋ぐとますます頬がくっついてきて、嬉しいんだけど少し苦しい。
「気が短いにも程があるが……その提案自体には、俺も賛成だな」
「でしょ? さっすがセイ! 話がわかるーってことでなんかない?」
欲しいもの、か……以前の俺だったら美味しいご飯とか、温かい寝床が欲しいって言ってるんだろうけど。
もうとっくの昔に二人から、それ以上のものを貰っちゃっているしなぁ。
でも、何か言わないと、ソウの笑顔を曇らせるようなことはもう、したくないから。
「俺達にして欲しいことでもいいぞ?」
俺が困っているのを察してか、セイが助け船を出してくれる。
「……何でもいいの?」
「勿論だよ! どんなお願いだって俺達が全部叶えてあげるよ! ねぇ、セイ?」
「ああ、だから遠慮せずに言ってくれ」
力強く頷くソウの顔が、お日様みたいに輝く。穏やかに微笑むセイが、俺の頭を優しく撫でてくれた。
それだったら一つあるな……今朝から気になっていたことが。
「あの子達から貰ったお花が元気がなくてさ……どうにかならない?」
ベッドサイドにちょこんと乗っている小瓶に目を向ける。
昨日まで咲き誇っていた赤と白の小さなお花が、頭を垂れるみたいにしょんぼりとしていて……俺までなんだか気持ちが沈んでしまう。
生きているんだから、いつかは枯れちゃうのは仕方がないって分かってはいるんだけどさ。
初めて貰ったお見舞いのお花だから、とても嬉しかったのに。大事にするねってあの子達と約束したのに。
やっぱり二人の力でも難しいのかな?俯いたまま黙っちゃったや。
「…………いい」
「…………だぞ」
「セイ? ソウ?」
「何でもいいのって聞くから、スゴいお願いなのかなって身構えてたのに……もー可愛すぎるんだけど!」
「自分の為のお願いじゃなくて、うちの子達から貰った花の為にだなんて……優しすぎるんだぞ」
何故か頬を赤らめて悶えているソウと、涙ぐんでいるセイからぎゅうぎゅうと挟まれる。
二色の手から全身を余すことなく撫で回されてから、徐に二人が小瓶を指差すと。二輪の花が淡い光に包まれて、時間が巻き戻ったみたいにふわりと鮮やかな花びらを広げた。
「スゴいや! ありがとう、セイ、ソウ」
「えへへーどういたしまして、こんなのお安いご用だよ! これでしばらくはもつんじゃないかな?」
「さすがに俺達の加護でも、永遠には無理だろうからな。君さえ良ければ今度、押し花にでもするか」
「押し花?」
「綺麗なまま、お花を保存する方法だよ!」
「花や草を平面にならして、乾燥させて……本に挟むしおりにしたり、額縁に入れて飾ったりするんだ」
成る程。それならずっと飾っていられるから、あの子達との約束を破らずにすむな。
新鮮なうちにした方がいいとセイから勧められ、今日はもう遅いから明日一緒に作ろうね、と約束をした。
他にはないの?と何故か物足りなさそうに口を尖らせていたソウから尋ねられて。
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