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愛にも種類があるんだから、友愛でもいいんじゃない? だって? 天才か?
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「……オレの姉さんさ、生まれた時から病弱で、ずっと寝たきりだったんだ」
「……だったってことは」
「うんっ! 今は滅茶苦茶元気! 走って、笑って、毎日楽しそうに生きてくれているんだ!」
俺を見ているようで見ていない眼差し。その瞳からは、愛しさが溢れていた。
……お姉さんのこと、好きなんだろうな。眩しいくらいに伝わってくる温かい気持ちに、何だか俺まで嬉しくなる。
「それもこれも、博士のお陰なんだけどね。もし、良いとこに勤められたとしても、オレの稼ぎじゃあ一生かかっても受けさせてあげられない、最新の治療を受けさせてもらえたから」
「……もしかして、ダイキさんの戦う理由って」
「うん。恩返しってのも当然あるよ。でもさ、やっと姉さんが人並みの幸せを手にしたってのにさ、影だの邪神だの、挙げ句世界が滅びるなんて腹が立つったらありゃしないじゃん?」
人の良さそうな笑みから温度が消える。見た目は変わらない。相変わらず微笑んだままだ。
なのに、その瞳は燃えていた。静かな怒りと秘めた決意によって熱く。
「だからさ、決めたんだ。姉さんの幸せを脅かすもの、オレが全部ぶっ飛ばすって」
そりゃあ、覚悟が決まっているハズだ。赤木さんと同じで守りたい大切なものがあるんだから。だとしたら、青岩さんにもあるんだろうか。
「……カッコいいですね」
「ホント? やったぁ!」
彼の大いなる決意に対して、ありきたりな言葉でしか返せなかった。それでも嬉しそうに声を弾ませて、笑ってくれる。
ふにゃりと綻んでいた口が、そう言えば、と尋ねてきた。
「レンレンはさぁ、やっぱりみどりんの為に決めたの? 戦おうって」
「はいっ、ヒスイは大事な親友ですから!」
もし、ヒスイが巻き込まれていなくても、いつもの俺達の日々を守れるならば、決めていただろう。戦うって。
楽しそうに見つめていた黄色の眼差し。ぱっちりとした瞳がきょとんと瞬いて、残念そうに細められる。眉まで下げて。何で、ガッカリしてるんだろう。
「あー……キミ達そういう感じか……うん、まぁ、みどりんそういうコトには慎重になりそうだし……らしいっちゃらしいか……」
「……どういう意味ですか、それ……ヒスイらしいって」
……いかにも知っているような口振りだ。
まぁ、色々と深まっちゃってても仕方がないとは思うけどさ。のんびりな時間しか過ごしていない俺と違って、数ヶ月とはいえダイキさん達とは背中を預けて危機を乗り越えてきたんだろうし。密度っていうか、濃さが違いそうだもんな。
「お? もしかして、オレに嫉妬しちゃった? みどりんは自分のものなのに、取られちゃったーとか、思っちゃったり?」
途端に声が弾み出す。目なんかもうキラッキラだ。今までのやり取りの中で楽しくなる要素、あったっけ?
不思議に思いつつも取り敢えず、思っていることをそのまま言葉にしてみた。隠すようなことでもないしな。
「……うーん、寂しさはありますね。俺が一番ヒスイのこと分かってるって思ってたのに、最近は知らなかったところばかり見えてきてるんで」
「……レンレンって可愛いね」
ぼんやり見つめていたかと思えば突然のお褒めの言葉。思わず目が点になってしまう。
「はい?」
可愛い……いや、可愛いのはどっちかと言えばダイキさんの方だろう。
あーでも、カッコいいし、美人でもあるか。スタイルいいし、中性的な感じだし。どっちにしたって俺はないな。至って普通な男に形容していい言葉ではないだろ。
「ずっと、純粋なままで……あーでも、それだとみどりんがなぁ……うん、適度な純粋さを保っていてね!」
どちらも捨てがたい! みたいな感じでうんうんと悩んでいたダイキさん。結論が出たのか、グッと親指を立てて満面の笑みを浮かべた。
こっちは何も解決してない。むしろモヤモヤしただけなんだが……ヒスイと俺のことを心配してくれていたみたいだし……感謝は伝えるべきだろう。
「意味分かんないんですけど……ありがとうございます」
どういたしまして! と微笑むダイキさんは、やっぱり何だか楽しそうだった。
あらかた話し終わったところで話題に上がった、これからの方針。それが……
「友愛……ですか?」
「うん。ホラ、愛にも種類があるじゃん? 兄弟愛、家族愛、親愛、敬愛ってさ。だから、オレ達は友愛を目指せばいいんじゃないかって」
友愛……友達同士の愛、か。確かにそれなら博士の言う愛を深めることにも繫がるよな。
ん? じゃあ、もしかして……ヒスイがすぐに変身出来たのは、俺達がお互いに親友だって思えてるからか。友愛がすでに成立していたからか。
「ダイキさんって……もしかして、天才?」
「ふふーん。もっと褒めてもいいんだよ?」
サラリとした髪をかき上げ、得意げな笑顔と一緒にリクエスト。ならばお答えするしかあるまい。仲良くなる為にも。
「えーっと……明るくて元気もらえるし、カッコいいし、美人だし、スタイルいいし、肌キレイだし、髪も」
「ちょちょちょ……それは、褒め過ぎ、褒め過ぎだよ!」
「褒め過ぎじゃないですよ。ダイキさん、カッコいいし」
なんせ、どれもこれも盛ってなんかいないしな。第一印象も含めた、思ったそのままだ。
「……うわぁ……真っ直ぐな瞳。なるほどねぇ……こりゃあ、みどりんが夢中になっちゃうし、あかぎっちもコロっといっちゃう訳だ……」
ほんのり染まっていた顔に、困ったような笑みが浮かぶ。何でヒスイと赤木さんが出てくるんだろう?
分からず素直に聞いたんだけれど……んーん、こっちの話、と躱されてしまった。
「……だったってことは」
「うんっ! 今は滅茶苦茶元気! 走って、笑って、毎日楽しそうに生きてくれているんだ!」
俺を見ているようで見ていない眼差し。その瞳からは、愛しさが溢れていた。
……お姉さんのこと、好きなんだろうな。眩しいくらいに伝わってくる温かい気持ちに、何だか俺まで嬉しくなる。
「それもこれも、博士のお陰なんだけどね。もし、良いとこに勤められたとしても、オレの稼ぎじゃあ一生かかっても受けさせてあげられない、最新の治療を受けさせてもらえたから」
「……もしかして、ダイキさんの戦う理由って」
「うん。恩返しってのも当然あるよ。でもさ、やっと姉さんが人並みの幸せを手にしたってのにさ、影だの邪神だの、挙げ句世界が滅びるなんて腹が立つったらありゃしないじゃん?」
人の良さそうな笑みから温度が消える。見た目は変わらない。相変わらず微笑んだままだ。
なのに、その瞳は燃えていた。静かな怒りと秘めた決意によって熱く。
「だからさ、決めたんだ。姉さんの幸せを脅かすもの、オレが全部ぶっ飛ばすって」
そりゃあ、覚悟が決まっているハズだ。赤木さんと同じで守りたい大切なものがあるんだから。だとしたら、青岩さんにもあるんだろうか。
「……カッコいいですね」
「ホント? やったぁ!」
彼の大いなる決意に対して、ありきたりな言葉でしか返せなかった。それでも嬉しそうに声を弾ませて、笑ってくれる。
ふにゃりと綻んでいた口が、そう言えば、と尋ねてきた。
「レンレンはさぁ、やっぱりみどりんの為に決めたの? 戦おうって」
「はいっ、ヒスイは大事な親友ですから!」
もし、ヒスイが巻き込まれていなくても、いつもの俺達の日々を守れるならば、決めていただろう。戦うって。
楽しそうに見つめていた黄色の眼差し。ぱっちりとした瞳がきょとんと瞬いて、残念そうに細められる。眉まで下げて。何で、ガッカリしてるんだろう。
「あー……キミ達そういう感じか……うん、まぁ、みどりんそういうコトには慎重になりそうだし……らしいっちゃらしいか……」
「……どういう意味ですか、それ……ヒスイらしいって」
……いかにも知っているような口振りだ。
まぁ、色々と深まっちゃってても仕方がないとは思うけどさ。のんびりな時間しか過ごしていない俺と違って、数ヶ月とはいえダイキさん達とは背中を預けて危機を乗り越えてきたんだろうし。密度っていうか、濃さが違いそうだもんな。
「お? もしかして、オレに嫉妬しちゃった? みどりんは自分のものなのに、取られちゃったーとか、思っちゃったり?」
途端に声が弾み出す。目なんかもうキラッキラだ。今までのやり取りの中で楽しくなる要素、あったっけ?
不思議に思いつつも取り敢えず、思っていることをそのまま言葉にしてみた。隠すようなことでもないしな。
「……うーん、寂しさはありますね。俺が一番ヒスイのこと分かってるって思ってたのに、最近は知らなかったところばかり見えてきてるんで」
「……レンレンって可愛いね」
ぼんやり見つめていたかと思えば突然のお褒めの言葉。思わず目が点になってしまう。
「はい?」
可愛い……いや、可愛いのはどっちかと言えばダイキさんの方だろう。
あーでも、カッコいいし、美人でもあるか。スタイルいいし、中性的な感じだし。どっちにしたって俺はないな。至って普通な男に形容していい言葉ではないだろ。
「ずっと、純粋なままで……あーでも、それだとみどりんがなぁ……うん、適度な純粋さを保っていてね!」
どちらも捨てがたい! みたいな感じでうんうんと悩んでいたダイキさん。結論が出たのか、グッと親指を立てて満面の笑みを浮かべた。
こっちは何も解決してない。むしろモヤモヤしただけなんだが……ヒスイと俺のことを心配してくれていたみたいだし……感謝は伝えるべきだろう。
「意味分かんないんですけど……ありがとうございます」
どういたしまして! と微笑むダイキさんは、やっぱり何だか楽しそうだった。
あらかた話し終わったところで話題に上がった、これからの方針。それが……
「友愛……ですか?」
「うん。ホラ、愛にも種類があるじゃん? 兄弟愛、家族愛、親愛、敬愛ってさ。だから、オレ達は友愛を目指せばいいんじゃないかって」
友愛……友達同士の愛、か。確かにそれなら博士の言う愛を深めることにも繫がるよな。
ん? じゃあ、もしかして……ヒスイがすぐに変身出来たのは、俺達がお互いに親友だって思えてるからか。友愛がすでに成立していたからか。
「ダイキさんって……もしかして、天才?」
「ふふーん。もっと褒めてもいいんだよ?」
サラリとした髪をかき上げ、得意げな笑顔と一緒にリクエスト。ならばお答えするしかあるまい。仲良くなる為にも。
「えーっと……明るくて元気もらえるし、カッコいいし、美人だし、スタイルいいし、肌キレイだし、髪も」
「ちょちょちょ……それは、褒め過ぎ、褒め過ぎだよ!」
「褒め過ぎじゃないですよ。ダイキさん、カッコいいし」
なんせ、どれもこれも盛ってなんかいないしな。第一印象も含めた、思ったそのままだ。
「……うわぁ……真っ直ぐな瞳。なるほどねぇ……こりゃあ、みどりんが夢中になっちゃうし、あかぎっちもコロっといっちゃう訳だ……」
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