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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
やられたままではいられない
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無かったことにして欲しい。そう思うものの抵抗はあった。
だってこれが、この写真が初めてなのだ。ソレイユとの初の恋人っぽい写真なのだ。そんな記念すべき一枚を、俺の表情が決まっていないからという我儘だけで無かったことにしてしまうのは。
それに、ソレイユ、めちゃくちゃ気に入ってくれているみたいだし。
俺としてはあまり視界に入れておきたくはない。しかし、ソレイユはいまだに俺の前に件の写真を表示したまま、ご満悦そう。何なら俺の顔だけを拡大表示にして、可愛い、可愛い、と褒めてくれているのだ。
嬉しいんだけど……やっぱり、褒めてもらえるのなら笑顔の方が。
「フフ、ホントにこのシュン最高に可愛い……待ち受けにしちゃおうっと」
「は? えっ!?」
しなやかな指先が、手早く端末を操作していく。
「ほらほら、見て見てっ、良くない?」
得意気に口角を上げ、タレ目の瞳を嬉しそうに細めるソレイユ。改めて差し出された端末のホーム画面は、笑顔のソレイユと赤面した俺との写真に変わっていた。
胸の奥がきゅっと甘く締め付けられる。画面の中で頬を寄せ合う二人は、客観的に見ても特別な関係だというのは明らかだ。
ホントに……ホントに良い写真だ……良い写真なのだけれども。
「……っ、もう一枚! もう一枚、お願いしますっ!」
「フフ、いーよ。いっぱい撮ろうって、約束だったからね」
「ありがとう、ございます……」
「それで? 何かリクエストとかってある? お揃いのポーズ、だったっけ? どういうのがいいの?」
尋ねながらソレイユは、自身の頬に添えるようにピースサインを作って見たり、指先でハートのマークを作ってみたりと、次々とポーズを実際にやって見せてくれながら提案してくれている。
ソレイユっていう補正があるからか、どれも似合う。色々と一緒に決めてみたくなる。特に、二人でハートのマークを作ったり、だなんて……いかにも恋人っぽくて素敵じゃないか。でも。
「取り敢えず、このままで……ぎゅってしたまま……今度は笑顔で撮りたいです」
「ん、オッケー。じゃあ、今度はシュンに任せるよ。オレはバッチリ笑顔決めてるからさ、可愛く、カッコよく撮ってね?」
「はい」
端末はどうする? と先輩が自身の物を俺の前で振ってみせた。俺の端末も先輩の端末も操作方法は変わらない。でも、先輩の端末を操作するってのはやっぱりちょっと。
「俺のでも良いですか?」
「勿論っ、じゃあ、撮ろうか?」
先輩が端末をしまっている内に、俺は自分の端末を取り出した。ロックを解除して、カメラアプリを起動させる。ちゃんとカメラモードになっていることを確認してから、俺と先輩が収まるように端末を掲げた。
腰に回されている腕に優しく力がこめられる。熱い頬を潮風が撫でていく。大好きな彼と堂々と外で密着しているのだと改めて実感してしまい、声が震えた。
「……はい、いきますよ?」
「うん、いつでもどーぞ」
「さん……に……いち……っ」
このタイミングしかないと思っていた。
「ん、ぇ?」
察しのいいソレイユに勘付かれてしまうことなく、さっきのお返しをするには。
呆気にとられた声を上げたまま、ソレイユは固まっている。そんな彼の頰へと口を押し付けたまま、俺はカメラのボタンをタップした。
ぴろりろりんっ。
だってこれが、この写真が初めてなのだ。ソレイユとの初の恋人っぽい写真なのだ。そんな記念すべき一枚を、俺の表情が決まっていないからという我儘だけで無かったことにしてしまうのは。
それに、ソレイユ、めちゃくちゃ気に入ってくれているみたいだし。
俺としてはあまり視界に入れておきたくはない。しかし、ソレイユはいまだに俺の前に件の写真を表示したまま、ご満悦そう。何なら俺の顔だけを拡大表示にして、可愛い、可愛い、と褒めてくれているのだ。
嬉しいんだけど……やっぱり、褒めてもらえるのなら笑顔の方が。
「フフ、ホントにこのシュン最高に可愛い……待ち受けにしちゃおうっと」
「は? えっ!?」
しなやかな指先が、手早く端末を操作していく。
「ほらほら、見て見てっ、良くない?」
得意気に口角を上げ、タレ目の瞳を嬉しそうに細めるソレイユ。改めて差し出された端末のホーム画面は、笑顔のソレイユと赤面した俺との写真に変わっていた。
胸の奥がきゅっと甘く締め付けられる。画面の中で頬を寄せ合う二人は、客観的に見ても特別な関係だというのは明らかだ。
ホントに……ホントに良い写真だ……良い写真なのだけれども。
「……っ、もう一枚! もう一枚、お願いしますっ!」
「フフ、いーよ。いっぱい撮ろうって、約束だったからね」
「ありがとう、ございます……」
「それで? 何かリクエストとかってある? お揃いのポーズ、だったっけ? どういうのがいいの?」
尋ねながらソレイユは、自身の頬に添えるようにピースサインを作って見たり、指先でハートのマークを作ってみたりと、次々とポーズを実際にやって見せてくれながら提案してくれている。
ソレイユっていう補正があるからか、どれも似合う。色々と一緒に決めてみたくなる。特に、二人でハートのマークを作ったり、だなんて……いかにも恋人っぽくて素敵じゃないか。でも。
「取り敢えず、このままで……ぎゅってしたまま……今度は笑顔で撮りたいです」
「ん、オッケー。じゃあ、今度はシュンに任せるよ。オレはバッチリ笑顔決めてるからさ、可愛く、カッコよく撮ってね?」
「はい」
端末はどうする? と先輩が自身の物を俺の前で振ってみせた。俺の端末も先輩の端末も操作方法は変わらない。でも、先輩の端末を操作するってのはやっぱりちょっと。
「俺のでも良いですか?」
「勿論っ、じゃあ、撮ろうか?」
先輩が端末をしまっている内に、俺は自分の端末を取り出した。ロックを解除して、カメラアプリを起動させる。ちゃんとカメラモードになっていることを確認してから、俺と先輩が収まるように端末を掲げた。
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察しのいいソレイユに勘付かれてしまうことなく、さっきのお返しをするには。
呆気にとられた声を上げたまま、ソレイユは固まっている。そんな彼の頰へと口を押し付けたまま、俺はカメラのボタンをタップした。
ぴろりろりんっ。
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