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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)
ああ、そうか、お泊りさせてもらったんだった
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ふと瞼を開けると見覚えのない天井が視界に広がっていた。
それだけでも戸惑うには十分だった。そんな折に真横で聞こえた俺以外の息遣い。
驚いて首だけをそちらに向ける。これまた見慣れない上質そうな布団が衣擦れの音を立てた。
呼吸の正体は、大きな厳つい身体だった。
引き締まった長身を猫のように丸めながら、規則正しい寝息を立てているグレイ先生。普段後ろに束ねられている青色の髪は下ろされていて、白いシーツの海にサラサラと広がっている。
……ああ、そうか。お泊りさせてもらったんだった。昨日の放課後、俺がお願いして。
頼もしいガッシリとした肩が、静かな呼吸に合わせて上下に動いている。閉じたままの瞳を縁取る長い睫毛も僅かに震えていた。
白い頬だけじゃなく、色っぽい目元のシワを隠すようにかかっている長い髪。艷やかでサラサラな青に、気がつけば吸い寄せられるみたいに手を伸ばしていた。
起こしてしまわないよう気をつけながら、耳にかける。梳くように整えていると指先に触れた冷たい感触に、思わず手を引っ込めた。
イヤリングだ。青く煌めく天然石をあしらった銀の輪が、耳の中心で朝日を浴びて鈍く輝いていた。
ふと自分の左手首に目が行く。思わず頬が緩んでしまっていた。先生から貰ったブレスレット。瑠璃色の石が、先生のイヤリングとお揃いの石が連なり煌めく様に。
……それにしても、先生起きないな。
調子に乗って、いつも先生からしてもらっているように頭をよしよし撫でてみても。指先で柔らかい頬をつついてみても、目尻のシワをなぞってみても、ぐっすりだ。
あまりの無防備さに、ほんの少し悪戯心が湧いてしまう。静かな寝息をもらす、形のいい唇に惹きつけられてしまう、
ちょっとだけなら……いいかな?
そろそろと顔を近づけ距離を詰めていく。恋人とはいえ、寝込みを襲うなんて。頭に過ったものの、止まれなかった。かえってドキドキしてしまっていた。
「先生……好き、です」
押しつけるように軽く触れ、すぐに離れようとした。でも叶わなかった。後頭部を強く掴まれて阻止されてしまったんだ。
「んんっ……ん、は……ふ……」
唇の隙間から、濡れた熱が入り込んでくる。
先生の舌だ。そのままかき混ぜるように、俺の口内を好き勝手に動き始める。
「ん、ん、ふぁっ……ぁ……む、ん……」
いやらしい水音が鼓膜に、頭の芯まで響いてきた。背筋にぞくぞくと淡い感覚が走る。下腹部がじんわりと熱を帯び、疼いてきてしまう。
滲んでボヤけた視界に、目尻を下げながら微笑む先生が映った。下唇を軽く食んでから、彫りの深い顔が離れていく。
「……朝からこんなに愛らしい悪戯をするなんて……シュン君は、ワルイ子だね……」
「はっ、は、ふ、ぁ……ぐれ、せんせ……ごめ、なさ……」
言い切る前に遮られてしまった。柔らかい唇に塞がれ、飲み込まれてしまう。俺の乱れた呼吸も、謝罪の言葉も、全部。
それだけでも戸惑うには十分だった。そんな折に真横で聞こえた俺以外の息遣い。
驚いて首だけをそちらに向ける。これまた見慣れない上質そうな布団が衣擦れの音を立てた。
呼吸の正体は、大きな厳つい身体だった。
引き締まった長身を猫のように丸めながら、規則正しい寝息を立てているグレイ先生。普段後ろに束ねられている青色の髪は下ろされていて、白いシーツの海にサラサラと広がっている。
……ああ、そうか。お泊りさせてもらったんだった。昨日の放課後、俺がお願いして。
頼もしいガッシリとした肩が、静かな呼吸に合わせて上下に動いている。閉じたままの瞳を縁取る長い睫毛も僅かに震えていた。
白い頬だけじゃなく、色っぽい目元のシワを隠すようにかかっている長い髪。艷やかでサラサラな青に、気がつけば吸い寄せられるみたいに手を伸ばしていた。
起こしてしまわないよう気をつけながら、耳にかける。梳くように整えていると指先に触れた冷たい感触に、思わず手を引っ込めた。
イヤリングだ。青く煌めく天然石をあしらった銀の輪が、耳の中心で朝日を浴びて鈍く輝いていた。
ふと自分の左手首に目が行く。思わず頬が緩んでしまっていた。先生から貰ったブレスレット。瑠璃色の石が、先生のイヤリングとお揃いの石が連なり煌めく様に。
……それにしても、先生起きないな。
調子に乗って、いつも先生からしてもらっているように頭をよしよし撫でてみても。指先で柔らかい頬をつついてみても、目尻のシワをなぞってみても、ぐっすりだ。
あまりの無防備さに、ほんの少し悪戯心が湧いてしまう。静かな寝息をもらす、形のいい唇に惹きつけられてしまう、
ちょっとだけなら……いいかな?
そろそろと顔を近づけ距離を詰めていく。恋人とはいえ、寝込みを襲うなんて。頭に過ったものの、止まれなかった。かえってドキドキしてしまっていた。
「先生……好き、です」
押しつけるように軽く触れ、すぐに離れようとした。でも叶わなかった。後頭部を強く掴まれて阻止されてしまったんだ。
「んんっ……ん、は……ふ……」
唇の隙間から、濡れた熱が入り込んでくる。
先生の舌だ。そのままかき混ぜるように、俺の口内を好き勝手に動き始める。
「ん、ん、ふぁっ……ぁ……む、ん……」
いやらしい水音が鼓膜に、頭の芯まで響いてきた。背筋にぞくぞくと淡い感覚が走る。下腹部がじんわりと熱を帯び、疼いてきてしまう。
滲んでボヤけた視界に、目尻を下げながら微笑む先生が映った。下唇を軽く食んでから、彫りの深い顔が離れていく。
「……朝からこんなに愛らしい悪戯をするなんて……シュン君は、ワルイ子だね……」
「はっ、は、ふ、ぁ……ぐれ、せんせ……ごめ、なさ……」
言い切る前に遮られてしまった。柔らかい唇に塞がれ、飲み込まれてしまう。俺の乱れた呼吸も、謝罪の言葉も、全部。
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