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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
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だからといって、心臓は一際大きく高鳴ってしまう。触れ合えた際の喜びもまた変わりはない。俺の胸の内を熱く満たしていく。
今度も俺は頭の中でたっぷりと時間をかけて三秒カウントしてから口を離した。普段の駆け足な数え方だと十秒は経っているかもしれない。
「ん……どう?」
もう一度、同じ質問を繰り返す。
でも、やっぱりソレイユは答えてはくれない。開いた瞳で俺をじっと見つめたままだ。その表情は喜怒哀楽のどれにも当てはまりそうにない。
強いて言うなら真顔だろうか。逸らすことなく見つめてくる眼差しは吊り上がってもいないし、不満気な半目になってもいない。ないのだが、妙な凄みを感じてしまう。抜群に顔が整っているもんだから。
暑くもないのに背中にイヤな汗が滲んでいく。息もし辛い沈黙はどのくらい続いているのだろうか。
「な、何か……言って欲しいんだけど? 悪いなら、悪いでさ……そしたら、頑張るか、らっ?」
堪えきれずに言葉を求めたところ、伸びてきたのは腕だった。背中を抱き寄せられ、肩口に顔を埋めるように寄せてきた。柔らかな髪が頬を擽るようにサラリと撫でていく。
驚いたが悪い気はしない。抱きついてきてくれたということは、俺からのキスに対して少なくとも好感触を抱いてはくれたということなのだろう。
固まってしまっていた腕を広い背へと回す。抱き返すように力を込めれば、彼もまた俺を抱く腕に力を込めてきてくれた。すっかり口元はだらしなく緩んでしまっているが構うことはない。今は見られてしまう心配もないのだから。
「……ソレイユ」
温かな心地のまま愛しい彼の名前を呼ぶ。きっと彼もまた、あの柔らかく優しい声で俺を呼んでくれるだろう。いや、それとも少しだけ拗ねたように呼ぶだろうか。照れているみたいだし。
「抱く」
「え」
「帰ったら、抱く」
「あっ、えっ……は、はい……」
しっかりとした口調で二度も言われたものだから咄嗟に了承してしまっていた。まだ驚きで上手く飲み込めていなかった彼からの宣言が頭の中でこだまのように響き、繰り返されていく。
抱く。抱くって……要は、そういうこと、だよな?
可愛らしい意味の方は現在進行系で行っている。ということは、消去法で一つしか残らない。
顔の熱がじわじわと増していく。背中に滲む汗の意味も変わってしまっていた。それにしても、何で今更宣言を? 嬉しいけれども、しなくともほとんど毎日愛してもらえていて。
「アフターケアはちゃんとする……だから、今夜は容赦しない……全部受け入れてもらうし、オレの好きにさせてもらうから」
「ぜ、全部……ソレイユの、好きに……」
疑問が晴れてから湧いてきたのは熱い喜びだった。
ソレイユの顔が見たい。考えたことは同じだったのだろうか。腕を緩めたのと同時に肩をそっと掴まれていた。俺から身を離さずとも優しい力で距離を空けられ、視線が交わる。
見たかった顔に照れはない。真剣な眼差しで俺を見つめていた。
「いいね?」
「っ、はい……お願い、します……」
「……よしっ」
ガッツポーズをするかのように軽く拳を握りながら一言。勝ち取ったように呟いてから、ソレイユは顔を上げた。
その表情に、もう先程のような熱っぽい真剣さはない。いつもと何ら変わらない、人の良さそうな笑みが戻っていた。
今度も俺は頭の中でたっぷりと時間をかけて三秒カウントしてから口を離した。普段の駆け足な数え方だと十秒は経っているかもしれない。
「ん……どう?」
もう一度、同じ質問を繰り返す。
でも、やっぱりソレイユは答えてはくれない。開いた瞳で俺をじっと見つめたままだ。その表情は喜怒哀楽のどれにも当てはまりそうにない。
強いて言うなら真顔だろうか。逸らすことなく見つめてくる眼差しは吊り上がってもいないし、不満気な半目になってもいない。ないのだが、妙な凄みを感じてしまう。抜群に顔が整っているもんだから。
暑くもないのに背中にイヤな汗が滲んでいく。息もし辛い沈黙はどのくらい続いているのだろうか。
「な、何か……言って欲しいんだけど? 悪いなら、悪いでさ……そしたら、頑張るか、らっ?」
堪えきれずに言葉を求めたところ、伸びてきたのは腕だった。背中を抱き寄せられ、肩口に顔を埋めるように寄せてきた。柔らかな髪が頬を擽るようにサラリと撫でていく。
驚いたが悪い気はしない。抱きついてきてくれたということは、俺からのキスに対して少なくとも好感触を抱いてはくれたということなのだろう。
固まってしまっていた腕を広い背へと回す。抱き返すように力を込めれば、彼もまた俺を抱く腕に力を込めてきてくれた。すっかり口元はだらしなく緩んでしまっているが構うことはない。今は見られてしまう心配もないのだから。
「……ソレイユ」
温かな心地のまま愛しい彼の名前を呼ぶ。きっと彼もまた、あの柔らかく優しい声で俺を呼んでくれるだろう。いや、それとも少しだけ拗ねたように呼ぶだろうか。照れているみたいだし。
「抱く」
「え」
「帰ったら、抱く」
「あっ、えっ……は、はい……」
しっかりとした口調で二度も言われたものだから咄嗟に了承してしまっていた。まだ驚きで上手く飲み込めていなかった彼からの宣言が頭の中でこだまのように響き、繰り返されていく。
抱く。抱くって……要は、そういうこと、だよな?
可愛らしい意味の方は現在進行系で行っている。ということは、消去法で一つしか残らない。
顔の熱がじわじわと増していく。背中に滲む汗の意味も変わってしまっていた。それにしても、何で今更宣言を? 嬉しいけれども、しなくともほとんど毎日愛してもらえていて。
「アフターケアはちゃんとする……だから、今夜は容赦しない……全部受け入れてもらうし、オレの好きにさせてもらうから」
「ぜ、全部……ソレイユの、好きに……」
疑問が晴れてから湧いてきたのは熱い喜びだった。
ソレイユの顔が見たい。考えたことは同じだったのだろうか。腕を緩めたのと同時に肩をそっと掴まれていた。俺から身を離さずとも優しい力で距離を空けられ、視線が交わる。
見たかった顔に照れはない。真剣な眼差しで俺を見つめていた。
「いいね?」
「っ、はい……お願い、します……」
「……よしっ」
ガッツポーズをするかのように軽く拳を握りながら一言。勝ち取ったように呟いてから、ソレイユは顔を上げた。
その表情に、もう先程のような熱っぽい真剣さはない。いつもと何ら変わらない、人の良さそうな笑みが戻っていた。
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