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★【新婚旅行編】十一日目:とびきり甘やかして差し上げたい気持ちはあれど
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「……宜しいので?」
「っ、宜しいから……お願、んぅ……っ」
言い終わるまで待てないとは。自嘲している間にも、欲の赴くままに食らいついてしまっていた。擦り寄ってきてくれる柔い唇に歯を立て、健気に開いてくれた口内へと舌を差し入れていた。
「んむ……んっ、ふ……」
アオイは口の中も小さく甘い。気を付けていなければ、いとも容易く喉奥へと舌先が届いてしまいそうなほど。
綺麗に並んだ歯列もまた愛らしい。優しくなぞれば心地良さを覚えてくれたのか、縋るように私の胸元を掴みながら細い腰を震わせた。
最初は擽ったそうな反応しか見せてくれなかった上顎も、今や立派な性感帯となってくれたようだ。舌先で撫でれば声にならない声に悦びを滲ませてくれる。腕から伝わってくる震えに口角が上がってしまう。
宥めるように背中を撫でてもアオイは身体を震わせ、恥じらうようにもじもじと腰を揺らした。そろそろだろうか。
期待しながら絡め取った小さな舌を軽く吸って差し上げれば、アオイは分かりやすく肩を跳ねさせた。いつものように反射的に、過ぎた快楽から逃げ出そうとする身体を抱き締めながら追い込んでいく。アオイが至ったと確信するまで舌を吸い、背筋を撫でて差し上げた。
「っ……んっ、んんっ……」
暴れるように震えていた身体が一際大きく跳ねた。その際に発した声も、一番大きく愛らしかった。胸の内が何とも言えない達成感と喜びとで満たされていく。
それ以降は、波が引いていくように次第に落ち着いていった。身体の震えは小さくなり、ボタンを引き千切らんばかりに胸元を掴んでいた手も力が抜けて離れていた。それどころか意識すらも手放したかのように細い手足をくたりと垂らして、私に寄りかかってきてくれる。
まだ余韻が抜け切ってはいないのだろう。全身に快感の波がぼんやりと広がっていらっしゃるようだ。頭を撫でても、触れるだけのキスを送っても上擦った声を聞かせてくれる。とろりと表情を蕩けさせたまま、密かに身体を震わせている。どれもこれもが気持ちいいのだと私に教えてくれる。
乱れた吐息を漏らす唇から真っ赤な舌が覗いている。涙に濡れた瞳が私を捉えた。
「は、っ……ん……はぁ……バ、アル……」
分かっている。アオイが今、私に何を求めてくれているのかなど、それこそ手に取るように。
すぐさまお望みを叶えて差し上げたい。愛らしい顔が、琥珀色の瞳が悦楽に蕩けるまで、とびきり甘やかして差し上げたい。その気持ちも確かにあるのだが。
「バアル……」
分かっている上で、私はアオイを愛でていた。目元に、鼻先に、額に、頬にと次々に口付けながら、柔らかな髪を梳いていた。
望みを叶える気のない私の態度に焦れったくなったのだろう。私を呼ぶ声にも、見つめる瞳にも、抗議の意が見て取れた。
「お嫌でしたか?」
「っ、宜しいから……お願、んぅ……っ」
言い終わるまで待てないとは。自嘲している間にも、欲の赴くままに食らいついてしまっていた。擦り寄ってきてくれる柔い唇に歯を立て、健気に開いてくれた口内へと舌を差し入れていた。
「んむ……んっ、ふ……」
アオイは口の中も小さく甘い。気を付けていなければ、いとも容易く喉奥へと舌先が届いてしまいそうなほど。
綺麗に並んだ歯列もまた愛らしい。優しくなぞれば心地良さを覚えてくれたのか、縋るように私の胸元を掴みながら細い腰を震わせた。
最初は擽ったそうな反応しか見せてくれなかった上顎も、今や立派な性感帯となってくれたようだ。舌先で撫でれば声にならない声に悦びを滲ませてくれる。腕から伝わってくる震えに口角が上がってしまう。
宥めるように背中を撫でてもアオイは身体を震わせ、恥じらうようにもじもじと腰を揺らした。そろそろだろうか。
期待しながら絡め取った小さな舌を軽く吸って差し上げれば、アオイは分かりやすく肩を跳ねさせた。いつものように反射的に、過ぎた快楽から逃げ出そうとする身体を抱き締めながら追い込んでいく。アオイが至ったと確信するまで舌を吸い、背筋を撫でて差し上げた。
「っ……んっ、んんっ……」
暴れるように震えていた身体が一際大きく跳ねた。その際に発した声も、一番大きく愛らしかった。胸の内が何とも言えない達成感と喜びとで満たされていく。
それ以降は、波が引いていくように次第に落ち着いていった。身体の震えは小さくなり、ボタンを引き千切らんばかりに胸元を掴んでいた手も力が抜けて離れていた。それどころか意識すらも手放したかのように細い手足をくたりと垂らして、私に寄りかかってきてくれる。
まだ余韻が抜け切ってはいないのだろう。全身に快感の波がぼんやりと広がっていらっしゃるようだ。頭を撫でても、触れるだけのキスを送っても上擦った声を聞かせてくれる。とろりと表情を蕩けさせたまま、密かに身体を震わせている。どれもこれもが気持ちいいのだと私に教えてくれる。
乱れた吐息を漏らす唇から真っ赤な舌が覗いている。涙に濡れた瞳が私を捉えた。
「は、っ……ん……はぁ……バ、アル……」
分かっている。アオイが今、私に何を求めてくれているのかなど、それこそ手に取るように。
すぐさまお望みを叶えて差し上げたい。愛らしい顔が、琥珀色の瞳が悦楽に蕩けるまで、とびきり甘やかして差し上げたい。その気持ちも確かにあるのだが。
「バアル……」
分かっている上で、私はアオイを愛でていた。目元に、鼻先に、額に、頬にと次々に口付けながら、柔らかな髪を梳いていた。
望みを叶える気のない私の態度に焦れったくなったのだろう。私を呼ぶ声にも、見つめる瞳にも、抗議の意が見て取れた。
「お嫌でしたか?」
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