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【新婚旅行編】最終日:無意識でしたか……それは、それは
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「……このように貴方を言葉で愛でること、でしょうか?」
「っ、も……勘弁してよねっ、分かってるならさっ」
すでにお許しを得ていたからだろうか。言葉では駄目でも撫でることは構わないらしい。小さな頭へと思わず伸ばしていた手は振り払われることはなく、撫でられるがままになっていらっしゃる。
「そのまましてて? 集中出来なくなっちゃうから」
「畏まりました」
やはり撫でるのを止めるつもりはないらしい。気を取り直すかのように、すぅ、はぁ、と深呼吸をされてからは、鎖骨周りに化粧水を塗ってくれている。
悪戯心はまだ疼いてしまっているが、調子に乗ってご機嫌を損ねてしまう訳には。柔らかな髪の撫で心地に意識を向けることにした。
私がちょっかいをかけないからだろう。アオイはテキパキと化粧水を塗っていく。肩に腕、胸板、腹、腰回り。すっかり照れを見せてくれないままに、塗り終えてしまっていた。
もう可愛らしいご様子は見れなさそうですね。
残念に思いながらも、次の準備を。宙へと浮かばせていたボディクリームの容器をアオイの手元へと運ばせようとしていたところで、胸板をそっと掴まれた。もう、すでにそちらは塗り終わった筈では?
名前を呼ぼうとして、咄嗟に口を噤む。その判断は正しかったようだ。アオイは私の視線に気付かぬまま、好奇心に輝く瞳を私の胸板に注いでいる。更には筋肉の感触を確かめているかのように私の胸板を、めいいっぱい広げた手のひらで軽く押している。
ふにふにと熱心に繰り返されている様子が、何やら甘えられているようで、つい口元が緩んでしまっていた。
「……やはり、胸板をもう少々分厚くした方が宜しいでしょうか?」
「へ……?」
おっと。今度は間に合わなかった。こうなっては致し方がない。開き直って続ける。
「その方が、より揉み応えがあるのでは? 貴方様により喜んで頂けるでしょう?」
「あ、わ……ご、ごめんっ」
……無意識でしたか。それは、それは。
慌てて離そうとしていた手を優しく掴み、胸板へと引き寄せる。必要のない謝罪を再びされてしまう前に、安心してもらえるよう微笑みかけた。
「ふふ、構いませんよ。お好きなだけ触れて下さい。私は、貴方のバアルなのですから」
「っ、嬉しい、けど……それじゃあ、どれだけ時間が有っても足りないよ……まだ、後二種類、塗らないといけないのに」
「ふむ……でしたら、今回はここまでに致しましょう」
「へ?」
ボディクリームと乳液に馴染みの術をかける。すぐさま蓋が開き、クリームがふわりと飛び出した。
適時適量のクリームが私の肌を滑り、広がっていく。首から腰まで塗られたところでお次は乳液が同じように私の肌に勝手に塗り広げられていった。
「っ、も……勘弁してよねっ、分かってるならさっ」
すでにお許しを得ていたからだろうか。言葉では駄目でも撫でることは構わないらしい。小さな頭へと思わず伸ばしていた手は振り払われることはなく、撫でられるがままになっていらっしゃる。
「そのまましてて? 集中出来なくなっちゃうから」
「畏まりました」
やはり撫でるのを止めるつもりはないらしい。気を取り直すかのように、すぅ、はぁ、と深呼吸をされてからは、鎖骨周りに化粧水を塗ってくれている。
悪戯心はまだ疼いてしまっているが、調子に乗ってご機嫌を損ねてしまう訳には。柔らかな髪の撫で心地に意識を向けることにした。
私がちょっかいをかけないからだろう。アオイはテキパキと化粧水を塗っていく。肩に腕、胸板、腹、腰回り。すっかり照れを見せてくれないままに、塗り終えてしまっていた。
もう可愛らしいご様子は見れなさそうですね。
残念に思いながらも、次の準備を。宙へと浮かばせていたボディクリームの容器をアオイの手元へと運ばせようとしていたところで、胸板をそっと掴まれた。もう、すでにそちらは塗り終わった筈では?
名前を呼ぼうとして、咄嗟に口を噤む。その判断は正しかったようだ。アオイは私の視線に気付かぬまま、好奇心に輝く瞳を私の胸板に注いでいる。更には筋肉の感触を確かめているかのように私の胸板を、めいいっぱい広げた手のひらで軽く押している。
ふにふにと熱心に繰り返されている様子が、何やら甘えられているようで、つい口元が緩んでしまっていた。
「……やはり、胸板をもう少々分厚くした方が宜しいでしょうか?」
「へ……?」
おっと。今度は間に合わなかった。こうなっては致し方がない。開き直って続ける。
「その方が、より揉み応えがあるのでは? 貴方様により喜んで頂けるでしょう?」
「あ、わ……ご、ごめんっ」
……無意識でしたか。それは、それは。
慌てて離そうとしていた手を優しく掴み、胸板へと引き寄せる。必要のない謝罪を再びされてしまう前に、安心してもらえるよう微笑みかけた。
「ふふ、構いませんよ。お好きなだけ触れて下さい。私は、貴方のバアルなのですから」
「っ、嬉しい、けど……それじゃあ、どれだけ時間が有っても足りないよ……まだ、後二種類、塗らないといけないのに」
「ふむ……でしたら、今回はここまでに致しましょう」
「へ?」
ボディクリームと乳液に馴染みの術をかける。すぐさま蓋が開き、クリームがふわりと飛び出した。
適時適量のクリームが私の肌を滑り、広がっていく。首から腰まで塗られたところでお次は乳液が同じように私の肌に勝手に塗り広げられていった。
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