【完結】間違って地獄に落とされましたが、俺は幸せです。

白井のわ

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★【新婚旅行編】六日目:ホントに俺が嫌がってはいないんだって、彼にはバレバレで

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「ふ、ぅ……ん、ぁっ、あっ」

 気持ちいい…………余裕がない。せっかく、バアルの好きにしてもらえているのに、長く感じていられない。

「は、ぁ……ごめ、バアル……も、俺……おれ……っ」

「ん、構いませんよ……沢山気持ちよくなられて下さい……私が、全て受け止めて差し上げますので……」

 話している最中に触れた熱い吐息だけでも酷く感じてしまっていた。艷やかに微笑む唇で、先端に口づけられて可愛がってもらえていたから余計に。

 だというのに、的確にトドメを刺されてしまった。

 わざとらしく、いやらしい音を立てながら亀頭を再び口内へと招かれ吸われて、促すように根元を優しく扱かれて。俺は握っていたシーツに爪を立てながら、跳ねさせるように両足を震えさせてしまっていた。

 まだ心地よさに背筋がぞくぞくして落ち着かない。頭の中がぼーっと霞んでいる。温かい波の中を漂っているような感覚に溺れていると、何かを飲み下すような音が微かに聞こえた。

 まだ余韻でジンと疼いてしまっている先端までをも優しく舌で拭ってくれてから、バアルは俺のものから口を離した。バアルの方が色々と頑張ってくれていたのに、すぐさま俺のフォローをしてくれる。

「ああ、アオイ、お可愛らしいですよ……気持ちよかったですね?」

 二本の触角をご機嫌そうに揺らしながら柔らかく微笑む様は、俺の欲を受け止めてくれたばかりとは、とてもとても。

 あまりにも平然としていたもんだから、俺も素直に応えることが出来ていた。

「う、ぁ……ん……気持ち、かった……」

 バアルの口の中に出してしまった。変わりようのないその事実には、まだちょっぴり申し訳なく思ってしまう。

 でも、嬉しそう……だもんな。バアルの好きにしてもらえているんだもんな。だったら。

「……あ? んああっ」

 この後は、一緒に気持ちよくなれるものだと。彼の好きなように俺を抱いてくれるもんだと思っていた。

 でも、バアルはいまだに俺の股の間にその端正な顔を埋めたまま。それどころか、また俺のものを口に含んで。

「ひ、や……ダメ……バアル……そんなっ、ダメ……だってば……」

 まだ余韻すら抜けていなかったのだ。だというのに、またねっとりと熱い口内に包まれては、大きな舌で丹念に舐め上げられては、堪え性のない俺がもつ訳がなくて。

 早くも目の前がチカチカと明滅し始めてしまっていた。言葉とは裏腹に、情けなく腰をヘコヘコと振ってしまっていた。

 目の前の幅広の肩を強く掴んでしまっていても、彼の大きな舌に擦り付けるように貪欲に気持ちよさを求めてしまっていても、彼はどこ吹く風。優しげな眼差しのまま、俺を見上げている。

「ふ、ん……でふが……まだ、物足りなかったのでは……もっと、気持ひよく……なられたかったのでひょう……?」

 それは、その通りなんだけれども! っていうか、どんだけ、俺、顔に出しちゃってるんだよっ!!

「ひ、ぅ……やっ、も……咥えながら、喋んな、で……んぅっ」

 小さく頷いてから、彼は再び俺のものを可愛がってくれることに集中し始めた。と思っていた俺の考えは甘かったらしい。

『申し訳ございません……感じ入っている貴方様があまりにも愛らしかったものですから……』

 まさか、こんな時に術で思考を繋ぐだなんて。いや、前にも致してくれている最中に、してくれたことはあったけれども。

「っ……それも、ズルい……ふぁ……カッコいい声で、頭ん中で喋んないで、よ……」

『左様でございますか……ですが、御身は悦んでいらっしゃるようですよ? ああ、ほら、先程よりも私の口の中でびくびくと震えて』

「だからっ……そういう、ことも……んんっ、教えてくれないで、いいってばぁ……」

 クスクスと楽しげに笑う声が頭の中で響いている。

 とっくにバレてしまっているんだろう。ホントに俺が嫌がってはいないんだって。恥ずかしいことを指摘されることすらも感じてしまっているんだって。
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