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【新婚旅行編】七日目:煌めく星々で出来たレールに導かれて
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どうやら、移動手段自体がアトラクションになっているようだ。
俺達が並ぶ列の先には卵型の乗り物が、何処からともなく絶えることなく現れては、列の先頭に居る方々を乗せて次々と出発していく。天の川のような煌めく星々で出来たレールを上っていく。
キラキラと瞬いている星の道を見上げれば、行き着く先を辿ろうと見続けていれば、目を回してしまいそうなほどに。薄暗い闇の中で、ぐるり、ぐるりと淡く輝く螺旋を描いていた。
星々が導く先にあるゴールは、俺の視力では到底追えやしない。なんせ、少し前に出発した卵型の乗り物ですらすでに遥か上空に、豆粒レベルになってしまっている。バアルさんの視力だったら、まだまだハッキリと見えているのかもしれないけれども。
存分に写真撮影を楽しんだ俺達は、お城がある方へと道なりに進んでいった。
華やかな街並みや、水晶の花々がオーロラのように煌めく花壇、俺達のようにサターン様やヨミーン様のカチューシャをつけてテーマパークを楽しむ皆さんの笑顔。見ているだけで楽しくなる景色を眺めながら歩いている内に、すぐに辿り着いていた。雲と同じ高さで構えているお城を支えている水晶の山のふもとへと。
根元にまで近づけば、ますます巨大な塔にしか見えない。俺達の歩みを阻むようにそそり立っていた青い水晶の壁には不自然に人工的な、これまた巨大な扉が設置されていた。
高さだけでも3階建ての屋根に匹敵しそうな大きさがある扉には、小さな扉がいくつもついていた。例えるんだったら、俺達が通る扉の下に犬猫専用の出入り扉がついているような。そんな感じでデザインは巨大なものとお揃いだけれども、サイズは一般的な出入り口がちゃんと設けられていた。とはいっても、それらの扉達も、縦にも横にも大柄なサタン様でも余裕で出入り出来る大きさと高さはあるんだけれども。
それらいくつもの扉には、すでに先客が。多くのお客さん達が、吸い込まれるようにどんどんと扉の中へと消えていっている。俺達のように立ち止まり、天へとおわすお城を見上げようとしていた方々も、はたと気付いたように扉の方へと向かっていた。
そうして、俺達もその人々の流れに乗るようにして扉をくぐって。その先にあったのがこちら、星々のレールで出来たコースターの乗り場だったって訳で。
「……この上に、お城があるんですよね?」
ずっと上ばかりを見ていた視線を横へと戻せば、薄闇の中でも鮮やかな緑の瞳とかち合った。緩やかに前へと進んでいく列に合わせてエスコートしてくれていた彼、バアルさんが白い髭を蓄えた口元に緩やかな笑みを形作る。
「ええ、あちらの乗り物に乗ってから、おおよそ15分程度で到着するとのことですよ」
「だったら、あっという間ですね。乗っている時も色々と仕掛けがありそうですし」
多分、これにも乗って初めて分かるような、楽しいサプライズが俺達を待っているハズだ。
やっぱり、景色を存分に眺められるように乗り物の壁は透けて見えるようになるんだろうか。プラネタリウムの時や、この前の海中探検の時も、機能としてついていたし。
「まぁ、もし、そうじゃなくても……っと」
うっかり当たり前のことを口にしそうになっていた。咄嗟に口をつぐんだけれども、間に合っている訳が。楽しげに細められた瞳にすでに捉えられてしまっていた。
長く引き締まった腕が腰にするりと回される。抱き寄せられて、鍛え抜かれた長身にピタリと密着してしまう。ハーブの匂いが濃くなった。
俺達が並ぶ列の先には卵型の乗り物が、何処からともなく絶えることなく現れては、列の先頭に居る方々を乗せて次々と出発していく。天の川のような煌めく星々で出来たレールを上っていく。
キラキラと瞬いている星の道を見上げれば、行き着く先を辿ろうと見続けていれば、目を回してしまいそうなほどに。薄暗い闇の中で、ぐるり、ぐるりと淡く輝く螺旋を描いていた。
星々が導く先にあるゴールは、俺の視力では到底追えやしない。なんせ、少し前に出発した卵型の乗り物ですらすでに遥か上空に、豆粒レベルになってしまっている。バアルさんの視力だったら、まだまだハッキリと見えているのかもしれないけれども。
存分に写真撮影を楽しんだ俺達は、お城がある方へと道なりに進んでいった。
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根元にまで近づけば、ますます巨大な塔にしか見えない。俺達の歩みを阻むようにそそり立っていた青い水晶の壁には不自然に人工的な、これまた巨大な扉が設置されていた。
高さだけでも3階建ての屋根に匹敵しそうな大きさがある扉には、小さな扉がいくつもついていた。例えるんだったら、俺達が通る扉の下に犬猫専用の出入り扉がついているような。そんな感じでデザインは巨大なものとお揃いだけれども、サイズは一般的な出入り口がちゃんと設けられていた。とはいっても、それらの扉達も、縦にも横にも大柄なサタン様でも余裕で出入り出来る大きさと高さはあるんだけれども。
それらいくつもの扉には、すでに先客が。多くのお客さん達が、吸い込まれるようにどんどんと扉の中へと消えていっている。俺達のように立ち止まり、天へとおわすお城を見上げようとしていた方々も、はたと気付いたように扉の方へと向かっていた。
そうして、俺達もその人々の流れに乗るようにして扉をくぐって。その先にあったのがこちら、星々のレールで出来たコースターの乗り場だったって訳で。
「……この上に、お城があるんですよね?」
ずっと上ばかりを見ていた視線を横へと戻せば、薄闇の中でも鮮やかな緑の瞳とかち合った。緩やかに前へと進んでいく列に合わせてエスコートしてくれていた彼、バアルさんが白い髭を蓄えた口元に緩やかな笑みを形作る。
「ええ、あちらの乗り物に乗ってから、おおよそ15分程度で到着するとのことですよ」
「だったら、あっという間ですね。乗っている時も色々と仕掛けがありそうですし」
多分、これにも乗って初めて分かるような、楽しいサプライズが俺達を待っているハズだ。
やっぱり、景色を存分に眺められるように乗り物の壁は透けて見えるようになるんだろうか。プラネタリウムの時や、この前の海中探検の時も、機能としてついていたし。
「まぁ、もし、そうじゃなくても……っと」
うっかり当たり前のことを口にしそうになっていた。咄嗟に口をつぐんだけれども、間に合っている訳が。楽しげに細められた瞳にすでに捉えられてしまっていた。
長く引き締まった腕が腰にするりと回される。抱き寄せられて、鍛え抜かれた長身にピタリと密着してしまう。ハーブの匂いが濃くなった。
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