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★【新婚旅行編】七日目:捕食されてしまう寸前な獲物の気持ちってのは、こんな気分なんだろうか
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俺の全身を上下に揺さぶるようにしながら、バアルが下から突き上げ始める。届いてしまっている俺の奥ばかりに、その硬い先端を押しつけてくる。
「んッ、んぅ……ふ、ん、んっ……んん……っ」
喜びの声は、彼の大きな舌に絡め取られた。訳が分からなくなってしまうような快感は、尻の方だけではなく俺のものにも直にもたらされた。
バアルさんの大きな手のひらで握ってもらえているだけじゃない。彼の太くて長いものと一緒に握り込まれて、亀頭と亀頭とを擦り合わせるよう扱かれる。
俺のものと彼の逞しいものとの間でいやらしい音が鳴ってしまうのと比例するように、気分がますます昂ってしまう。俺の中を擦り続けている彼のものを、その先端から根元まで形が分かるくらいに締め付けてしまう。
「んん……ッ」
仕方がないとは思う。せっかく二人から愛してもらえているのに、大して堪能出来もせずにとびきりの心地よさに飲まれてしまったのは。
でも、珍しいことに二人も早かった。もしかしたら、想定外だったのかもしれない。なんせ、バアルは俺に宣言してくれることなく、急に逞しい腰を震わせたのだ。奥ではなくて、かといって前立腺を攻めてくれていた訳でもなく、中途半端な位置で俺の中へと熱を吐き出してくれていた。
バアルさんも、ほぼ一緒のタイミングで。切なそうな声を漏らしながら、俺ともっとくっついてくれるようにくびれた腰を突き出しながら逞しい長身を震わせていた。
「……ぁ、はぁ……ん、はっ……」
思いっ切り全力疾走した後のような。三人で肩で息をしながら寄り添い合う。
「は、はぁ……申し訳、ございません」
謝らなくていいのに。一緒に気持ちよくなれたんだから。
伝えたいのだけれども、開きっぱなしの口からは浅い呼吸が漏れるばかり。せめてもと口づければ、バアルは嬉しそうに瞳を細めてくれた。
挿れてもらう前に、俺はいっぱい可愛がってもらえていたとはいえ、バアルとバアルさんにとってはまだ始まったばかり。だから、俺はまだまだ愛してもらえるつもりでいたんだけれども。
「……お疲れでしょう? 今、抜きますので」
「え……」
いつもだったら、このまま続けてしてくれるのに。何だか初めての時みたい。バアルも、バアルさんも耳まで真っ赤に染めたまま、そそくさと終わりにしてしまおうとしている。
「ま、何で? バアル……まだ一回しか……それにバアルさんは……バアルさんは、してくれないの……?」
「させて頂きましたよ……アオイと共に心地よく」
「そっちは一緒に出来たけど、こっちは……まだ、でしょ?」
珍しく俺は積極的になれていた。微笑む彼の言葉を遮ったばかりか、素直な気持ちを隠してしまうことなく伝えることが出来ていた。
「……俺の、望み通りにしてくれるんでしょ? だったら、お願い……バアルさんのでも、俺のこと満たして? バアルとバアルさんで、いっぱいにして欲しい……」
彼の頼もしい背を飾っている透き通った羽が、大きく広がっていく。二人の雰囲気が変わった気がした。
「あ……っ」
まだ俺の中に居てくれていた彼のものが、大きさを増していく。背中から伝わってきている激しい心音と同じように、ドクドクと脈打っていて。
「衝動のあまり思わず加減を誤りそうでしたので、収めようとしておりましたが……」
「愛しい妻が斯様にも健気に願ってくれているのでしたら、応えなければなりませんよね?」
前を向いても、後ろを向いても、鋭い光を湛えた瞳に囚われてしまう。今にも喉元にその鋭く尖った白い歯を立てられてしまいそうな。捕食されてしまう寸前な獲物の気持ちってのは、こんな気分なんだろうか。
見つめられるだけで背筋にぞくぞくとした感覚が走った。けれどもイヤな感じは全然しない。それどころか、期待に胸を高鳴らせてしまっていた。繋いでくれた左右の手を握り返していた。
「んッ、んぅ……ふ、ん、んっ……んん……っ」
喜びの声は、彼の大きな舌に絡め取られた。訳が分からなくなってしまうような快感は、尻の方だけではなく俺のものにも直にもたらされた。
バアルさんの大きな手のひらで握ってもらえているだけじゃない。彼の太くて長いものと一緒に握り込まれて、亀頭と亀頭とを擦り合わせるよう扱かれる。
俺のものと彼の逞しいものとの間でいやらしい音が鳴ってしまうのと比例するように、気分がますます昂ってしまう。俺の中を擦り続けている彼のものを、その先端から根元まで形が分かるくらいに締め付けてしまう。
「んん……ッ」
仕方がないとは思う。せっかく二人から愛してもらえているのに、大して堪能出来もせずにとびきりの心地よさに飲まれてしまったのは。
でも、珍しいことに二人も早かった。もしかしたら、想定外だったのかもしれない。なんせ、バアルは俺に宣言してくれることなく、急に逞しい腰を震わせたのだ。奥ではなくて、かといって前立腺を攻めてくれていた訳でもなく、中途半端な位置で俺の中へと熱を吐き出してくれていた。
バアルさんも、ほぼ一緒のタイミングで。切なそうな声を漏らしながら、俺ともっとくっついてくれるようにくびれた腰を突き出しながら逞しい長身を震わせていた。
「……ぁ、はぁ……ん、はっ……」
思いっ切り全力疾走した後のような。三人で肩で息をしながら寄り添い合う。
「は、はぁ……申し訳、ございません」
謝らなくていいのに。一緒に気持ちよくなれたんだから。
伝えたいのだけれども、開きっぱなしの口からは浅い呼吸が漏れるばかり。せめてもと口づければ、バアルは嬉しそうに瞳を細めてくれた。
挿れてもらう前に、俺はいっぱい可愛がってもらえていたとはいえ、バアルとバアルさんにとってはまだ始まったばかり。だから、俺はまだまだ愛してもらえるつもりでいたんだけれども。
「……お疲れでしょう? 今、抜きますので」
「え……」
いつもだったら、このまま続けてしてくれるのに。何だか初めての時みたい。バアルも、バアルさんも耳まで真っ赤に染めたまま、そそくさと終わりにしてしまおうとしている。
「ま、何で? バアル……まだ一回しか……それにバアルさんは……バアルさんは、してくれないの……?」
「させて頂きましたよ……アオイと共に心地よく」
「そっちは一緒に出来たけど、こっちは……まだ、でしょ?」
珍しく俺は積極的になれていた。微笑む彼の言葉を遮ったばかりか、素直な気持ちを隠してしまうことなく伝えることが出来ていた。
「……俺の、望み通りにしてくれるんでしょ? だったら、お願い……バアルさんのでも、俺のこと満たして? バアルとバアルさんで、いっぱいにして欲しい……」
彼の頼もしい背を飾っている透き通った羽が、大きく広がっていく。二人の雰囲気が変わった気がした。
「あ……っ」
まだ俺の中に居てくれていた彼のものが、大きさを増していく。背中から伝わってきている激しい心音と同じように、ドクドクと脈打っていて。
「衝動のあまり思わず加減を誤りそうでしたので、収めようとしておりましたが……」
「愛しい妻が斯様にも健気に願ってくれているのでしたら、応えなければなりませんよね?」
前を向いても、後ろを向いても、鋭い光を湛えた瞳に囚われてしまう。今にも喉元にその鋭く尖った白い歯を立てられてしまいそうな。捕食されてしまう寸前な獲物の気持ちってのは、こんな気分なんだろうか。
見つめられるだけで背筋にぞくぞくとした感覚が走った。けれどもイヤな感じは全然しない。それどころか、期待に胸を高鳴らせてしまっていた。繋いでくれた左右の手を握り返していた。
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