【完結】間違って地獄に落とされましたが、俺は幸せです。

白井のわ

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★【新婚旅行編】九日目:また一つ新たに覚えてしまった行為

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「は、ぁ……バアル、俺、頑張るから……バアルにもっと、褒めてもらえるように……」

「アオイ……ん……っ」

 バアルは何かを言おうとしかけていた。多分、ご無理をなさらずにとか、もう十分に心地いいですよとか、そういう優しい言葉だったんだろう。

 でも、俺は止まれなくなってしまっていた。上がることが出来たんなら元のところに下がることなんて難しくはないだろうと試みて、これまたすぐに上手くいってしまったからだろう。気持ちよさしか感じなかったからだろう。

 また一つ、新たに覚えてしまった行為に夢中になってしまっていたんだ。だって、バアルに喜んでもらえるから。褒めて欲しかったから。それに、気持ちがいいから。

「あっ、は、ぁ……んっ、あっ、バアル……あぅ……」

 最初はゆっくりだった。バアルに手伝ってもらっていた時と同じ。亀のようにゆったりとした動きで腰を上げてから、下ろす。その繰り返し。

 けれども、すぐにエスカレートしてしまっていた。酷くテンポの遅い湿った音が、小刻みにかつ大きくなっていく。

 いつしか俺は彼の膝の上で跳ねるように動いていた。膝立ちで腰を上げてはぺたんと座り込んで、その度に俺の中を上下に擦っていってしまう熱を堪能してしまっていた。

 極上の餌を前にした獣みたく貪ってしまっていた。先端の方にある大きな段差が俺の内壁に引っかかりながら撫でていく喜びを、硬い先端が俺の自重によってその分勢いを増してお腹の奥を突く喜びを。

 間近に居てくれているのに大好きな彼の笑顔すら見れなく、いや、見えなくなってしまっていた。もう、とびきり気持ちよくなることしか考えていなかった。彼のもので自分の中を好きなだけ突いて、気持ちよくなることしか。

「あ、うぁ……バアル……あっ、あんっ、バアル……」

 うわ言のように彼の名を呼びながら、ひたすらに彼の上で身体を上下に揺さぶり続ける。すると、急にお腹の奥が熱くなってきた。下腹部も熱く疼いてきて、求めていた限界が近いのだと分かった。

「は、ぅ……もっ、くる……バアル……好きっ、あっ、うぅん……愛して、んぁ……」

「私も、愛しております」

「んぇ……んんぅ」

 優しい囁きとは、甘やかすような口づけとは真逆だった。

 大きな手が俺の腰を鷲掴みにしたまま離さない。彼と繋がれているところが隙間なく密着している状態のまま、太くて長い彼のものを根元まで収めたまま、下から勢いよく突き上げられていた。寸前まで俺がしていた行為なんて、ただのじゃれ合いだったんだと思い知らされるようなひと突きだった。

「ッっ……っ……」

 くぐもった声すら上げることも出来ずに、俺は至らされていた。確かな熱を自分の薄い腹回りにも、なんなら多分彼の彫刻のように隆起した腹筋にもぶち撒けてしまったんだと思う。そんな溜りに溜まった熱が弾けてしまったような感覚はあった。

 でも、バアルは止まってはくれない。それどころか今からが本番なんだと言わんばかりに、しっかりと掴んだ俺の身体を小刻みに揺らし始めていた。

「っ……ん……んぅ……」

 そう何度も突かれない間に、またしても俺は至ってしまっていた。頭の中が真っ白に染まっていくような快感が全身に広がっていく。もう指先にすらまともに力が入らない。

 バアルの肩をちゃんと掴めているのかも分からない。お腹の中を激しく行き交っている愛しい熱だけは、どうにかまだ感じることが出来ているけれども。

 でも今回はバアルも一緒だったみたい。くぐもった声を上げながら、その筋肉質な腕で俺を力強く抱き締めてくれたんだ。逞しい腰を跳ねるように震わせながら、俺の中を今よりも熱く満たしてくれたんだ。
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