夜明けのルピナス 〜最強を目指す少女と自重しない者共〜

水洋館立花

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「まあ、私の方が良い名前ですけどね!」

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 ネルヴィアは、フェンリライト大陸の北東に位置する王国だ。今現在、最も冒険者の数が多い地と言われている。

 今から一年前に田舎の村にある家を出たルピナスは、この国の王都を訪れてすぐに冒険者試験を受け、一発で合格した。

 今では王都内でも五本の指に入る程の実力者だ。石畳の道を歩いてすれ違う人に声を掛けられるのは、最早取り留めのない日常の一部となっている。

 森から王都に戻ってきた彼女は、人から注目を浴びる事に底知れぬ幸福感を覚えながらある建物へと入った。ネルヴィア王都に全部で四軒ある、冒険者ギルドだ。

 冒険者という職は、大陸を実質的に支配している巨大組織『ギルド』によって管理されている。この建物は、そのギルドによって建てられた。

 酒場に似たギルドに入ってすぐ。中に居た同業者達が、一斉にルピナスの方を向いた。

 視線の六割は、尊敬を始めとした好意的な感情。残りの四割は、怨嗟や妬みなどといった敵意が込められていた。

 尊敬される事に喜びを覚えるのは当然かもしれないが、彼女は敵意を向けられる事も嬉しかった。他人に妬まれるというのは、自分がそれだけ優れているという何よりの証明になるからだ。

「おかえりなさい、ルピナス様。……あの、どうでしたか?」

 受付所まで来ると、カウンターの向こう側に居る女性が尋ねてきた。ギルドの一員であり受付嬢を務めている彼女は、ルピナスが穏健の森に向かった目的を事前に聞かされていたのだ。

 ルピナスは展開させた魔法陣から取り出した紫色の羽根数本を、テーブルの上に置く。

「これが答えですよ。アリシアさん」

「本当に居たんですね、怪鳥ブラヴァード。……それにしても、流石はS級候補のルピナス様です。超級の魔物を、たった一人で倒してしまうんですから」

「そうでしょう? もっと褒めてください!」

「よ、最強! 世界で一番可愛いよ!」

「二つ目は流石に言い過ぎですよアリシアさん! 可愛いのは事実ですが!」

 ルピナスの嬉々とした声が、建物中に響く。彼女は自己顕示欲が高く、おまけにナルシスト気質でもあった。

「……この件は、ギルドの上層部に報告しておきます。もしかしたら、穏健の森以外でも似たような異常が起きている可能性もありますから」

「そうですね。私はこれからレベッカさんに伝えようかと思います。魔物に関する事で、彼女程の適任者は居ないでしょうから」

「レベッカ博士ですか。確かにそうですね」

 二人の言うレベッカという女性は、魔物の研究を行っている研究者の一人。王都ではそれなりに名前が知られている。

「とりあえず、この羽根を換金してもらっても良いでしょうか?」

「勿論。喜んで買い取らせて頂きます!」

 満面の笑みで羽根を持ち、腰に巻いている巾着袋の形をした『アイテムボックス』の中へと収納する。中は異空間に繋がっているので、どれだけ大きな物でも収納ができ、加えて収納した時の状態を維持出来るという非常に便利なアイテムだ。

 ただし作るのに莫大なコストがかかるので値が高く、一般の冒険者ではまず手に入らない。最上位のA級冒険者ですら、安易には手が出せない代物だ。

 ルピナスは大体の物なら収納出来る異空間を展開させる魔法を会得してはいるものの、ただそこにしまえるだけなので、アイテムボックス程の高性能では無い。

「全部で七千ラピスですね」

「意外と安いですね。万は超えると思っていましたけど……」

「ブラヴァードは羽毛よりも、くちばしに価値がありますからね」

「……そっちでしたか。まあいいでしょう。七千ラピスもあれば、三日くらいは遊んで暮らせる事ですしね」

 換金を終え、貰った上銀価(一枚で一千ラピスの価値)を七枚受け取ると、右手近くに展開させた魔法陣の中へと放った。

「ルピナス様。前から気になっていた事があるのですが」

 消えた魔法陣のあった方へ視線を向けながら、アリシアは口を開いた。

「その異空間展開魔法。恐らくは第六階級に位置するであろう無属性魔法を、どうやって会得したのですか?」

 魔法を会得するには、知識と魔力。詠唱文を始めとした工程を理解する必要がある。しかし上級以降の魔法知識は、誰でも手に入る市販魔道書には記されていない。特に超級は、国が認めた魔導士にのみ与えるとされている書物くらいにしか書かれていないのだ。

 故にアリシアは疑問に思った。幾ら彼女が魔導士の名家ヘンゼリッタ家の娘であったとしても、貴重な魔道書においそれと目を通せたとは思えない。両親が彼女に対して非常に甘かった。または幼い頃から徹底的な教育を施していたのなら、あり得るかもしれないが。

「簡単な話です。努力したからですよ」

 ルピナスの出した答えは、アリシアの予想の斜め上を行くものだった。

「努力?」

「はい。実はこれ固有魔法(オリジナル)なんです。一から魔階と詠唱文を考えた、私だけが使える魔法なんです。だから書物とか必要無かったんですよ」

 笑顔で口にしたルピナスの言葉に、アリシアを含めた建物中の人達が一斉に静まり返った。

 一から魔法を作る事は別に不可能では無い。ただし可能に出来るのは、魔導士の頂点である『賢者』と呼べる程の実力者。または『魔女』と呼ばれる人為的に産み出された怪物達くらいだ。

「…………えっと、嘘ですよね?」

「嘘じゃありませんよ。私が嘘を嫌いな事、アリシアさんも知ってるじゃないですか」

「はい、まあ……。あまりにも衝撃的過ぎて、つい冗談かと思ってしまいました」

「なるほど衝撃的でしたか。それほどまでに、私が凄い人間だという事ですね!」

 澄まし顔で、無い胸を張るルピナス。男がやると少し鼻につくが、彼女の様な絶世の美少女がやると、見惚れるくらいに可愛らしかった。

「ああでも、まったくの知識ゼロで始めたという訳ではありませんよ? 幼い頃に、異空間魔法について書かれていた魔道書を少しだけ盗み見た事がありますから」

「やっぱり読んだ事はあったんですね。……でも、魔階と詠唱文を一から作ったのは事実なんですか……」

「はい。幼い頃に見た詠唱文と魔階をいつまでも覚えていられる程、私に記憶力はありませんから。……あ、そろそろ行きますね。長話は後ろの人達に迷惑ですから」

「そうですね。……それでは、またのお越しをお待ちしております」

 アリシアが頭を下げると、ルピナスは横へと移動し、後ろで順番待ちをしていた男に譲った。

「──待てよ」

 ギルドの出入り口近くまで来たところで、後ろから声を掛けられた。男の声だ。

 ゆっくりと振り返ると、安価な装備に身を包んでいる背の低い少年と目が合った。髪は青く、髪質は固そうだ。

「どうかなさいましたか?」

 ルピナスが尋ねると、少年はこちらに向けて指を差してきた。

「ルピナス=ヘンゼリッタ。オレと勝負しろ」

「良いですよ。やりましょうか!」

 躊躇う様子も無く、彼女は即答した。しかもどこか嬉しそうだ。

 冒険者が他の冒険者に勝負を申し込むのは、大して珍しくない。ただ町中での戦闘はギルドの定めた規律によって禁じられているので、戦闘を特別に許可されている場所。もしくは街の外でする必要がある。

「……あ、ですがごめんなさい。今はちょっと用事があって無理なので、明日でも良いですか?」

「それは別に構わねーよ。……もしかして、負けるのが怖いのか?」

「カッチーン」

「(カッチーン?)」
『(カッチーン?)』

 その謎過ぎる擬音に、少年とその他全員が一斉に首を傾げる。

「そこまで言うならいいでしょう! 今すぐ相手してやりますよ!!」

 右手をぶんぶんと振りながら、頬を膨らませる。

「(相変わらず煽り耐性がありませんねぇ。ルピナス様は)」

 遠くで見ていたアリシアが、心中で呟く。ルピナスの実力は本物だが、精神年齢は実年齢よりも幼かった。

「場所はどうする? アンタが決めていいぞ」

「そうですか。ではここから一番近い、下でやりましょうか」

 言いながらルピナスは、人差し指を床に向ける。

 冒険者ギルドの地下は、広大な模擬戦闘場になっていた。それなりにギャラリーを確保出来るので、彼女の目立ちたい欲は満たせる。

「賛成。移動は短い方がいいもんな」

「でも良いのですか? 貴方の負ける姿が、沢山の人に見られる事になりますけど」

「そんなの別に気にしてねーよ」

「そうですか。無駄な心配の様でしたね。……では、行きましょうか」

 地下へと降りる為に、少年の横を通り過ぎた。

 少年は少し間が空いた後に振り返り、一定の距離を保ちながらルピナスの背中を追った。





 模擬戦闘場は広大ではあるが、如何せん天井が低い。無属性魔法で強化された跳躍なら、ほぼ確実に頭を打ち付ける羽目になる。上に飛ぶのは控えた方が賢明だ。

 戦闘場は共有なのだが、ルピナスの邪魔をしたくないという理由で、さっきまで利用していた人達が隅にはけたため、貸し切り状態の様になった。

 ギャラリーは、どちらが勝つかを近くの人達と予想していた。その殆どはルピナスを選んでいたが、ごく一部は奇跡を信じて少年の方を選んでいた。

「そういえば、貴方の名前を聞いてませんでしたね」 

「オレはユーリア=ベルデリッド。最近試験に合格したばかりの冒険者だ」

「ユーリアですか。中々に良い名前ですね」

「そりゃどーも」

「まあ、私の方が良い名前ですけどね!」

「いやなに勝ち誇ってんだよ。……ったく、噂通りのナルシストだな」

「褒めても何も出ないですよ?」

「今のは別に褒めた訳じゃねーんだけどな……」

「ところでユーリアさん。貴方が最も得意としている武器ってなんですか?」

 ルピナスが訊くと、ユーリアは背中に取り付けていた鞘から剣を抜き、構えた。

「片手剣だ。斧とかはオレにはまだ重過ぎるし、遠距離武器はなんかしっくり来ねーからな」

「片手剣ですか。わかりました、じゃあ私はこれで行くとします。──『転送』」

 そう唱えると、彼女の右手に赤い宝石が使われている指輪が現れた。剣などの近接戦闘に特化した『|突き進む刃(ソードテイル)』だ。

「(あれがマギアリング。コイツが千変万化の魔導姫と呼ばれている所以か……)」

 ユーリアは眉間にしわを寄せ、剣の柄を握る手に力を込めた。

 彼は最初から、自分に勝ち目があるだなんて微塵も思っていない。自分と彼女との間に生じている差がどれだけ大きなものなのかも理解している。

 だからこそ、彼は彼女に勝負を挑んだ。今目指している『化物』がどれだけのものなのか、その身を以って知る為に。

「先に剣を相手の喉元に向けた方の勝ちとなります。殺す事は当然、相手を傷付けるのも禁止です」

 この勝負の審査員を買って出たアリシアが説明を終えたところで、ルピナスは指輪を左手の中指に嵌め、「魔力解放」と呟いた。髪と瞳の色が赤く変貌する。展開した魔法陣からルピナスソードを抜き出し、両手で構える。

「それでは両者とも、構えてください」

「ッ!!」
「……!!」

 ユーリアは表情に緊張を走らせ、ルピナスは口元を歪めた。

「よーい」

 アリシアが、おもむろに手を掲げる。

「始め!!」

 挙げられた手が、勢いよく振り下ろされた。

「…………なっ」

 それは、開始の合図がされたのとほぼ同時だった。

 ルピナスの姿が消えたかと思えばユーリアの目の前に現れ、自分の名前を入れるくらいに愛用している剣の先を、ユーリアの喉元に向けていたのだ。

「(そんな……いつの間に……!?)」

 何も出来なかった。一歩前に踏み出すその前に、決着がついていた。

「(本当に人間かよ……)」

「そこまで! 勝者、ルピナス=ヘンゼリッタ!」

 アリシアによる勝利宣言と共に、観客が歓声を上げた。

 ルピナスはゆっくりと剣を下ろしてから、元の姿に戻る。それからにこりと微笑んだ。

「ごめんなさいユーリアさん。私、手を抜くという行為が大嫌いなんです。だって手加減なんてしたら、相手に悪いでしょう?」

「……」

「これで、満足して頂けましたか?」

「あ、ああ……アンタが噂通りの化物だって分かったからな」

「そうですか。なら良かったです」

「一つだけ、聞いてもいいか?」

「良いですよ」

「どうしたら、そんなに強くなれるんだ」

「……そんなの簡単ですよ」

 ルピナスは踵を返して歩き出すと、右手の人差し指を立てた。

「文字通り、死に物狂いで努力すればいいんです」

 彼女の答えに、思わず笑みが零れた。誰でも思いつくような。しかし誰にでも出来る訳でも無い方法だったからだ。

「(努力、か……そうだな。もっともっと努力しないとな)」

 離れていくルピナスの背中を見据えながら、彼は決意を新たにする。

 頭に思い浮かぶのは、大切な人の屈託の無い笑顔。ユーリアが冒険者になったのは、彼女を護れる強さを手に入れるためだった。

「あ、一つ貴方に言い忘れていた事がありました」

 彼女は突然足を止めると、ユーリアの方へと振り返った。

「化物なんて言葉は、私以外の女性には言わない方が良いですよ。失礼ですから」
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