俺最強と思ってる主人公が異世界でハーレムを作りながら最強を目指す!

白神 白夜

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8対1

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全員が揃い、気持ちがリセットされる。
風音は、俄然やる気のようだ。

「何だか、レーネさんが来ただけで、勝てる気がしてきました!」

「そう言って貰えるのは有難いのだが、そう簡単に倒せる敵ではないのだ」

「もういい、一撃でケリをつけてやる」

レーネの登場から、頭に血が上り、完全に我を失っているヴェルグェス。
ヴェルグェスの、モーションを見てレーネは一瞬で、ヴェルグェスが何をしようとしているかを察する。

「またあれを、ぶっ放すつもりか!?」

「そんなに、やばいです!?」

レーネの焦り方に釣られるように、桜田達もあたふたする。

「いや、恐らく今の妾なら、防げるがこのダンジョンであれをやれば、大変なことになるぞ?」

レーネは、自分達の心配よりも、周りへの被害を気にしていた。

「まぁ、なんとかなるです!」

サリーの一言を聞き、レーネは何かが吹っ切れ、もうなんでもいいとさえ思えてきた。

「周りなどもう知らぬ!そこの小娘も死にたくなければ、妾の傍に寄れ!」

「何が起こるか知らんが、とんでもないことが起こるのだろう?遺憾ではあるが、そうさせてもらう」

カルナは嫌がりながらも、自らの命には変えられないので、言う通りレーネの傍へと移動する。
そのどさくさに紛れ、ライオット達もバレずに近づく。

「敵の刃を砕け 守りの頂点に君臨せし最強の盾よ 最硬の守護防壁アイアス!!!」

「私もお手伝いします! モード 戦姫の盾アイギス!!!」

「微力だけど、僕も手伝うよ 死霊達の城壁デスパレード・ウォール!!!」

レーネの防御魔法に重ね、風音とライオットが防御体制をとる。

「お主ら.......」

レーネは少し感動し、言葉を一瞬失う。

「心強い!感謝するぞ!」

「雑魚共が群れやがって!イライラするんだよ! 我の逆鱗に触れし者達に滅びを与えん 無に帰す絶望の槍フィネ・デ・モルト!!!」

我慢しきれず、最大限力を貯める前に、攻撃を放つヴェルグェス。
以前と同じく、槍のスピードは早すぎて全く見えない。
そして、一瞬にして辺りは、爆発の光に包まれる。

「おい!これはどうなっているんだ?!」

カルナが状況を飲み込めず、レーネに質問をする。

「黙って待っておれ、時期に収まる」

その一言を聞き、他の皆も黙って、視界が晴れるのを待つ。

「ちっ!エネルギーが足りなかったか!」

少しずつ視界が晴れていくと、ヴェルグェスの声が遠くの方で聞こえる。

「視界が晴れてきたぞ!」

「おいおい、これはなんの冗談だ?」

先程まで、ダンジョン内で戦っていたはずの皆は、いつの間にか、ただの地平線が続くだけの場所にいた。

「ダンジョンの外です?!」

「それにしても、森がないわ」

「全て消し飛んだのでは.......?」

皆は、少し困惑しながらも、サリー以外状況を冷静に判断する。

「まぁいい、防がれても何発でも打ってやるよ!」

ヴェルグェスは、少しの冷静さを取り戻し、再び先程の技を放とうと、槍を構える。

「まずいぞ!先程は防げたが、何度も防げる技ではない!」

「詰まるところ、止めろという訳だな!       束ねた剣の一撃クラウ・ソラス!!!」

「そういう事だ! 天を統べる雷帝よ 我の元に集いて敵をなぎ払い給へ 光速をも超える 神速の槍 神を殺す神槍ディオゥチーデ!!!」

2人の技は、ヴェルグェスを倒すには届かないが、構えを崩すには十分だった。
ヴェルグェスは、やむを得ず構えをやめて、2人の攻撃をはじき返す。

「無駄な足掻きはやめろ!俺はさっさと終わらせてぇんだ!」

「そういう訳には、行かないんだよね  死せし者を統べる王よ 万物を打ち払い ここに顕現せよ 骸の巨大英雄ヘルツォーク・モルト!!!」

やっと、部屋の上限が無くなり、ライオットの本領が発揮される。
ルインも、ライオットが動いたことにより、いつも通りの動きが出来るようになる。

「おいおい、急にやる気出してんじゃねぇよ!」

ルインが、空中にいるヴェルグェスの背後に回るが、ヴェルグェスは警戒を怠っていなかった。
ルインは、意図も簡単に撃墜されてしまう。

「大丈夫か、ルイン!?」

ルインは、吹き飛ぶ。ライオットの呼びかけに返事はないが、無口なだけなので、おそらく大丈夫なのだろう。

「モード 死を司る大鎌デス・デスサイズ!!!」

風音が、ヴェルグェスに向かって跳躍する。
とりあえず、チャージする暇を与えないために、交代で攻撃を与え続ける作戦だ。

「うざいんだよ、小バエが!!!」

ヴェルグェスは、風音の鎌を弾こうとする。

「スキル 透過!!!」

風音が、武器の付与スキルを使い、ヴェルグェスの槍を、鎌が貫通し通過する。

「貰いました!スキル 死への誘いデス・ロンド!!!」

風音の鎌は、見事にヴェルグェスに命中する。

「ちっっ!」

ヴェルグェスは、舌打ちをしながら風音を地面へと叩き落す。

「きゃっぁ!」

風音は、地面に叩きつけられることを想定し、少し身構えるが、なんとかレーネがキャッチする。

「よくやったぞ、風音!」

「俺の体に、何をしやがった!?」

自分の体に、謎の倦怠感を覚え、怒り狂い槍を投げるヴェルグェス。
レーネが来てからと言うもの、完全に我を失っているようだ。

「皆、決して当たるでないぞ!」

皆に注意を促しながらも、レーネは桜田に念話を送る。

「「聞こえておるか、桜田?」」

「「聞こえてます、どうしたんですか?」」

「「今回、戦いの鍵を握っておるのは、うぬじゃ」」

予想していない発言に、驚きを隠せない桜田。

「「理由を聞かせて貰えますか?」」

「「奴が、両右手に持っておる二本の槍がある限り、やつは無敵じゃ」」

桜田も、先程槍の能力で、腕を再生したのを見ている為、納得する。

「「あの槍を、うぬのスキルで破壊して欲しいのじゃ」」

通常では、武器を破壊することはとても難しい。
武器同士で、かなりのスペック差がないと不可能だ。
だが、桜田のスキル剣聖を使えば、一定時間なんでも切れるようになる為、敵の武器でも斬れるという訳だ。

「「なるほど.......」」

言ってることは理解したが、果たして自分の実力で、そんなことが出来るのかが、不安になる。

「「案ずるな。隙は妾が作ってやる」」

レーネはそう言うと、桜田に目を合わせ、行くぞと言わんばかりに、ヴェルグェスに突っ込んで行った。
桜田のスキルの性質上、1度失敗してしまえば、次は無いだろう。
桜田に、かなりのプレッシャーがかかる作戦だ。
桜田は、このプレッシャーを跳ね除け、レーネの作戦を遂行できるのだろうか.......。
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