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守りたい者
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「これどうするんです!?」
「ダメージ、さっきより通ってなくないですか?」
「鱗が、硬すぎる!」
「まるで鉄みたい.......」
ヴェルグェスが、変身してからというもの、皆は攻めあぐねていたのだ。
理由は、皆言っているが、変身したヴェルグェスの、鱗が硬すぎてダメージが通らないのだ。
大きくなった分、動きは遅くなったので、攻撃を当てるのは容易だが、全く手応えがない。
「全てを焼き尽くす紅蓮の炎 全てを凍てつかす絶対零度 燃やし尽くす氷と凍てつかせる炎」
ヴェルグェスの口から、青と赤の炎が零れる。
「ブレスが来るぞ!」
いち早く、目視したレーネが叫ぶ。
「ブレスは、不味くないですか?!」
ゲームの定石が分かっている風音が、その不味さに気づく。
「皆、決して当たるでないぞ!」
皆は、全力疾走でヴェルグェスから離れる。
だが、ヴェルグェスが逃げるのを、待ってくれるはずもなく、地面に向かいブレスを吐く。
地面にぶつかった炎が、すごい勢いで皆を追いかけるように、迫り来る。
「早すぎです!」
「これは、避けきれんぞ!?」
全力で、避けようと逃げるが、ブレスに追いつかれてしまう。
皆は、結局ブレスの炎に当たってしまい、足元が凍ってしまう。
「動けないっ!」
「ピンチです.......」
「これで、お前らもおしまいだな?!」
レーネは、空を飛んでいたので、なんとか免れたが、他の全員がブレスの氷に捕まってしまう。
「消えろっ!!!」
動かない的に、攻撃を当てるのは、動きが遅くなったヴェルグェスでも、簡単な事だった。
壁のように大きい、ヴェルグェスの前足が、動けない皆へと向けられ迫る。
「やめろ!!! 敵を拘束し 動きを封じる鎖 拘束せし鎖!!!」
レーネは、なんとか皆を守ろうと、ヴェルグェスの足に封印魔法をかける。
だが、努力も虚しく、何事も無かったかのように、払いのけられてしまう。
そのまま、地面を抉りながら、全員をすごい勢いで弾き飛ばすヴェルグェス。
弾き飛ばされ、全員が痛みのせいで意識が朦朧としている。
慌ててレーネは地上に降り、皆の元へと駆け寄る。
「しっかりしろ!皆、意識を強く持つんじゃ!」
「ゲームオーバーだな、レーネさんよ~」
レーネが、必死に呼びかけている所に、ヴェルグェスが笑いながら、語りかける。
「まぁ、そんなへっぽこ隊で、俺様に勝とうなんて甘い事考えるから、こんなことになるんだよ!」
「黙れ!皆、立派な戦士じゃ!」
「まぁ、死んじまったら、ただの死体だけどな!」
ヴェルグェスが、再び腕を振りかぶる。
次の一撃を食らってしまえば、確実にレーネ以外が、瀕死となってしまうだろう。
「その一撃、撃たせてたまるものか!」
「お前じゃ、俺を止めれねぇよ!」
先ほどよりも、勢いが乗ったヴェルグェスの攻撃は、容赦なく桜田達に向けられる。
レーネは、皆の前に立ち、刀を構える。
「おいおい、まさか受け止めるつもりじゃないだろうな?」
「そのまさかじゃ!」
ヴェルグェスの前足と、レーネがぶつかり合う。
レーネは、なんとか受け止めようと、踏ん張っているが、勢いは止まることなく押されていってしまう。
「止める気あるのか?仲間死んじまうぞ?」
「ほざいとれ!」
レーネは、強化魔法を腕と足に集中する。だが、ヴェルグェスの前足が、皆へと着々と迫っていく。
「お前も、一緒に吹っ飛べ!」
先程までが、遊びだと言わんばかりに、ヴェルグェスは力を強め、レーネごと全員を吹き飛ばす。
全員避けることなどできずに、攻撃をもろに喰らってしまう。
「そろそろ、全員死んだか?」
ヴェルグェスは、吹き飛んで動かなくなった皆を見て、大笑いしている。
だが、たった一人立ち上がる者がいた。
「まだじゃ.......」
力のない声で、よろよろと立ち上がったのは、レーネだった。
レーネは、全員の心臓の音を聞き、まだ生きていることを確認する。
「なんだよ、まだ生きてたのか?興ざめだな~」
ヴェルグェスは、そう言うと、レーネに近づいてくる。
「他の奴はもういい。お前だけ先に殺してやるよ」
「お主ごときで、妾を殺せる.......と?」
啖呵を切っているが、レーネの魔力はほとんど残っておらず、神位後転を保つ事が出来ずに、髪の色が元に戻る。
「そんなにボロボロなのに、口だけは達者だな!」
「お主の為に.......手を抜いてやってるだけじゃ.......わ」
「もう、話すのも飽きたから、終わらせてやるよ」
そう言って、ヴェルグェスは前足を高く振り上げる。
そして、レーネへと振り下ろす。
レーネは、その攻撃を避けずに、もろに食らう。
と言うか、避けることが出来ないのだ。
立つことで精一杯のレーネは、足を1歩動かすことでさえ出来なかった。
「やっぱ、口だけだな!」
ヴェルグェスは、そんなレーネに容赦なく追撃を与える。
それを、連続で喰らい続けるレーネ。
次第に、レーネの返答はな無くなり無言になる。
「さすがに死んだか?」
ヴェルグェスの攻撃により、地面に突っ伏したまま、動かなくなったレーネ。
「まあいいか、次は他の奴らだ」
ヴェルグェスは、そんなレーネを素通りし、桜田達の元へと移動する。
「まあまあ楽しかったぜ、じゃあな!」
ヴェルグェスは、そう言うと再び、前足を振りかざし、桜田達を踏み潰そうとする。
「待て..............、妾は.......まだ生きておるぞ..............」
ヴェルグェスの耳に、微かにレーネの声が入ってくる。
それを聞いて、ヴェルグェスは攻撃を止める。
「おいおい、しつこいぞ?」
ヴェルグェスが、レーネに返答するが返事はない。
「まあいい、やるならとことんってことだな」
ヴェルグェスは、桜田達を狙うのをやめ、再びレーネの元に戻る。
「死体が残らないほど、バラバラにしてやるよ!」
再び、レーネへ向けて足を振りかぶるヴェルグェス。
流石のレーネと言えど、これ以上ダメージを喰らってしまえば、本当に死んでしまう。
だが、桜田達を守りたい一心で、レーネは自分にヘイトを向けていた。
心の中でレーネは、こんなことを思う。
「長かったこの人生で、ほんの短い間だったが、命を賭しても守りたいと思える仲間が出来て良かった。どうか、生きて妾の敵を取ってくれ.......」
「じゃあ、本当のさよならだな」
ヴェルグェスは、全力で足を振り下ろす。
レーネは、当然身動きを取らない。
一体レーネは、桜田達の運命は.......
「ダメージ、さっきより通ってなくないですか?」
「鱗が、硬すぎる!」
「まるで鉄みたい.......」
ヴェルグェスが、変身してからというもの、皆は攻めあぐねていたのだ。
理由は、皆言っているが、変身したヴェルグェスの、鱗が硬すぎてダメージが通らないのだ。
大きくなった分、動きは遅くなったので、攻撃を当てるのは容易だが、全く手応えがない。
「全てを焼き尽くす紅蓮の炎 全てを凍てつかす絶対零度 燃やし尽くす氷と凍てつかせる炎」
ヴェルグェスの口から、青と赤の炎が零れる。
「ブレスが来るぞ!」
いち早く、目視したレーネが叫ぶ。
「ブレスは、不味くないですか?!」
ゲームの定石が分かっている風音が、その不味さに気づく。
「皆、決して当たるでないぞ!」
皆は、全力疾走でヴェルグェスから離れる。
だが、ヴェルグェスが逃げるのを、待ってくれるはずもなく、地面に向かいブレスを吐く。
地面にぶつかった炎が、すごい勢いで皆を追いかけるように、迫り来る。
「早すぎです!」
「これは、避けきれんぞ!?」
全力で、避けようと逃げるが、ブレスに追いつかれてしまう。
皆は、結局ブレスの炎に当たってしまい、足元が凍ってしまう。
「動けないっ!」
「ピンチです.......」
「これで、お前らもおしまいだな?!」
レーネは、空を飛んでいたので、なんとか免れたが、他の全員がブレスの氷に捕まってしまう。
「消えろっ!!!」
動かない的に、攻撃を当てるのは、動きが遅くなったヴェルグェスでも、簡単な事だった。
壁のように大きい、ヴェルグェスの前足が、動けない皆へと向けられ迫る。
「やめろ!!! 敵を拘束し 動きを封じる鎖 拘束せし鎖!!!」
レーネは、なんとか皆を守ろうと、ヴェルグェスの足に封印魔法をかける。
だが、努力も虚しく、何事も無かったかのように、払いのけられてしまう。
そのまま、地面を抉りながら、全員をすごい勢いで弾き飛ばすヴェルグェス。
弾き飛ばされ、全員が痛みのせいで意識が朦朧としている。
慌ててレーネは地上に降り、皆の元へと駆け寄る。
「しっかりしろ!皆、意識を強く持つんじゃ!」
「ゲームオーバーだな、レーネさんよ~」
レーネが、必死に呼びかけている所に、ヴェルグェスが笑いながら、語りかける。
「まぁ、そんなへっぽこ隊で、俺様に勝とうなんて甘い事考えるから、こんなことになるんだよ!」
「黙れ!皆、立派な戦士じゃ!」
「まぁ、死んじまったら、ただの死体だけどな!」
ヴェルグェスが、再び腕を振りかぶる。
次の一撃を食らってしまえば、確実にレーネ以外が、瀕死となってしまうだろう。
「その一撃、撃たせてたまるものか!」
「お前じゃ、俺を止めれねぇよ!」
先ほどよりも、勢いが乗ったヴェルグェスの攻撃は、容赦なく桜田達に向けられる。
レーネは、皆の前に立ち、刀を構える。
「おいおい、まさか受け止めるつもりじゃないだろうな?」
「そのまさかじゃ!」
ヴェルグェスの前足と、レーネがぶつかり合う。
レーネは、なんとか受け止めようと、踏ん張っているが、勢いは止まることなく押されていってしまう。
「止める気あるのか?仲間死んじまうぞ?」
「ほざいとれ!」
レーネは、強化魔法を腕と足に集中する。だが、ヴェルグェスの前足が、皆へと着々と迫っていく。
「お前も、一緒に吹っ飛べ!」
先程までが、遊びだと言わんばかりに、ヴェルグェスは力を強め、レーネごと全員を吹き飛ばす。
全員避けることなどできずに、攻撃をもろに喰らってしまう。
「そろそろ、全員死んだか?」
ヴェルグェスは、吹き飛んで動かなくなった皆を見て、大笑いしている。
だが、たった一人立ち上がる者がいた。
「まだじゃ.......」
力のない声で、よろよろと立ち上がったのは、レーネだった。
レーネは、全員の心臓の音を聞き、まだ生きていることを確認する。
「なんだよ、まだ生きてたのか?興ざめだな~」
ヴェルグェスは、そう言うと、レーネに近づいてくる。
「他の奴はもういい。お前だけ先に殺してやるよ」
「お主ごときで、妾を殺せる.......と?」
啖呵を切っているが、レーネの魔力はほとんど残っておらず、神位後転を保つ事が出来ずに、髪の色が元に戻る。
「そんなにボロボロなのに、口だけは達者だな!」
「お主の為に.......手を抜いてやってるだけじゃ.......わ」
「もう、話すのも飽きたから、終わらせてやるよ」
そう言って、ヴェルグェスは前足を高く振り上げる。
そして、レーネへと振り下ろす。
レーネは、その攻撃を避けずに、もろに食らう。
と言うか、避けることが出来ないのだ。
立つことで精一杯のレーネは、足を1歩動かすことでさえ出来なかった。
「やっぱ、口だけだな!」
ヴェルグェスは、そんなレーネに容赦なく追撃を与える。
それを、連続で喰らい続けるレーネ。
次第に、レーネの返答はな無くなり無言になる。
「さすがに死んだか?」
ヴェルグェスの攻撃により、地面に突っ伏したまま、動かなくなったレーネ。
「まあいいか、次は他の奴らだ」
ヴェルグェスは、そんなレーネを素通りし、桜田達の元へと移動する。
「まあまあ楽しかったぜ、じゃあな!」
ヴェルグェスは、そう言うと再び、前足を振りかざし、桜田達を踏み潰そうとする。
「待て..............、妾は.......まだ生きておるぞ..............」
ヴェルグェスの耳に、微かにレーネの声が入ってくる。
それを聞いて、ヴェルグェスは攻撃を止める。
「おいおい、しつこいぞ?」
ヴェルグェスが、レーネに返答するが返事はない。
「まあいい、やるならとことんってことだな」
ヴェルグェスは、桜田達を狙うのをやめ、再びレーネの元に戻る。
「死体が残らないほど、バラバラにしてやるよ!」
再び、レーネへ向けて足を振りかぶるヴェルグェス。
流石のレーネと言えど、これ以上ダメージを喰らってしまえば、本当に死んでしまう。
だが、桜田達を守りたい一心で、レーネは自分にヘイトを向けていた。
心の中でレーネは、こんなことを思う。
「長かったこの人生で、ほんの短い間だったが、命を賭しても守りたいと思える仲間が出来て良かった。どうか、生きて妾の敵を取ってくれ.......」
「じゃあ、本当のさよならだな」
ヴェルグェスは、全力で足を振り下ろす。
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一体レーネは、桜田達の運命は.......
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